通報者の私的情報漏えいで大学教授が斎藤兵庫県知事、片山元副知事、井ノ本元総務部長を神戸地検に刑事告発
兵庫県の西播磨県民局長が県から貸与されていた公用パソコン内に保存していた私的情報を、県職員によって外部に漏えいされた問題で、上脇博之神戸学院大学教授は10日、斎藤元彦兵庫県知事、片山安孝元副知事、井ノ本知明元総務部長に対する地方公務員法(守秘義務)違反の疑いの告発状を神戸地検に提出した。
告発状によると、井ノ本元総務部長は職務上知り得た秘密を漏らした疑いがあるとしている。また斎藤知事には職務上知り得た秘密を漏らすことを命じ、あるいは、そそのかした疑い、片山元副知事には職務上知り得た秘密を漏らすことを故意に容認し、あるいはそそのかした疑いがあり、ともに厳重な捜査と処罰が必要であるとしている。
上脇教授は兵庫県在住で、全国82人の弁護士が告発代理人についている。
なお、県が設置した「秘密漏えい疑いに関する第三者委員会」の最終調査報告書は、井ノ本元総務部長が通報者の私的情報を少なくとも3人の県議に漏えいしたと認定したうえ、「知事と元副知事の指示のもと行われた可能性が高い」と結論づけている。
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