金正恩総書記、病院の建設現場を視察 技術者育成を指示
【ソウル=小林恵理香】北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が9日、同国北西部の亀城(クソン)市で病院の建設現場を視察したと伝えた。工事の進捗状況を確認し、建設部隊の指揮が未熟だと指摘したという。
「熟練労働者の養成を基礎として、建設力を質的に強化するための全国的な措置を早急に講じる必要がある」と強調した。建設部隊の実務能力を向上させるために教育制度を整えるよう指示した。
金正恩氏は地方振興政策として全国20カ所に工場を建設し、10年以内に地方の生活水準改善をめざす「地方発展20×10政策」を掲げる。亀城市での病院建設もこの一環とみられる。2日には平壌の江東地区で建設中の病院と総合文化施設を視察した。
視察には金正恩氏の最側近とされる朝鮮労働党中央委員会の趙甬元(チョ・ヨンウォン)書記らが同行した。趙氏は3月からおよそ2カ月間、北朝鮮の国営メディアに登場しなかったことから動向に注目が集まっていた。5月以降、再び金正恩氏に同行する姿が確認されている。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。
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