京都府立医科大は12日、2月25日に実施した一般入試の2次試験前期日程で、医学部医学科の英語に採点ミスがあり、2人を追加合格としたと発表した。
府立医大によると、採点ミスがあったのは小説を題材にした長文読解の大問。大問の中で求めた複数の記述式の解答で、採点者によって正否を含めた採点基準にばらつきが生じていたという。改めて合否判定した結果、合格最低点を上回った。英語は255人が受験した。
4月に学習塾から「(公開していた)解答例の一部に誤りがある」と指摘を受け、指摘された設問を含めて大問全体を点検して判明。本来、複数の採点者間で相互に採点基準などを点検する決まりだったが、していなかったという。
府立医大は追加合格の2人に個別に連絡し、謝罪した上で合格通知書を交付した。2人が既に他大学に入学していた場合などは、かかった費用を補償することを検討しているという。橋本直哉副学長は「受験者を始め、多くの関係者に多大なるご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と話した。