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ひとりよがり日記

愛するが故に戦う 倒すことが愛

エヴァンゲリオン新劇場版:Q

2012-11-22 01:15:00 | 日々雑記
エヴァンゲリヲン新劇場版:Qを上映初日に見てきました。

なので、今回はエヴァの話題です。

当然のことながらネタバレも含まれますので、
まだQを見ていない方はここでお帰り下さい~

記事はずーっと下の方にスクロールするとあります。

                





















































さて、今回の「Q」で問題となっているのは、「破」の最後とストーリーがあまりにも繋がらないということだと思います。

だって、「Q」の冒頭でシンジが目を覚ましたら既に14年が経過していると言われた上に、皆から化物扱いされているんだもの。そりゃ、シンジだけじゃなく視聴者も混乱しますって(笑)

んで、この点に関する私の意見なのですが・・・


シンジは「破」のサードインパクト(未遂)からそれほど時間が経過していない状態で、ヴィレの面子(マリ以外)は旧映画版のサードインパクトから14年経過した状態なんじゃないかな~


と思っています。


ということで、ここからは私がそう考えた理由(つまり私なりのエヴァンゲリオン&エバンゲリヲンに対する解釈)について説明したいと思います。

ただ、その説明のためには旧映画版から話を始めなければなりません
なので、真面目に書くと膨大な文章になってしまいそうなので、全体を簡潔にするため箇条書き形式で羅列することで表現したいと思います。

また、粗や矛盾も多いと思いますが、あくまで私個人の「こうだったら面白いな~」という意見なので大目に見て頂けるとありがたいです。


では、旧映画版から順に羅列していきます。






<エヴァンゲリオンTVシリーズ25・26話&旧映画版>

シンジ君と初号機をトリガーとしてサードインパクト発生

黒き月が地球から離陸

人と人とを区別するATフィールドが取り払われ人が群体から単体へ
(これが人類補完計画)

単体となった人の中では他人と心が筒抜け

望んでいたものと違うとシンジは思う
(逆にゲンドウはこの状態でユイと再会することを望んでいた)

自分が変われば色々な世界が有り得たんだと気が付く
(TV版26話のラスト)

人類補完計画中断

巨大化したリリス(レイ)の首が千切れる
(その際の血飛沫が地球周回軌道上に放出される)

人が単体から群体へと戻される
(ゲンドウ涙目)

黒き月の上でシンジとアスカが復活
(描写が無いだけで他の人も復活しているはず)

一旦は心が筒抜けになったことにより、シンジとアスカはお互いの本心を知っている

その結果、アスカはシンジのことを心底蔑み、シンジはアスカの蔑みに耐え切れずアスカの首を絞める
(旧映画版のラスト)


<旧映画版の後>

<巨大化したリリス(レイ)の血飛沫が月に跡を残す
(これが新劇場版の月と繋がる)

人類補完計画は中断したがサードインパクトが中途半端に継続

サードインパクトの本質は、人および文明の「再構築」

「再構築」とは、人および文明の「消滅」と「再生」が対になっている
つまり「DEATH AND RIBIRTH」

シンジが望んだ「こうあるべきだった世界」を実現するため世界(地球上)の再構築が開始

地球上の人および文明が「消滅」
ついでに生命も道連れ

世界の再構築を願ったのはシンジであるため、
シンジが生まれたときの時代設定で人(リリン)とその文明が「再生」される
(時間が巻き戻っているわけではなく、2015年の時間軸上に2001年時の世界が「再生」される)

人以外の生命の再生や環境(赤い海)の「再生」が不完全となる
(サードインパクトが中途半端であるため?)

黒き月が再構築の対象から漏れる
(サードインパクトが中途半端であるため?)

黒き月にいたシンジ以外の人間が再構築から漏れる
(シンジは願った当人であるため再構築の対象となる)

世界が以下の二つに分岐する
①旧映画版でサードインパクトによる世界の再構築が実施された世界(「序」「破」につながる世界)
②旧映画版でニアサードインパクトによる「消滅(破壊)」のみが生じ、「再生」が実施されなかった世界。具体的には、生命と文明が死滅した地球とその周りを周回する黒き月がある世界(「Q」ヴィレの面子が取り残された世界)


<エヴァンゲリヲン新劇場版「序」「破」>

上記①の世界の続き。
シンジが生まれた以降の歴史のやり直し。
時間軸は旧映画版の続きとなるため、混同を防ぐためか新劇場版では「西暦~年」という表現は出てこない。
少なくともカヲルは旧TV版24話までの記憶を持っている(使徒だから?)

シンジが望んだ「こうあるべきだった世界」、すなわち「シンジにとって都合の良い世界」が部分的に現実となる

アスカと加持の接点が無くなり、アスカはシンジに好意を抱く
(その代わり、海外で加持が出会うチルドレンとしてマリが登場)

トウジが参号機に搭乗しないため、使徒によるトウジの被害が無くなる

レイのはからいにより、ゲンドウ(父親)との和解の場が設けられる

しかし、トウジの代わりにアスカが参号機に搭乗する展開になり、結局は悲劇的展開となる

「私の代わりはいるもの」とレイが言った後、レイを助ける展開になる
(結局はサードインパクトが起動)

カヲルによりサードインパクトが中断される


<「序」「破」の平行世界としての上記②の世界>

ゲンドウは、旧映画版で寸前まで叶っていた目的(人を群体から単体へとした形で世界を再構築する)がシンジの心変わりによって破綻したため、今度は自分をトリガーとして次のインパクトを起こすことを目的とする

或いは、心変わりをしない者(命令に背かない者)をトリガーとして
次のインパクトを起こすことを目的とする。
(「Q」に登場したレイがその役目か?)

しかし、黒き月の上に残った人々は、一時的とはいえ人類補完計画によって単体となっていたため、サードインパクトが人および文明の「消滅」と「再生」を目的としたものであったこと、しかもそれはトリガーとなった人の都合の良い「再生」であるということを知ってしまっている

次のインパクトを阻止することを目的とした集団がネルフから分離、これが「Q」におけるヴィレの母体となる。

冬月だけはゲンドウに味方する
(やっぱりユイを好きなのだろうか?)

一方で、旧映画版において生じたサードインパクトは、②の世界ではニアサードインパクトという扱いになり、地球上における「消滅」と「再生」のうち「消滅」のみが実施された状態。

「消滅」とは、何らかの破壊システムによる生命および文明の抹消を意味する。
(Qにおいてヴィレが戦っていた格子状の敵がこれに該当すると思われる)

つまり、この②の世界で生きていくためには、破壊システムによる抹消を回避し続けなければならない

ヴィレは、それを実行できる組織として確立していく

そして、双方に決定打を与えることができないまま14年が経過する


<「破」の後>

中断されたとはいえ①の世界でサードインパクトが起動したことによって世界が不安定になり、分岐した①と②の世界が繋がる

初号機とシンジ(&レイ)が何らかの理由により軌道上に隔離される。
多分、①の世界側のゲンドウの最終目的のために必要な処置
(「破」公開当時の「Q」の予告編の内容が、ここに直結すると思われる)

②の世界における膠着状態を打破するため、ヴィレが初号機とシンジ(&レイ)の強奪を計画する


<エヴァンゲリヲン新劇場版「Q」>

分岐した①と②の世界が繋がった後における、②の世界に取り残された人達(ヴィレ)を主体とした話。
(「Q」と「旧」がかかっている)

Qの冒頭は実時間軸では2029年である

①の世界にとっては、実時間の2015年に2001年として再構築されているため、それから14年が経過した2015年として認識される。
つまり、シンジにとっては認識上の2015年に発生した「破」のサードインパクト(未遂)からほとんど時間が経過していない。

一方、②の世界にとっては、実時間軸に沿って時間が流れているため、旧映画版の2015年に起きたニアサードインパクトから14年が経過した2029年として認識される。

その結果、シンジが目覚めたときに周りの人との間でサードインパクトからの経過時間の認識にずれが生じることになるが、双方の認識を主体として考えれば矛盾は生じない。

ということで、軌道上に隔離された初号機とシンジを強奪したのは、旧映画版の惣流・アスカ・ラングレーと考えるのがベター。

ミサトがシンジに対して冷たいのは、旧映画版でシンジが衝動的にサードインパクトを起動したことを知っているため。旧映画版で人類補完計画を経験していることも理由の一つかもしれない。

アスカにとっては、最後にシンジに会ったのは旧映画版のラスト(首絞められるところ)であることを考えれば、いきなり殴りかかるのも無理はない。

マリは、何らかの理由により「破」から合流した?(理由不明)

カヲルも「破」から合流したと思われるが、その理由はシンジを助けるためでファイナルアンサー

シンジが連れて行かれるネルフ本部は、旧映画版の黒き月のネルフ本部。

カヲルに連れて行かれた先で雲が晴れて見えた景色は黒き月から見た地球の姿(②の世界の地球)

シンジに告げられる真実(大きな破壊があり多くの人が死んだこと)は旧映画版のサードインパクト後における地球上での話

ロンギヌスの槍が二本あるのは、上記①②の二つの世界それぞれのロンギヌスの槍が揃っていると考えると辻褄が合う

セントラルドグマの最深部にあった首の無いリリスと、別の場所にあったリリスの首(顔はレイ)は、旧映画版の最後で首が千切れたリリスのなれの果てと考えられる


<ネブカドネザルの鍵とは>

「~インパクト」が発生して世界が再構築されると、認識的には時間が巻き戻されたような状態になるため、その再構築後の世界でも「~インパクト」が起きて一種のループ状態が生じる可能性が高い。

それは、究極的な閉塞状態であるとも言える。

「ネブカドネザルの鍵」が最重要アイテムであると考えられるが、ネブカドネザルという名前から導かれるその意味は「囚われし者の開放」あたりと想像している。

すなわち①の世界のゲンドウは、「ネブカドネザルの鍵」を用いたファイナルインパクトを起こすことで、「ループに陥りかけている①の世界」や「再構築から漏れた②の世界」の両方を、ループの可能性が無い形で再構築しようとしているのではないだろうか。
(これが今回の人類補完計画)

そして、そのついでにユイと再会できたらうれしいな・・・
とか思っているのでは???
(当然こっちの目的が本命www)


<シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の展開の予想>

①の世界のゲンドウがファイナルインパクトを起こそうとし、②の世界のゲンドウがフィフスインパクトを起こそうとし、それらをヴィレが阻止しようとする話になる?
というか、そうなったら面白いなぁw

そうなると、シンジ以外のキャラは二人ずつ登場することになっちゃうんですけれど、それは絵的にどうなんでしょうね???

ただ、少なくともアスカに関しては、「式波・アスカ・ラングレー」と「惣流・アスカ・ラングレー」の二人が出てくるのは間違い無いと思っています。


<私の解釈の大きな問題点>

「破」のサードインパクトによって上記①②の世界が繋がったと考えているが、どのように繋がったのかが不明。
だって「Q」に登場する地球は②の世界にしか見えず、①の世界の要素がない。

ひょっとしたら「ネブガドネザルの鍵」とは、シンジとレイを取り込んだ初号機を②の世界に送り届けるものだったりするのだろうか?

そして、「Q」のフォースインパクト(未遂)により、シンジ・アスカ(惣流)・レイの三人が①の世界に戻る展開なのだろうか。

その場合、②の世界でアスカだけが二人になるため、アスカだけが旧映画版と名前が異なることに意味が出てくる。
(アスカに関してはこっちの方がしっくりくる)






・・・こんな感じでしょうか?

私の想像(妄想)で補完している部分ばかりなので粗が多いですが、不思議と「Q」の設定を説明できる部分も少なくない気がしています。
とりあえずは、私の頭で考えられるのはここらへんが精いっぱいです。

まぁ、「Q」に関してはもう一度くらいは見に行くつもりなので、思いついたことがあれば追記するかもしれません。

でも、ブログの制限文字数ギリギリなので無理かも(5000字制限で現在4940字)

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42 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (カラスマ)
2012-11-25 23:16:13
なるほど…純粋に勉強になりますw
確かに実情がどうであれ、実際にそうなってくれると面白いですね。

個人的には、カヲルくんがシンジのカセットプレイヤー(?)を
修理してもってきたシーンが印象的でしたね。
プレイヤーはシンジの意思による再生と巻き戻し(再構築)を
象徴しているようにも思えますが、限られた尺の中で故障したプレイヤーを
カヲルくんに直してもらうシーンを何気なく挿入することに、何か大きな意味があるのかなと、ちょっと怪しく思います。
Qの最後でもレイがプレイヤーを見つめてますし、第4部のタイトルも音楽の反復記号(:ll)だと思うので色々と楽しみです。
来年には続き見たいですねー
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Unknown (はじめて)
2012-11-29 15:14:33
どうもお久しぶりです

自分は見てポカーンとなりましたがmonさんの記事を見て最終話への期待がちょっと出てきましたw

この記事を読んで思いついたのですがマリは②の世界で生まれたチルドレンなんじゃないかと思いました。

ニアサードで新たな使徒が誕生
それによって新たなチルドレンもその世界では生まれ、それがマリだった。

なんらかの方法で②の世界から①の世界へ送り込まれた
これなら裏コードの存在を知ってた事も説明つくんじゃないかなぁと

まぁ送り込まれたとして目的がわからないんですが…
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Unknown (匿名)
2012-12-27 01:32:36
こんばんはー
確か新劇の月の飛沫はセカンドインパクトによるものだと公言されていたはずです
ご確認くださいませー
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Unknown (もん)
2012-12-29 12:58:17
>カラスマさま
カセットプレイヤー(DAT)は、TVシリーズではTrack26までしかなく、新劇場版『破』でマリがシンジにぶつかった瞬間にTrack27に進むようになっています。
そして、『Q』でTrack28が登場したので、今のところ順調にストーリーが進んでいる感じがしますね~

>はじめてさま
マリについては、行動原理がいまのところわからないので、何とも言えないですね・・・
あと、今になって考えると『Q』のカヲル君も②の世界のカヲル君であって①とは別な気がしています。
『Q』の冒頭での「おかえり」は①の世界からの帰還を意味しているのかな~って。

>匿名さま
ええ、新劇場版のストーリー上ではセカンドインパクトによるものということですよね。
私の仮説だと、①の世界の登場人物にとっての認識としてはセカンドインパクトによるものということになっているだけで、実際は違うという考えでいます。
多分、①の世界では、旧映画版のニアサードインパクトの痕跡のことをセカンドインパクトとして認識しているんだと思います。
そういう意味で、公式の発表は正しいと思いますし、私の仮説とも矛盾しません。
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Unknown ()
2013-07-16 23:08:25
まったく関係ない話で悪いのですが、
もんさんはどのサイズまでブラウン管を縦置きしたことがありますか?
ヤフオクでxbox360用にソニー製の36型HDブラウン管を買って縦置きしようと思うのですが、自重だけで縦置きしたとたん破壊してしまうのではないかと不安で。
以前の記事にKD-32HD600の画像を見ましたが、縦置きできそうに見えますか?
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Unknown (もん)
2013-07-21 01:24:34
>明さま

その大きさを縦置きすると、多分見難くて大変だと思いますよ。
ゲーセンのアストロやブラストが29型ですが、それですら家で試すと大きいですから・・・
私は現在25型を縦にしていますが、21型位が丁度良いかな・・・と、今になって思ったりしています。

尚、36型ブラウン管TVだと90kgくらいあるはずなので、縦にすると危険極まりないオブジェクトになる可能性が高いです。
壊れる可能性については、どのブラウン管TVも縦にするのは仕様外なので何とも言えませんが、重量が有るほど壊れ易いのは間違いないと思います。
返信する
Unknown (たま)
2014-09-06 12:58:31
はじめまして。
すごく面白い考察読ませてくださってありがとうございました。
ちょっと気になったのですが……
TV版は話数を
第弐拾伍話 EPISODE:25
最終話 FINALE
と漢数字で統一していて、旧映画版は
第25話 EPISODE:25'
第26話 ONE MORE FINAL:
とアラビア数字に改められているので、区別されるほうが分かりやすくていいかなと思いました!
返信する
Unknown (もん)
2016-09-19 07:48:36
皆さん、読んでくれてありがとうございます。
今では、エヴァに関する記事をかなり公開しています。

http://moon.ap.teacup.com/qwertyuiop/1325.html

今回の記事が気に入ったのであれば、他の記事もいかが?(笑)
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Unknown (風吹けバナナ氏)
2017-08-01 16:14:09
今更ですが
Qラスト14分20秒くらいのあたりで改2のプラグ内モニタの搭乗者氏名表示が割とハッキリと読み取れてそこに
Asuka Shikinami Langrayと記載されてる件はどう解釈しましょうか?
劇中の描写がハッキリと式波アスカ嬢だと断言してるんですが
返信する
Unknown (メッメドーザ)
2017-08-01 22:08:45
横入りですが、式波と表示されている件に関しては「エヴァンゲリオンの考察前編」のコメント欄で言及されてました

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