さて、最終章に入ったと言いながら一向に話が進まなくてやきもきしている方も多いであろうエヴァの考察シリーズ。
今回の『エヴァで多くの人が気付いていないこと その9』でクローズアップするのは、ヱヴァンゲリオン新劇場版の興行収入↓についてです。
『序』20億円
『破』40億円
『Q』52.6億円
この数字↑、改めて見るとすごいですよね。
だって、Qの評判がちょっとイマイチだったにも関わらず、何だかんだ言いながらも結果としては『序』→『破』→『Q』と着実に数字を伸ばしており、『これなら次回作はもっとすごい興行収入になるんじゃね?』・・・という感じの右肩上がりのイメージを観客に植え付けることに成功しているんですよ。
映画関係者だって、この数字だったら『次回作の際には沢山の映画館を確保しよう』とか狸の皮算用をするんじゃないでしょうか。
・・・でもね、実はこれって本っ当にギリギリの数字だったのではないかと私は思うんです。
だって、仮に『Q』の興行収入が5%少ないこんな数字↓だったとしたら、皆さんはどう感じますか?
『序』20億円
『破』40億円
『Q』49.9億円
・・・どうです?
何となくですが、『Q』で勢いが失速したような残念な印象を受けませんか?
そう、つまりは『Q』の興行収入が50億円という大台に乗るか否かが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版という作品のイメージを大きく左右する境目だったんです。
さらに、各映画の封切り段階での公開館数の情報を加えてみると・・・
『序』20億円(85館)
『破』40億円(120館)
『Q』52.6億円(223館)
・・・なんと、『破』のほぼ倍の上映館数を確保しておきながら、辛うじて及第点ギリギリの興行収入を達成したというのが実情なんです。
しかもこれ、『Q』の公開前日、日テレで『破』を放映した後に『Q』の冒頭6分38秒を先行公開↓するという禁断のテコ入れをした上での数字ですからね。

その結果、『Q』のちょっとイマイチな評判が拡散していくまでのごく短い期間の間に驚異的なまでの先行逃げ切りで興行収入を確保↓することに成功しているんです。

(※このグラフ↑はネット上から情報をかき集めて作りましたが、足りないところは前後の週の平均値を採るなどして補完しています。だから正確な数値を表すものではありません。でも、傾向は掴めるのではと思います。)
だって、TV版には全く存在しなかった宇宙空間での戦闘映像なんか見せられたら、ネットの評判なんてそっちのけでとりあえず映画館に向かいたくなるのがエヴァファンの心情ってもんじゃないでしょうか。
とまぁこんな感じで、ファンの心理を巧みに操ることに成功したから良かったものの、㈱カラーの中の人たちも気が気じゃなかったんじゃないでしょうか。
だって、上のグラフを見れば一目瞭然ですが、公開2週目までのスパートが無かったら下手したら『破』と同程度の興行収入で終わっていた可能性もあるんですよ。
『破』の倍近い上映館数を確保しておいてそんな結果になったとしたら、興行的には失敗のレッテルが貼られたって不思議ではなく、その結果、次回作の上映館数を十分に確保できなくなる等の弊害が出てくることが予想されます。
そういう観点からすると、『Q』の公開前日にTVで『Q』の冒頭6分38秒を先行公開したのは戦略的に極めて的確な判断だったんじゃないでしょうか。
・・・さて、ここまで書くと、そろそろ気付いた方も出てきたのではないかと思うのですが、㈱カラーは、『Q』の評判が良くないであろうことを完全に見越した上で公開に踏み切ったんだと私は考えています。
私がそう考える根拠は、新劇場版四部作の当初の公開予定↓にあります。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:急+?
そう、『Q(急)』って、元々は最終話の『?』と同時上映のはずだったんですよ。
そして皆さん、この同時上映がどれだけ重い意味を持つかを考えたことありますか?
だって、同時上映にするとチケット1枚で2話分観れちゃうんですよ?
つまり、単純に考えれば四部作の総興行収入が期待値で3/4に減ってしまうってことなんです。(※上映のたびに興行収入が順当に伸びていくことを考えれば実際にはそれ以上に減ります。)
それにもかかわらず、『Q(急)』と『?(最終話)』を同時上映する計画が立てられていたのは何故だと思います?
それは、『?(最終話)』の謎を解く大きなヒントが『Q(急)』の随所に散りばめられていたからだと私は考えています。
つまり、そんな大きなヒントを公開した上で『?(最終話)』の公開まで期間が開いてしまうと、『?(最終話)』のストーリーに皆が気付いてしまうんじゃないかと㈱カラーの中の人達は考えていたんじゃないでしょうか。
だから、総興行収入を犠牲にしても、同時上映という形が計画されていたんだと思うんです。
これは単なる方針転換というものではなく、どうしても同時上映できない理由があったと私は推定しています。
(※この『理由』については、『その12』で説明する予定です。)
そして、『Q』を単独上映するため、後のストーリーのヒントになるような部分を根こそぎカットする修正↓が加えられたと私は考えています。
私の考えが正しいならば、このカットは想到な箇所に及んだはずです。
その結果、実際に上映された『Q』の内容は、当初の内容の断片を繋げたもの・・・つまり、重要な説明をこれでもかと省くことで、ストーリーが読み取り難い作品に仕立て上げられたのだと私は考えています。
全ては、『Q』の後のストーリーを秘匿するため。
その一言に尽きるのではないでしょうか。
・・・ところで皆さん、当初の『Q』からカットされた部分はどうなると思いますか?
これについては簡単で、以前公開した『閑話休題』において『3.0+1.0』が種明かし的な作品になるのではと主張しましたが、正にその中で種が明かされるものと私は考えています。
特に、『3.0+1.0』の冒頭は、当初『Q』の最後に描写されるはずだったシーン。つまりは、2014年末の日本アニメ(ーター)見本市で公開された『Until you come to me』の内容が割り当てられる↓はずです。
ただ、↑の図を見て頂くとわかるように、『Until you come to me』で公開された内容には、『Q』の当初の結末部分の一番最後までは明かされていないのではと私は考えています。
そして、この一番最後の部分こそが、『Q』の中で最も秘匿しなければならなかった部分だったのではとも考えています。
尚、この一番最後の部分の内容のヒントは、『Q』上映後の次回予告↓にあります。
そう、『Q』の最後で歩き始めた3人は、やがてどこかにたどり着くんです。そこでのイベントがおそらく極めて重要なんだと思います。
・・・さて、そのイベントがどんなものかは一先ず置いといて、皆が待ち望んでいる『3.0+1.0』の公開について先に考えてみましょう。
まず、最初に述べたように、『Q』までの右肩上がりの興行収入結果から、上映館数の確保は問題ありません。
映画関係者も十分に期待しているでしょうし、シン・ゴジラの超ヒットを間に挟んでいることを考えると、メジャーな配給会社による上映の可能性だってあります。
一方で、問題となるのはファンの心理です。
だって、『Q』でエヴァを見限った人って少なくないと思うんですよ。
仮に、『3.0+1.0』が素晴らしい作品だったとしても、一度見限った人は公開直後には観に行かないのではないでしょうか。要は様子見ってやつです。
そりゃ、皆の評判が良ければ後々になって観に来てくれる可能性は十分にありますが、時機を逸してしまった結果、『レンタルで観ればいいや』とか『TV放映を待とう』となってしまう可能性も考慮しなければなりません。
でもですね、映画の興行収入というものは基本的に初動が命↓なんです。
(※当然ですが例外はあります)

この点は結構シビアなもので、公開直後に観客が動員できない映画はフェードアウトする運命にあります。
だから、その最も大事な公開直後にファンが見に来てくれないというのは、作品にとって致命傷に成り得る事態なんです。
・・・しかし、おそらくなのですが、㈱カラーは、この状況に大して危機感を抱いていないのではと私は考えています。
つまり、ファンから見放されつつあるかもしれないという現状をひっくり返す秘策があるのではないでしょうか。
だって、そうでなければ、あんな判りにくい内容の映画(Qのことです)を公開したりしないですって。普通。
・・・
んで、その秘策が何かというと、『Q』の時と同様に、公開直前に『3.0+1.0』の冒頭をTVで放映する↓ことではないかと私は考えています。

この秘策の要となるのは、上の図の ? の部分の内容。
そして、この ? 部分に対する私の考えは以下のようになります。
・・・というものです。
そして、一つの画面に一緒に映し出される『アスカ(惣流)+アスカ(式波)』↓
この一枚絵↑がもし現実にTV画面に映し出されたり、そのキャプチャー画像がtwitter等に拡散したとしたら、もうそれだけで説明不要の超絶な破壊力を持った起死回生の一手になると思いませんか?
だって、『Q』の公開から時間が経ち過ぎてストーリーを完全に忘れた人や、『Q』でエヴァを完全に見限った人ですら、この一枚絵を見た瞬間に、
となって、今まで自分が抱いていたエヴァへの悪評価も盛大に吹っ飛んでそのまま映画館に走って行くんじゃないでしょうか。
それだけのインパクトのある絵だと思うんですよ。これ。
というか、それだけのインパクトがあるので秘匿されることになったと言うべきでしょうか。
それに、新劇場版になってアスカの名前が『惣流』から『式波』に変更されたのだって、普通に考えれば名前を変更しないとストーリー上困るからだと思うんですよ。
んで、名前を変更しないとストーリー上困ってしまうのって、突き詰めると『同じ名前の人物が複数登場する場合』くらいしか考えられないと思いませんか?
兎にも角にも、この一枚絵に至るイベントこそが『当初、Qと最終話が同時公開されることになっていた最大の理由』であり、且つ『Qを単独公開することになったときに内容をカットしなければならなくなった最大の理由』でもあると私は考えています。
<2021/3/3追記>
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告に登場した『この後ろ姿の少女↓』が、辿り着いた場所で再会する式波・アスカ・ラングレーなのではと私は考えています。

この後ろ姿にはちょっと期待しちゃいませんか?
・・・
ところで、上でも一度触れましたが、以前公開した『閑話休題』において『3.0+1.0』が種明かし的な作品になるのではと私は主張しました。
んで、アニメに限った話ではないのですが、そういった過去を振り返って謎や状況を説明するようなシチュエーションを作品の中に設ける場合には、過去の出来事に詳しい語り部に説明させる手法が一般的だと思うんですよ。
その観点からすると、この二人↓って語り部としてうってつけだと思いませんか?
それに、語り部が登場するからこそ、『Q』の最後の次回予告↓で『希望を教える』という表現が使われたんだと思うんです。
<2017/11/23追記>
・・・えーと、今回の考察は本来はここまでだったんですが、次の『その10』で書き進めていた内容の冒頭部分がどう考えてもこっちに載せた方が良さそうな感じだったので、軌道修正することにしました。
実はですね、『3.0+1.0』の冒頭で再会するのはアスカ(式波)だけではなく、少なくとももう一人居るはずと私は考えています。

何故そんなことを考えたかというと、『破』においてアスカ(式波)は、第9の使徒に侵蝕された結果、貴重なサンプル体として隔離(封印)されていました↓

↓

しかし、その後の予告の中では、隔離(封印)が解かれてアスカ(式波)が居なくなっている描写↓が登場します。

・・・ここで重要なのは、封印は解かれているが壊されてはいないという点です。
何故ならば、仮にアスカ(式波)が何らかの超常的な力で自ら封印を破ったのであれば、封印は破壊されているはずだからです。
にも関わらず、封印のための設備がそのまま残されているということは、封印を正規の手順で解いた第三者が居るということに他なりません。
じゃぁ、それは誰だということになりますが、まず、封印した当事者であるリツコやその信者であるマヤが封印を解くとは考え難いです↓

というか、そもそもネルフ関係者は『破』の後に幽閉されることになってる↓ので、リツコやマヤだけでなく他のネルフ関係者も封印を解くのは困難そうです。

ということは、アスカ(式波)の封印を解いたのは、ネルフ関係者以外で且つネルフの情報に精通している人間となりますが、そんなのもう・・・
じゃないですか。
というか、この状況で他の誰かが封印を解いていたなんてことになったら、加持リョウジの存在意義が疑われる状況だと思いませんか? 『何のためにエヴァに出演してんの?おまえ?』ってさ(笑)
実際、『破』の最後の予告部分で、加持リョウジがすげー頑張っているシーン↓が登場していることですし、結構可能性高いと思いませんか?

・・・とまぁこんな感じで、『3.0+1.0』の冒頭部分において、『破』の直系である世界Aの住人であったアスカ(式波)と加持リョウジの二人がセットで登場するのではと私は考えているんです。
(※世界A・Bについては過去の考察を参照のこと)
それに、加持リョウジだって、語り部としては二人のアスカに負けず劣らずの適格者だと思いませんか?
尚、『Q』でカヲル君が死ぬ直前↓に・・・
カヲル『シンジ君は安らぎと自分の場所を見つければいい。縁が君を導くだろう。』
・・・と言っていましたが、ここで出てくる『縁(えん)』こそがアスカ(式波)と加持リョウジのことであり、シンジがこの二人に導かれることを示しているのだと私は考えています。
・・・
ということで、追記で多少ふくらませた部分もありますが、今回の私の考察はここまでです。
まぁ、ここまで書いたことは全部私の想像でしかありませんが、仮にこの考えが正しかったとすると、『3.0+1.0』の公開直後からいまだかつてない程の手のひら返し現象がネット上で観測できるのではと思います。
つーか、そんな騒ぎを見てみたいです。切実に(笑)
・・・
それでは、次回の『その10』では、当初の予定からは変更となりますが、ついに『ゼーレ』について私の考えを説明したいと考えています。
ではっ!
<2020/3/22追記>
昨年『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版』↓が公開されましたね。

なお、AVANTとは、『映画やドラマ、アニメや特撮などでオープニングに入る前に流れる冒頭部分』のことなのですが、↑の動画の3:56以降を見て頂ければわかるように、本テキストの上の方で説明した私の予想↓とはかけ離れた内容が展開されています。
でもですね、エヴァの公式サイトがtwitterでこんな画像↓を公開しているんですよ。

つまり、こういうこと↓じゃないかと私は考えています。

実際、シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報2 の映像には、こんなカット↓が挿入されており・・・


・・・という感じで、おそらくですが、シンエヴァのAVANT 2に『Until you come to me』のような内容が割り当てられていることが示唆されています。
なので、その点も考慮してこの『その9』のテキストをまとめると、シンエヴァの公開直前に、『AVANT 1』だけじゃなく『AVANT 2』までをTVで公開するんじゃないかな~ってことです。
今回の『エヴァで多くの人が気付いていないこと その9』でクローズアップするのは、ヱヴァンゲリオン新劇場版の興行収入↓についてです。
『序』20億円
『破』40億円
『Q』52.6億円
この数字↑、改めて見るとすごいですよね。
だって、Qの評判がちょっとイマイチだったにも関わらず、何だかんだ言いながらも結果としては『序』→『破』→『Q』と着実に数字を伸ばしており、『これなら次回作はもっとすごい興行収入になるんじゃね?』・・・という感じの右肩上がりのイメージを観客に植え付けることに成功しているんですよ。
映画関係者だって、この数字だったら『次回作の際には沢山の映画館を確保しよう』とか狸の皮算用をするんじゃないでしょうか。
・・・でもね、実はこれって本っ当にギリギリの数字だったのではないかと私は思うんです。
だって、仮に『Q』の興行収入が5%少ないこんな数字↓だったとしたら、皆さんはどう感じますか?
『序』20億円
『破』40億円
『Q』49.9億円
・・・どうです?
何となくですが、『Q』で勢いが失速したような残念な印象を受けませんか?
そう、つまりは『Q』の興行収入が50億円という大台に乗るか否かが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版という作品のイメージを大きく左右する境目だったんです。
さらに、各映画の封切り段階での公開館数の情報を加えてみると・・・
『序』20億円(85館)
『破』40億円(120館)
『Q』52.6億円(223館)
・・・なんと、『破』のほぼ倍の上映館数を確保しておきながら、辛うじて及第点ギリギリの興行収入を達成したというのが実情なんです。
しかもこれ、『Q』の公開前日、日テレで『破』を放映した後に『Q』の冒頭6分38秒を先行公開↓するという禁断のテコ入れをした上での数字ですからね。
その結果、『Q』のちょっとイマイチな評判が拡散していくまでのごく短い期間の間に驚異的なまでの先行逃げ切りで興行収入を確保↓することに成功しているんです。
(※このグラフ↑はネット上から情報をかき集めて作りましたが、足りないところは前後の週の平均値を採るなどして補完しています。だから正確な数値を表すものではありません。でも、傾向は掴めるのではと思います。)
だって、TV版には全く存在しなかった宇宙空間での戦闘映像なんか見せられたら、ネットの評判なんてそっちのけでとりあえず映画館に向かいたくなるのがエヴァファンの心情ってもんじゃないでしょうか。
とまぁこんな感じで、ファンの心理を巧みに操ることに成功したから良かったものの、㈱カラーの中の人たちも気が気じゃなかったんじゃないでしょうか。
だって、上のグラフを見れば一目瞭然ですが、公開2週目までのスパートが無かったら下手したら『破』と同程度の興行収入で終わっていた可能性もあるんですよ。
『破』の倍近い上映館数を確保しておいてそんな結果になったとしたら、興行的には失敗のレッテルが貼られたって不思議ではなく、その結果、次回作の上映館数を十分に確保できなくなる等の弊害が出てくることが予想されます。
そういう観点からすると、『Q』の公開前日にTVで『Q』の冒頭6分38秒を先行公開したのは戦略的に極めて的確な判断だったんじゃないでしょうか。
・・・さて、ここまで書くと、そろそろ気付いた方も出てきたのではないかと思うのですが、㈱カラーは、『Q』の評判が良くないであろうことを完全に見越した上で公開に踏み切ったんだと私は考えています。
私がそう考える根拠は、新劇場版四部作の当初の公開予定↓にあります。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:急+?
そう、『Q(急)』って、元々は最終話の『?』と同時上映のはずだったんですよ。
そして皆さん、この同時上映がどれだけ重い意味を持つかを考えたことありますか?
だって、同時上映にするとチケット1枚で2話分観れちゃうんですよ?
つまり、単純に考えれば四部作の総興行収入が期待値で3/4に減ってしまうってことなんです。(※上映のたびに興行収入が順当に伸びていくことを考えれば実際にはそれ以上に減ります。)
それにもかかわらず、『Q(急)』と『?(最終話)』を同時上映する計画が立てられていたのは何故だと思います?
それは、『?(最終話)』の謎を解く大きなヒントが『Q(急)』の随所に散りばめられていたからだと私は考えています。
つまり、そんな大きなヒントを公開した上で『?(最終話)』の公開まで期間が開いてしまうと、『?(最終話)』のストーリーに皆が気付いてしまうんじゃないかと㈱カラーの中の人達は考えていたんじゃないでしょうか。
だから、総興行収入を犠牲にしても、同時上映という形が計画されていたんだと思うんです。
しかし、皆さんがご存じの通り
結果として『Q』は単独上映という形になりました
結果として『Q』は単独上映という形になりました
これは単なる方針転換というものではなく、どうしても同時上映できない理由があったと私は推定しています。
(※この『理由』については、『その12』で説明する予定です。)
そして、『Q』を単独上映するため、後のストーリーのヒントになるような部分を根こそぎカットする修正↓が加えられたと私は考えています。
クリックで拡大↓

私の考えが正しいならば、このカットは想到な箇所に及んだはずです。
その結果、実際に上映された『Q』の内容は、当初の内容の断片を繋げたもの・・・つまり、重要な説明をこれでもかと省くことで、ストーリーが読み取り難い作品に仕立て上げられたのだと私は考えています。
全ては、『Q』の後のストーリーを秘匿するため。
その一言に尽きるのではないでしょうか。
・・・ところで皆さん、当初の『Q』からカットされた部分はどうなると思いますか?
これについては簡単で、以前公開した『閑話休題』において『3.0+1.0』が種明かし的な作品になるのではと主張しましたが、正にその中で種が明かされるものと私は考えています。
特に、『3.0+1.0』の冒頭は、当初『Q』の最後に描写されるはずだったシーン。つまりは、2014年末の日本アニメ(ーター)見本市で公開された『Until you come to me』の内容が割り当てられる↓はずです。
クリックで拡大↓

ただ、↑の図を見て頂くとわかるように、『Until you come to me』で公開された内容には、『Q』の当初の結末部分の一番最後までは明かされていないのではと私は考えています。
そして、この一番最後の部分こそが、『Q』の中で最も秘匿しなければならなかった部分だったのではとも考えています。
尚、この一番最後の部分の内容のヒントは、『Q』上映後の次回予告↓にあります。
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そう、『Q』の最後で歩き始めた3人は、やがてどこかにたどり着くんです。そこでのイベントがおそらく極めて重要なんだと思います。
・・・さて、そのイベントがどんなものかは一先ず置いといて、皆が待ち望んでいる『3.0+1.0』の公開について先に考えてみましょう。
まず、最初に述べたように、『Q』までの右肩上がりの興行収入結果から、上映館数の確保は問題ありません。
映画関係者も十分に期待しているでしょうし、シン・ゴジラの超ヒットを間に挟んでいることを考えると、メジャーな配給会社による上映の可能性だってあります。
一方で、問題となるのはファンの心理です。
だって、『Q』でエヴァを見限った人って少なくないと思うんですよ。
仮に、『3.0+1.0』が素晴らしい作品だったとしても、一度見限った人は公開直後には観に行かないのではないでしょうか。要は様子見ってやつです。
そりゃ、皆の評判が良ければ後々になって観に来てくれる可能性は十分にありますが、時機を逸してしまった結果、『レンタルで観ればいいや』とか『TV放映を待とう』となってしまう可能性も考慮しなければなりません。
でもですね、映画の興行収入というものは基本的に初動が命↓なんです。
(※当然ですが例外はあります)
この点は結構シビアなもので、公開直後に観客が動員できない映画はフェードアウトする運命にあります。
だから、その最も大事な公開直後にファンが見に来てくれないというのは、作品にとって致命傷に成り得る事態なんです。
・・・しかし、おそらくなのですが、㈱カラーは、この状況に大して危機感を抱いていないのではと私は考えています。
つまり、ファンから見放されつつあるかもしれないという現状をひっくり返す秘策があるのではないでしょうか。
だって、そうでなければ、あんな判りにくい内容の映画(Qのことです)を公開したりしないですって。普通。
・・・
んで、その秘策が何かというと、『Q』の時と同様に、公開直前に『3.0+1.0』の冒頭をTVで放映する↓ことではないかと私は考えています。
この秘策の要となるのは、上の図の ? の部分の内容。
そして、この ? 部分に対する私の考えは以下のようになります。
『Q』の最後で歩き始めた
シンジ・アスカ(惣流)・アヤナミレイ(仮)の3人
彼等はある場所にたどり着き
そこで・・・
シンジ・アスカ(惣流)・アヤナミレイ(仮)の3人
彼等はある場所にたどり着き
そこで・・・
アスカ(式波)と再会する
・・・というものです。
そして、一つの画面に一緒に映し出される『アスカ(惣流)+アスカ(式波)』↓
※適当に画像合成しました

この一枚絵↑がもし現実にTV画面に映し出されたり、そのキャプチャー画像がtwitter等に拡散したとしたら、もうそれだけで説明不要の超絶な破壊力を持った起死回生の一手になると思いませんか?
だって、『Q』の公開から時間が経ち過ぎてストーリーを完全に忘れた人や、『Q』でエヴァを完全に見限った人ですら、この一枚絵を見た瞬間に、
『何これ!!?』
となって、今まで自分が抱いていたエヴァへの悪評価も盛大に吹っ飛んでそのまま映画館に走って行くんじゃないでしょうか。
それだけのインパクトのある絵だと思うんですよ。これ。
というか、それだけのインパクトがあるので秘匿されることになったと言うべきでしょうか。
それに、新劇場版になってアスカの名前が『惣流』から『式波』に変更されたのだって、普通に考えれば名前を変更しないとストーリー上困るからだと思うんですよ。
んで、名前を変更しないとストーリー上困ってしまうのって、突き詰めると『同じ名前の人物が複数登場する場合』くらいしか考えられないと思いませんか?
兎にも角にも、この一枚絵に至るイベントこそが『当初、Qと最終話が同時公開されることになっていた最大の理由』であり、且つ『Qを単独公開することになったときに内容をカットしなければならなくなった最大の理由』でもあると私は考えています。
<2021/3/3追記>
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』本予告に登場した『この後ろ姿の少女↓』が、辿り着いた場所で再会する式波・アスカ・ラングレーなのではと私は考えています。
この後ろ姿にはちょっと期待しちゃいませんか?
・・・
ところで、上でも一度触れましたが、以前公開した『閑話休題』において『3.0+1.0』が種明かし的な作品になるのではと私は主張しました。
んで、アニメに限った話ではないのですが、そういった過去を振り返って謎や状況を説明するようなシチュエーションを作品の中に設ける場合には、過去の出来事に詳しい語り部に説明させる手法が一般的だと思うんですよ。
その観点からすると、この二人↓って語り部としてうってつけだと思いませんか?
それに、語り部が登場するからこそ、『Q』の最後の次回予告↓で『希望を教える』という表現が使われたんだと思うんです。
クリックで拡大↓

<2017/11/23追記>
・・・えーと、今回の考察は本来はここまでだったんですが、次の『その10』で書き進めていた内容の冒頭部分がどう考えてもこっちに載せた方が良さそうな感じだったので、軌道修正することにしました。
実はですね、『3.0+1.0』の冒頭で再会するのはアスカ(式波)だけではなく、少なくとももう一人居るはずと私は考えています。
その人物とは・・・
加持リョウジ↓です
何故そんなことを考えたかというと、『破』においてアスカ(式波)は、第9の使徒に侵蝕された結果、貴重なサンプル体として隔離(封印)されていました↓
↓
しかし、その後の予告の中では、隔離(封印)が解かれてアスカ(式波)が居なくなっている描写↓が登場します。
・・・ここで重要なのは、封印は解かれているが壊されてはいないという点です。
何故ならば、仮にアスカ(式波)が何らかの超常的な力で自ら封印を破ったのであれば、封印は破壊されているはずだからです。
にも関わらず、封印のための設備がそのまま残されているということは、封印を正規の手順で解いた第三者が居るということに他なりません。
じゃぁ、それは誰だということになりますが、まず、封印した当事者であるリツコやその信者であるマヤが封印を解くとは考え難いです↓
というか、そもそもネルフ関係者は『破』の後に幽閉されることになってる↓ので、リツコやマヤだけでなく他のネルフ関係者も封印を解くのは困難そうです。
ということは、アスカ(式波)の封印を解いたのは、ネルフ関係者以外で且つネルフの情報に精通している人間となりますが、そんなのもう・・・
加持リョウジしか居ない
じゃないですか。
というか、この状況で他の誰かが封印を解いていたなんてことになったら、加持リョウジの存在意義が疑われる状況だと思いませんか? 『何のためにエヴァに出演してんの?おまえ?』ってさ(笑)
実際、『破』の最後の予告部分で、加持リョウジがすげー頑張っているシーン↓が登場していることですし、結構可能性高いと思いませんか?
・・・とまぁこんな感じで、『3.0+1.0』の冒頭部分において、『破』の直系である世界Aの住人であったアスカ(式波)と加持リョウジの二人がセットで登場するのではと私は考えているんです。
(※世界A・Bについては過去の考察を参照のこと)
それに、加持リョウジだって、語り部としては二人のアスカに負けず劣らずの適格者だと思いませんか?
尚、『Q』でカヲル君が死ぬ直前↓に・・・
・・・と言っていましたが、ここで出てくる『縁(えん)』こそがアスカ(式波)と加持リョウジのことであり、シンジがこの二人に導かれることを示しているのだと私は考えています。
・・・
ということで、追記で多少ふくらませた部分もありますが、今回の私の考察はここまでです。
まぁ、ここまで書いたことは全部私の想像でしかありませんが、仮にこの考えが正しかったとすると、『3.0+1.0』の公開直後からいまだかつてない程の手のひら返し現象がネット上で観測できるのではと思います。
つーか、そんな騒ぎを見てみたいです。切実に(笑)
・・・
それでは、次回の『その10』では、当初の予定からは変更となりますが、ついに『ゼーレ』について私の考えを説明したいと考えています。
ではっ!
<2020/3/22追記>
昨年『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版』↓が公開されましたね。
なお、AVANTとは、『映画やドラマ、アニメや特撮などでオープニングに入る前に流れる冒頭部分』のことなのですが、↑の動画の3:56以降を見て頂ければわかるように、本テキストの上の方で説明した私の予想↓とはかけ離れた内容が展開されています。
※2017/11/3に私が公開した予想
でもですね、エヴァの公式サイトがtwitterでこんな画像↓を公開しているんですよ。
つまり、こういうこと↓じゃないかと私は考えています。
実際、シン・エヴァンゲリオン劇場版 特報2 の映像には、こんなカット↓が挿入されており・・・
『Sn002』
↓
『シーン002』
↓
『映画冒頭から2番目のシーン』
↓
『AVANT 2』
↓
『シーン002』
↓
『映画冒頭から2番目のシーン』
↓
『AVANT 2』
・・・という感じで、おそらくですが、シンエヴァのAVANT 2に『Until you come to me』のような内容が割り当てられていることが示唆されています。
なので、その点も考慮してこの『その9』のテキストをまとめると、シンエヴァの公開直前に、『AVANT 1』だけじゃなく『AVANT 2』までをTVで公開するんじゃないかな~ってことです。
次作について悲観的な考察が多い中もんさんの考察は読めば読むほど次作が楽しみになります!
次回の考察も楽しみにしてます!
次が楽しみです!
もんさんの考察を読んでいてふと思い出したのですが、アナザーインパクトの世界では大地と海が両方赤くなっていました
そして「別の世界の物語である」との文言ですが、もんさんの考察を読んでからだと、意味が変わってくるようにも思えるのですが…
よろしければこのアナザーインパクトへのもんさんの考察も聞かせてはいただけないでしょうか?
この条件なら、一応マリも当てはまるかなぁと思わなくもなく。2号機の封印を解けるくらいには内部情報知っているっぽいですし。
あるいは、ここまでの考察が正しいならば、ヴィレの青葉シゲルも可能性はあるかも?
面白過ぎて1人部屋で叫びました。(狂)
そして公式HPを覗いた所、もん様のご予想の通り、冒頭のシーンがまもなく先行公開されるとのことで大興奮です。
果たしてそこには何があるのか…楽しみですね。
その2人の絵が公開されたら大パニックでしょうね笑笑笑笑
本当に公開されてこのブログが大注目される日が来ることを願ってます笑