コメ指数先物の取引開始 堂島取引所、価格リスク軽減
堂島取引所(大阪市)は13日、コメの値動きに連動する指数先物「堂島コメ平均」の取引を始めた。コメの生産者や流通業者などに対してコメの価格変動リスクをヘッジ(回避)できる機会を提供する。決済時にコメの現物の受け渡しがないため、個人投資家も取り込んで取引を活発にしたい考えだ。
取引は午前9時に始まった。開始直後に中心限月の2025年2月物など全ての商品で取引が成立し、それぞれの初値は1俵(60キロ)あたり1万7200円だった。
コメ指数先物は将来の主食用のコメの価格がどうなるかを予想して取引する。例えば、将来のコメ価格の下落に備えてコメ指数先物を売り建てておき、実際に価格が下がった段階で指数先物を買い戻せば、価格差分が利益となる。
堂島取引所は取引開始に先立ち、取引時の参考価格として農林水産省が毎月発表するコメの相対取引価格などを基にした「現物コメ指数」を算出している。7月の現物コメ指数は1万5241円だったため、コメ指数先物の取引では足元よりもコメの価格が上昇するとの予想が多くなったことになる。
堂島取引所は前身の関西商品取引所時代の2011年に、現物の受け渡しがあるコメ先物を試験上場した。取引参加者や取引高の少なさから21年に上場廃止が決まり、23年に全ての取引を終了していた。
コメ先物は世界初の先物商品として、堂島取引所の源流である「堂島米会所」が江戸時代に取引を始めた。堂島取引所はコメ先物の復活を模索する中、現物の受け渡しがなく個人も参加しやすい指数先物として2月に国へ上場を申請し、6月に認可を受けた。