食べられる店が急増…スパイス香る「ビリヤニ」ブームなぜ?【THE TIME,】
インドやパキスタンなどで愛される料理「ビリヤニ」が話題になっています。人気のワケとは。 【写真を見る】2000円の「チキンビリヤニ」 お店が全国で急増 ■万博でも「予測を超えた」人気 4月から開催されている大阪・関西万博。 世界中の料理が楽しめる中で、ひときわ人気だったのが「ビリヤニ」です。 「めちゃめちゃおいしい」 「スパイスの炊き込みご飯という感じでおいしい」 「ビリヤニ」とは、米をスパイス・肉や魚などと一緒に炊き込んだ料理で、主にインドやパキスタンなどで食べられています。 『大阪ハラルムガル EXPO2025店』の「チキンビリヤニ」(2000円)は、細長いインディカ米の一種で最高品質の「バスマティライス」を使い、中には大きなチキンがゴロゴロ。 『株式会社エス・エー・グループ』大阪万博担当COO・為永 大さん: 「万博始まってから1万食以上は売っている。予測をはるかに超えてました」 ■東京でも「ビリヤニ人気」なぜ? “カレーの街”東京・神保町にあるベンガル家庭料理『トルカリ神保町本店』でも、お昼時には満席に。 東京駅にある『エリックサウス八重洲店』には長い行列ができ、「ここのビリヤニが食べたくて始発の新幹線で来た」(愛知在住の女性)という人も。 実は、今ビリヤニが食べられる店が増えているのですが、一体なぜなのか? 著書がアマゾンや楽天の「料理本ランキング」で発売前から1位を獲得するなど話題のスパイス料理研究家に聞きました。 印度カリー子さん: 「スパイスカレーブームで専門店が増えて飽和状態になってしまった。ビリヤニは“スパイスカレーの進化版”みたいな料理なので注目を浴びるようになってきた」 ■パキスタン流で「初めての食感」 数多くの店があるなか、カリー子さんが「現地からシェフが来て“本場の味”がそのまま食べられる」と注目しているのは、埼玉・八潮市にあるパキスタン料理店『カラチの空』。 男性客: 「わざわざ川越から1時間半かけて来た。ここのビリヤニが世界で一番おいしい」 看板メニューの「チキンビリヤニ」(1430円)は、炊き込まれて赤やオレンジ、黄色になったご飯に、輪切りのトマト、オニオンが添えられた色鮮やかなビリヤニです。