京都でも証券口座の乗っ取り被害相談急増 警察が注意呼びかけ
証券口座を乗っ取られ勝手に株を売買される被害が各地で相次いでいる問題で、京都府内でも相談が急増していることが警察への取材で分かりました。
中には1000万円を超える損害を訴えるものもあり、警察は偽のサイトに誘導する手口でIDなどの情報を盗み取られているとして注意を呼びかけています。
ことしに入ってから証券口座のサイトにログインするためのIDやパスワードなどの情報が盗まれ、勝手に株などの売買が行われる被害が各地で相次ぎ、金融庁によりますと、先月(5月)末までに確認された不正な取引の売買は、16社で5000億円を超えました。
こうしたなか、京都府警察本部によりますと、府内でも先月末までに、証券口座の乗っ取りに関する相談が、あわせて63件寄せられているということです。
1月と2月は相談はありませんでしたが、3月に入ると6件、4月に30件、5月に27件と急増しています。
相談の8割は、持っていた株を売却されて別の株を購入されたという内容で、中には1000万円を超える損害を訴えるものもあり、警察は、犯人が株価を操作して利益を得ているとみています。
被害のきっかけは、証券会社になりすましたメールで偽サイトに誘導し、IDやパスワードなどの情報を盗み取る「フィッシング詐欺」とみられ、警察は、メールのリンク先には絶対にアクセスしないよう注意を呼びかけています。