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トランプ氏は「なぜそこまで否定?」 元なでしこリーガー男性の問い

「ミュータントウェーブ」として活動する大嶋悠生さん(前列中央)=千葉県松戸市で2022年6月14日、真田祐里撮影
「ミュータントウェーブ」として活動する大嶋悠生さん(前列中央)=千葉県松戸市で2022年6月14日、真田祐里撮影

 性別は男性と女性の二つだけで、変更はできないとする――。米国のトランプ大統領が署名した大統領令に、スポーツ界には波紋が広がる。生まれた時に割り当てられた性別とは異なる性別で生きるトランスジェンダーの当事者は、この状況をどう考えているのか。

 <サッカーW杯開幕まで1年。トランプ政権下の開催をどうみるか>
 ・米国でプレーするなでしこ守屋都弥「大統領の決定強い…」
 ・緊迫する国際情勢にオシム氏元通訳・千田善「ド素人が…」

「実在する人を…」

 サッカーの国内女子、なでしこリーグでプレーしていた大嶋悠生(ゆう)さん(37)は、27歳で現役引退し、29歳の時に戸籍を女性から男性に変更した。

 「『性別は二つしかない』と言うけど、そうではない人がたくさん実在している。実在する人を『いない』と言っているようなもの。なぜそこまでして否定したいのか」

 トランプ氏はさらに、出生時の性別は男性で性自認は女性のトランスジェンダー女性が女子競技に参加することを禁じる大統領令にも署名し、締め出そうとしている。大嶋さんは「何が有利に働くかは各スポーツによって全然違うのに、全部のスポーツで同じルール(一様に参加禁止)なのが不思議」と話す。

 トランスジェンダ…

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