日本大学重量挙げ部の部員や保護者から入学金などを不正に徴収したとして、詐欺の疑いで、同部前監督で元教授の難波謙二容疑者(63)が逮捕された事件で、難波容疑者が親しくしていた元国会議員の政治資金パーティーに部員らを参加させていたことが関係者への取材で分かった。
◆「どこからそんなお金が出てくるのか不思議」
「何人もの部員の参加費、数十万円分を難波さんが払っていた」。東京新聞の取材に応じた元部員の30代男性は、難波容疑者の指示で、元国会議員の政治資金パーティーに参加させられたことがあるという。男性は「偉くなるための人脈づくりにも金が必要だったのではないか」と推察した。
また、15年ほど前のこととして「難波さんはいつも高級腕時計を着けていた。試合会場にも1000万円以上する新車の高級外車で来ていた。ただの大学の部活の監督なのに、どこからそんなお金が出てくるのか不思議だった」とも証言した。
捜査関係者によると、難波容疑者は都内の自宅から神奈川県藤沢市の大学キャンパスまで通勤する際、不正徴収を手伝わせていた部のコーチらに常に車で送迎させるなどしていた。
◆20年以上君臨、絶対的な立場で支配下に置いたか
通勤日以外でも、身の回りの買い物に行かせることがあった。警視庁捜査2課は、20年以上監督を務めた難波容疑者が絶対的な立場を利用し、コーチを支配下に置いていたとみて調べている。
また、同課は、難波容疑者が特待生を対象にした不正徴収を始めたのは監督に就任した2000年からだったとみて調べている。
逮捕容疑では、難波容疑者は22年12月、入学金や授業料などが免除される特待生4人の保護者に対し、大学側への納付金を水増しした請求書を送り、現金205万円をだまし取ったとされる。11日、詐欺容疑で送検された。(昆野夏子)
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