【反AI学習】画像保護ツール開発進捗 5
次で最後にします。
m-Aliceの開発を続けています。ビルドが通らねぇと嘆きながら、追加機能の実装を繰り返していたら主要機能だけではなく「最も実装すべき機能」の実装が完了してしまいました。
Glaze / Nightshade 方式のノイズの追加
GlazeとNightshadeの論文を元に、Pythonでの攻撃的ノイズ付与をサポートしています。これは前の記事にも書きましたね。
しかし、論文として公開されているとは言え、GlazeもNightshadeもGithubリポジトリはPrivate、つまり非公開です。これをそのまま公開するのはよろしくない。なので、これ系の高度ノイズに関してはバイナリ化処理を行うということはご理解ください。守るためのブラックボックスというのも必要なのです。
Advanced Modeの説明
基本UIとは異なり、この画面ではCanvasを使用して、基本画像の上にグレースケールの画像を乗せて、ノイズの範囲指定を行うことが出来ます。
また、レイヤーは複数持つことができ、それぞれにノイズを適用できる
ため、自分の意図した順番で複雑なノイズ処理を加えることが出来ます。
このノイズ付与は、適用範囲をユーザーが自分の意志で変更できること、そしてノイズパターンを無限に作れることで、単純なノイズ解析を不可能にします。天才だ、俺は。
もうここまでくれば、単純なノイズのコードを解析されようがそのパターン分析は現実的に不可能になります。
ノイズそのもののキャンセルを学習できても、複雑化したノイズの完全削除を機械的に予測することが出来ない。俺の勝ち。
また、現時点では完全に「絵に描いた餅」ですが、DNTMも実装しました。
画像の四隅に5x5ピクセルのグリッドを配置することで、画像に与える変化を最小限にしたうえで「AI学習拒否」の意思を伝えることができるという、まぁ言わば理想論です。
けどね、AI学習禁止なんぞ書くよりも遥かにこのほうがいいでしょ。ウォーターマークやノイズなんてものは、本来なら無い方が良いんだ。
最悪、高機能ノイズの処理だけバイナリ化してでも今週中に公開します。
ビルド版は500円。コード版は無料。開発にかかった費用は多分5万くらい。時給0円換算。それを入れたら10万どころの話ではない。
俺はやった。
リリース前だが、めっちゃ満足
まだブラシを使って云々ではないにしても、これでようやく「ノイズ付与を創作表現とする」ことができたと感じている。
創作行為とは、その根源が負の感情であれど楽しくあるべきだ。
その創作表現の最後の仕上げが、ノイズやウォーターマークの付与による虚無でしか無い事務的な作業であってはならない。
創る楽しみを技術が奪ってはならない。それが個人の先入観や漠然とした不安、なんならエコーチェンバーによる脳の汚染からくるものであっても。
なら、それを守るための技術の使い方があるべきだろって話。
このツールは設計以外9割がChatGPTとClaudeの作業と言える。コードはほぼ全部書かせた。
はー。寝る。



コメント
6お疲れ様です。有用そうですね。
こっちもライセンスどうにかしないとなぁ…
技術的な事は全く分からないのですが、今までは画像全体にノイズをかけるしか無かったためノイズ除去の学習ができたけど、部分的にノイズを乗せることでそれが難しくなったみたいな感じなのでしょうか
おはようございます。
ねこみみさん
疲れました(まだ終わってませんが…)
はい、画像四隅にちみっとあるCMYKの4色がDNTM(学習拒否マーカー)です。ほぼ気になりませんでしょう?
角丸表示にすれば視覚的には消えるし。
Yunomixさん
もうすぐ完成にございます。
これを使うような人間がどれだけいるか といったところですが、やれることをやるだけにございます。
山井さん
現時点で画像を使用したモデル学習までテストしてるわけではないので、どこまで有用かはわかりませんが、まぁやらないよりはマシだと思います。
どの分野、技術であれ、ライセンス関係は非常に難しいところだと思いますね。
パタン缶さん
だいたいそんな感じですけれど、細かく言えば……
学習に用いるとき、基本全体にかかっているであろうノイズを何らかのツールを通して除去するのが通常の流れでしょう。
これが部分的なノイズであった場合、全体にノイズ除去をかけようとすると逆に破綻を招く可能性が高くなります。
このノイズを複数のマスクで、更に複数の異なるものを重ねがけすることによって、ノイズの除去を困難にし、かつノイズが残っていれば学習結果を破壊するというような仕組みです。