【競馬】続・POGトップ常連の筆者が分析するコントレイル像。というかコントレイルさんの特長、少しだけわかってきたかもしれない…馬体が従来のディープ系と全然違う【Part2】
Part3はあるのだろうか。
全然関係ないんですけど、そろそろ梅雨ですねぇ…。梅雨の時期は少しだけ暑さがマシになるという状況からも、個人的には嫌いな季節ではないです。でも、コレが終わると地獄の夏が待っているのかと思うと鬱になりますw
本当に暑いの苦手なんですよねぇ…最近、本当に暑い時期が増えて春や秋が消え失せているような気がするので、さっさと涼しくなってほしいですね。冬になれば夏が恋しく…なんて良く聞きますけど、オイラは別に夏は無くて良い派なのでw どう考えても、冬の方が体の調子が良いですし。
ちゅーことで、楽しい楽しい2歳戦のお話。オイラはと言うと、それはもうコントレイルさんのことしか見てない毎日でw そういえば、これだけコントレイルのことを言っているのにこの馬の血統そのものって細かく見てなかったなーと。こういう時に役に立つのが、天下のJBISさんのサービスでw
血統や産駒の正しい情報は、ここを見ておけば間違いないです。
まぁ言うて、大切なのはやっぱり母親側ですから。↓
ディープインパクトにロードクロサイトっていうお母ちゃんを組み合わせて誕生したのがコントレイルです。で、ロードクロサイトはUSA生まれで、つまりアメリカの影響が強い馬ですよーって言ってるわけですね。
アメリカっていうのは、ダート主戦で芝のレースよりも砂のレースの方が発達している競馬国です。特に、若い時は短いレースからマイル寄りのレースも多くて、スタートからゴールまで一気に駆け抜けるだけのスピードが求められるんですね。クラシック競走3冠も全てダート。どちらにしてもダート的なスピードと持続力が求められるっていうことがわかります。
なので、コントレイルは【ディープ×ダート主戦のアメリカ生産の牝馬】の組み合わせであることがわかります。
まぁただ、アメリカ生産だからと言って本当に従来型のアメリカ血統の影響が強いかはわからないので、ロードクロサイトのお母ちゃんを細かく見ていくと…
・お父ちゃん…Unbridled's Song(アメリカで活躍していた種牡馬)
・おじいちゃん…Tiznow(アメリカで活躍していた種牡馬)
・ひいおじいちゃん…Storm Cat(アメリカで活躍していた種牡馬)
ちゅーことで、どこまで言っても全部アメリカというもの凄い血統ですw
本当にダートで走らせたら強そう…っていう血統です。こういう繁殖牝系が、今の日本の芝だと何故か強いというわけです。
ちなみにおばあちゃんのFolklore(フォークロア)も、アメリカのBCジュヴェナイルフィリーズを勝ってます。本当にアメリカ血統をギュウギュウに詰め込んだ感じ。
なので、アメリカ血統ってなんじゃ?って疑問に思う人は、このコントレイルのお母ちゃんであるロードクロサイトの血統を調べてみるとわかりやすいです。
で、産駒傾向としては大まかに最初の段階で注目をしておきたいのが…
【自分の色を出しやすいか、それとも配合相手の色を出しやすいか】
ですね。新種牡馬の判断をする時って、本当にここが重要。
これだけコントレイルにアメリカ側の血統が多く入っていると、やっぱり繁殖牝馬として配合された血統の良いところをきちんと出しているかどうか?がわかりやすくなると思うんですよね。
例えば、繁殖牝馬が欧州の中長距離向きの血統なのにダート向きのゴリゴリの馬体の産駒ばっかり出てきたら、コントレイルは芝よりもダート寄りの馬を出しやすい=自身のアメリカ型の影響を出しやすい種牡馬だって比較的簡単に予想できます。
反対に、これだけアメリカ血統ギュウギュウの血統なのにスラッとした馬が多いとなると、繁殖牝系の良いところを出す万能種牡馬になる可能性が高いです。繁殖牝馬に芝の中長距離の血統を持ってくると、そのままスラッとした体形の芝2200m以上で活躍できる馬が出てくる…みたいな感じですね。
でも、実際に【全面に種牡馬の特徴だけ出す個体】とかいるの?って話ですけどコレがいるんですよね。面白いことに。例えばですけど、どんな繁殖牝系でも「全て俺色に染めてやる」的な種牡馬ってきちんといます。
これは日本でもお馴染みのいわゆるロベルト系って言われている種牡馬です。
一般的にはロベルトを祖として派生した種牡馬の一族だと言われているのですけど、このロベルトの一族はどこまで言っても何をやってもロベルトになるので、出てくる産駒もだいたいロベルトの特色が出ています。メチャクチャここの血が強いです。
実際に走らせてもだいたいロベルトで、現役の種牡馬だとエピファネイアがソレに近いです。ようは、良くも悪くもあんまり繁殖牝馬の血統的な要素を出さない種牡馬なんですね。影響があるのって、本当に距離適性くらいでこの手のタイプは1つの世代で数頭の当たりを出して…
「はい、お仕事終わり。」
ってなることがメチャクチャ多いです。下手すりゃ、一生に1回から2回大当たりを出して終わり…みたいなこともあります。タニノギムレットみたいなタイプとかね。ようは種牡馬として全然安定しないんですよね。
また、日本だとトニービンの一族も主張が強い一族です。トニービンの血統が入っている場合、どこまでいってもトニービンになることが多いです。元々、このトニービンの祖であるグレイソヴリン系がこの傾向が強くて、何やってもグレイソヴリンになる…みたいなことが多かったです。基本的に、日本のグレイソヴリンの一族って…
「とにかく長い脚をずっと使い続ける」
という特長で有名でした。東京とか新潟外回りでアホみたいに強かったんですね。その血を色濃く受け継いでいるのがトニービンで、日本国内だとハーツクライとかルーラーシップとかモロにこのタイプですね。オイラがメッチャ好きなタイプで、長距離もメチャ強いのが特長。
昔は、ジャングルポケットとかも産駒傾向がもろにほぼコレでした。
反対に、繁殖牝馬の良いところをメチャクチャ出す種牡馬もいます。これが、いわゆる常に高得点のアベレージタイプの種牡馬で日本だと代表的なものがサンデーサイレンスやディープインパクトです。ディープなんて、それこそ世界中のどこでもGⅠ勝ってましたしね。ああいうのができたのも、繁殖牝馬に応じた適性の変化を求められて、その通りの結果を出せたから。
ただ、なぜか芝適性だけにメチャクチャ寄ってた…w
ご存じの通り、現役では安定株としてキズナが今コレに一番近いです。
だから、出発点としてはコントレイルはまずこれら2つのタイプのどっちに当てはまるのか?ということを考えた方が良いですね。で、最近POG関連でコントレイルの馬体も結構出回っているので色々と見て回っているのですけど、今のところはおそらくというかやっぱりというか、アベレージ型になるんじゃないかな?って思いました。平均点がどうなるかはわかりませんけど、少なくともロベルトみたいに、自分の特色を全面に出すタイプじゃないんじゃないかなー?と。
というのも、従来のディープ系の産駒と馬体が全然違うんですよね。
マジで血統的なイメージとは全然違って、正直ビックリといいますか。
コントレイルって、色々な繁殖牝馬と配合しているわけですけど、母親方の血統が変わると出てきている産駒の馬体傾向にも大きな変化があるんですよ。これ、馬体とかあんまりわからん素人のオイラですらわかるレベルで。
後で具体的な産駒名とかも出すんで、馬体を比較すると分かりやすいですよ。
その中でも全体的な馬体傾向で言うと、ディープと言うよりサンデー産駒みたいなのがマジで多いですね。多分、コントレイルが自己主張の強い種牡馬だと、この時点でロードクロサイト側の影響が強く出てダートっぽい馬が量産されると思うので、おそらくそうじゃないんだろうなーって今のところ率直な感想。
簡単に言うと、馬体的にスラッとした馬が多いです。基本的に、ダート系の種牡馬や繁殖って馬力系の馬体になりがちなので、筋肉がモリモリになってパワータイプに偏ることも増えます。同系統に近いタイプなら、アルアインとかサトノダイヤモンドとかこの傾向が結構ある。
一方で、コントレイルの場合ってダート色が強い繁殖を持ってきているのにスラッとした馬が多いのがめちゃくちゃサンデーサイレンスっぽいです。サンデー産駒って、ヤンキー顔で体はヒョロッとした馬が多かったのでw
サンデー直子って、顔がハの字型になっていてメチャクチャ特徴的だから見たらマジで一発でわかります。
サンデーサイレンスは、アメリカ型の種牡馬の中でも本当にオカシイというか特殊なサラブレッドで、ダートを走るような筋肉隆々の馬って少なかったです。だからこそ、アレだけ成功したのかもしれませんけど。
コントレイル産駒って、今のところコレに近い馬体のイメージですね。印象的なのが、キズナみたいに「いやこれはダートだろ」みたいなガッチリ系の馬ってそんなにいないっていう点です。キズナって、長距離走れるようなディープボンドのような馬でもガッチリ型の産駒を出していて、それでいて実際に走らせてみると万能性が高い…っていう面白い特長があるので。
それこそ過去にオイラが指名したディープボンドもわかりやすかったですけど、お腹がポコンと出てるんですよね。あの手の馬体って、昔はそれこそ非サンデー系でロベルト系のブライアンズタイムに多くて、いわゆる腹袋が大きくて持久戦や長距離でメチャクチャ強いってタイプでした。ようは、サンデー系統の馬体ではないんですよね。キズナも、そういうタイプを出すんです。ここらへん、やっぱりナリタブライアンやビワハヤヒデの近親でダマスカスらしいなってオイラは思っています。あの2頭も持久力・スタミナお化けでしたからね。
まぁキズナの場合は、ズングリムックリのも結構多いのですけどw
コントレイルの場合、そういうの結構少ないです。少ないんですけど、母系に欧州型とか明らかに主張の強いアメリカダート型を持ってきていると、馬格がメチャでかいのも見かけます。結局どういうことかっていうと、おそらく血統もだけどコントレイルの馬格の小ささでそういうスラッとした馬が増えているんだろうなーって。
だから、コントレイル単体だけの血統的なイメージとはかなり違うタイプが出てきていてて、やっぱりアベレージ型なのかな?と。ロベルトとかだと、やっぱり全部ロベルトでわかりやすいですからね。腹からケツの形で本当にすぐわかるので。
もしかしたら、POGに登場して馬体が見られる馬がそういう個体で厳選されている、という可能性も否定できないですが。初年度ですしね。
例えば走るかどうかはわかりませんけど、今のところ指名者数がそこそこいて血統的にもヒョロっとしているので言うとモアナの2023とかですね。POGとかで馬体の画像とか簡単に見られるので見てみてほしいのですけど、こういうのがマジで典型的なサンデーサイレンス産駒の馬体です。
このヒョロヒョロっとした感じ。
で、血統を見てみるとやっぱりサンデーの4×3のクロスを持っている馬で、仮にこれでコントレイル自身の馬格が関係ないのならモロにサンデーが出てるんだろうなーってわかります。さっきも言いましたけど、キズナみたいなアメリカのダマスカスやストームキャットの影響が強い種牡馬って、サンデーのクロスがあってもこういう馬体ってなかなか出てこないんですよね。
別系統の種牡馬もそうで、例えばエフフォーリアとかもわかりやすくてサンデーの4×3を持っていましたけど、ゴリッッゴリの筋肉マッチョで腹からケツまでドッシリとしてたじゃないですか? あの馬体も、やっぱり当時散々言ってた通りオイラが「この馬はおそらく早熟」って判断できた要因の1つなんですよね。明らかにロベルトだったので。
だから、他系統でもサンデーのクロスを持っていても、そのままサンデーっぽいヒョロっとした馬体で出てくるってそんなに無かったんですよ。牡馬だとこういうのメチャクチャ顕著ですね。そう言う前提で考えると、これはやっぱりコントレイル自身の個体差の問題なので、血統にしろ馬格にしろそういう馬を出しやすい…と解釈できます。
モアナの2023の場合、キンシャサノキセキもタイキシャトルもデカ馬で筋肉ムキムキだったのに、世代を超えてこんなヒョロっとしたの出てくるのが面白いというか。
明らかにコントレイルの馬格かサンデー側の影響の二者択一なので、この時点で血統的にはロードクロサイト側の影響ってそこまでじゃないんだろうなーと。
で、反対の状況になっている産駒…ようはデカくて筋肉ムキムキに出ていて全然サンデーサイレンスっぽくないよね、っていう代表的な馬もいるんですよね。これも人気の馬だとヤンキーローズの2023とか典型です。
色々な視点ってあるのでしょうけど、オイラから言わせてもらうともう完全に風貌がロベルトのそれですねw
お腹からケツにかけてムキっとしていて、特徴的なのがやっぱりこの馬体でこの馬って牝馬ってところです。モアナの2023って牡馬でアレだけヒョロヒョロしているのですけど、母父ロベルト系のヤンキーローズの場合はモノの見事にロベルトが出ているので、コントレイルってやっぱり母系の血統的な要素を出すタイプなんじゃないかな?って。
ヤンキーローズのお父ちゃんってレッドランサムの系統なんですけど、例えば日本で走った馬だとロックドゥカンブっていう馬が昔いたんですね。これも、ネット上で馬体が見られるので見てみてください。お腹がポコンと出ていて、オイラが言っていることわかると思うのでw
「あれ太くない?」みたいな体形に見えるのですが、なんかよくわからんけど不思議とああいう馬体になるんですよね。面白いもので。
まだあって。
例えばフォローアドリームの2023とかも、母父がストームキャット系でストームキャットの重いクロス持ちなんですけど、首が太くて胸からお腹の風貌がモロにダートのゴリっとした感じで思いっきりストームキャットなんですよね。
さらに欧州系でも同じで。
母父ガリレオのバイバイベイビーの2023とかも、腹回りがムキッとなっていて全くヒョロっとした感じではないんですよね。同じように、欧州系出身のソウルスターリング2023もそう。メッチャ欧州的な骨太の馬体。ここらへん、マジでモアナの2023と比較すると全然違うってわかると思います。
ここまで見ると、ようは母系に主張が強いわかりやすい血統を入れたりクロスを準備してあげると、その特徴が出やすいんじゃないかなーと。実際に、血統的な組み合わせとして凄くわかりやすいコントレイル産駒って、そのままその血統が表に出てきている感じなんですよね。上でも言いましたけど、コントレイルって馬格がないからデカイ馬が出てきたら、おそらく繁殖やクロスが影響している…ってわかりやすい予想を立てられるんですよ。実際に、その血統を見てみたら結構な割合で主張の大きな血統やクロスが存在していますからね。
サンデーだったりロベルトだったりストームキャットだったりガリレオだったり。馬体的にマジでなんかそのまんま出てきてますから。
こうなってくると気になるのが、やっぱり種牡馬の良さを全面に出す繁殖牝系にアウトブリードで付けたときですね。これでどういう産駒が出てくるのか…ってメッチャ見てみたいです。
この手のタイプって、それこそディープインパクトであったりハーツクライであったりステイゴールドのような血統構成になるわけですけど、そこでどういう馬を出せるかでコントレイルのポテンシャルがわかると思いますね。最近の種牡馬って、この手の血統構成で結果を出している馬ってガチで皆無なので。なので、コントレイルがその領域に行けるかがポイント。
あとは、本当に平均点の問題ですね。馬体がメチャクチャ良いのに平均点あんまり伸びませんでした…みたいなの過去にもメッチャいたので…w
そこを楽しみに、デビューを待ちたいと思います。
次は、また恒例の人気ランキング上位になっているPOG指名馬の血統的なケチでもつけていこうかなーとw 今週末にでも投稿しますよ。
んじゃらば(/・ω・)/
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