【壮絶事故】星野中嶋を超えた新人
若き天才レーサー襲った悲劇【解説】【高橋徹】
当時、とても悲しいやりき
れない出来事だった。
この思いは今でも変わらな
い。
私はFISCOは30度バンクが
廃止された3年後の1976年
と翌年、翌々年、そして、
1984年にBコーナーシケイ
ンが登場した前後時代の富
士スピードウェイしか実走
では知らない。
Bコーナーシケインが設置
された後も、最終コーナー
は高速コーナーだった。超
高速から高速に変化しただ
けだった。
その最終での転倒も経験し
たが、マシンはカウルもク
ランクの右下半分も削れて
消滅するような事になって
いた。
四輪GCマシンの浮き上がり
の危険性は、当時指摘はさ
れてはいたが、前進性能向
上のほうが重視された結果
がトップレーサーの死とい
う不幸を2度も発生させる
事になってしまった。
モータースポーツはとても
危険を伴うスポーツだ。
レース競技での事故は、即
死に繋がるケースが非常に
多い。航空機事故と同じく、
超速で物体や地面に激突し
たら人の命はひとたまりも
無い。
これは二輪でも四輪でも同
様だ。
そして、その危険というも
のは、二輪での公道での事
故についても同じ事だ。
「立ちゴケは誰でもする
当たり前の事」などという
最近ここ10数年で大流行の
風潮などはとんでもない心
得違いだ。
立ちごけは転倒事故である。
そして、立ちごけした交差
点や道路進入場所で、そこ
に別車両が通過したらどう
なるのか。人間は。
転んで投げ出されたところ
に大型貨物トラックが通過
したらほぼまず即死だ。
それが解っているのだろう
か。立ちゴケを許し、ごく
普通の事であると拡散して
いる連中は。
とりわけ、初心者の下手な
女性ライダーが立ちゴケし
た事に対して、くそ気持ち
悪いおべんちゃらのなぐさ
めで声をかけるキモ男が非
常に多い。
心得違い、誤謬も甚だしい。
真を真と言わずしてなんと
する。
危険なのだ。危険な事は危
険であると認識識別理解し
ないと、人は簡単に死ぬ。
人が簡単に死ぬ事を何の回
避防御策も取らずに無責任
に他人に勧めるのは、それ
は罪だ。
心の犯罪とさえいえる。
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