広島 お茶に薬剤 患者に飲ませたか 病院の元介護福祉士を逮捕

先月、広島市の病院で、入院していた79歳の女性患者に薬剤を混ぜたお茶を飲ませて一時、意識もうろうの状態にさせたとして、当時、介護福祉士として勤務していた35歳の容疑者が傷害などの疑いで逮捕されました。

逮捕されたのは広島市安佐南区の無職、石地一磨容疑者(35)です。

警察によりますと先月12日、広島市安佐南区にある病院で、入院していた79歳の女性患者に薬剤を混ぜたお茶を飲ませて、数時間にわたって意識もうろうの状態にさせたとして傷害などの疑いが持たれています。

当時、容疑者はこの病院に介護福祉士として勤めていて、勤務中だったということです。

事件のあと「職員が患者に何らかの薬を飲ませた」という病院からの通報を受けて警察が捜査を進め10日、逮捕しました。

調べに対し容疑者は「だいたい合っています」と供述しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

病院によりますと事件の翌日に容疑者を懲戒解雇の処分にしたということです。

別の患者のコップにも錠剤入れるような様子も

容疑者が介護福祉士として働いていた「ぎおん牛田病院」によりますと、警察とともに病院内のカメラを確認したところ、容疑者が79歳の女性患者のコップに加え、別の入院患者のコップにも錠剤を入れるような様子が写っていたということです。

病院は入院患者や家族に対して説明していくことにしています。

病院はホームページで「極めて遺憾であり、患者様やご家族様に多大なご迷惑をおかけし、地域の皆様からの信頼を著しく失墜させる事態となりましたことを、深くおわび申し上げます。徹底した原因の究明と倫理教育の徹底を図り、信頼を回復できるよう取り組んでまいります」とコメントしています。

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