石月は自らもバンドの解散を経験し、形や名前が変わっても復活を実現したため、同業者として手放しで喜んでいる。「ラクリマの復活は自分のことのようにうれしかったですね。期間限定にせよ、やっぱり待っているファンの方々がいらっしゃるという思いがすごくあったので。当日は舞台袖でラクリマを見ていると思うんですけど、泣いちゃうかもしれないです」と熱弁した。
TAKAは12年前の再結成公演以降、音楽活動はしておらず、会社経営者としてビジネスに専念していた。表舞台に戻る決意をした理由を聞くと、「歌いたいなっていう思いがふつふつとわいてきたんですね」と答えた。過去の再結成と大きく異なるのは22年4月に食道がん闘病の末に旅立ったギター、KOJIさんの不在だ。
「KOJIが夢に出てきて『TAKAさん、体を持っているなら、何の曲でもいいから歌ってみんなを喜ばせてあげて』と言ったんです。そしたら、もう1人のギターのHIROから連絡があって」。ラクリマのツインギターがかつて一緒に行っていた公演が、24年4月のKOJIさんの三回忌に合わせて追悼ライブとして企画され、出演をオファーされた。
事前予告なしでライブに出演して2曲を歌い、「お客さんがすごく感動されていたんですね。歌うことでみんなを喜ばせるというのは、KOJIが言った通りだなと。歌いたいなという思いがすごくあふれてきて、止まらなくて」。それまで公の場で歌うことはなかったが、夢枕に立った仲間に背中を押されて上がったステージで、歌への思いが再燃した。その後、ラクリマのメンバーにもう一度歌う意向を伝えたという。