菅首相記者会見詳報

(2)「感染を防止し、収束へ向かわせる切り札がワクチン」

9都道府県への緊急事態宣言の延長を表明し国民へさらなる協力を呼びかける菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)
9都道府県への緊急事態宣言の延長を表明し国民へさらなる協力を呼びかける菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)

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「たとえ変異株であっても、対策に変わりはありません。感染を防止をし、収束へ向かわせる切り札がワクチンです。世界の国々でもその効果ははっきりと表れております。医療従事者を対象とする接種に加え、ほぼ全国の市町村で高齢者への接種が開始され、接種回数は1日に40万回から50万回となり、これまでに1100万回を超える接種が行われました。全国の市町村では、多くの集団接種会場と医療機関で接種が行われ、さらに先日視察をした自衛隊による大規模接種センターに加え、3つの都道府県において、既に大規模接種センターが設置をされています。

こうした関係者の皆さんのご協力の結果、全国の大多数の市区町村で7月末までに、高齢者の接種を終える予定となっております。全国の自治体や医療関係者の方々には、心から感謝を申し上げます。

そして、多数の医療機関や接種会場が追加され、多くの都道府県で大規模接種センターを開設をする動きが続々と出ております。さらに多くの企業やJリーグ、プロ野球などの施設、あるいは全国の大学から、会場を提供したいというありがたい申し出をいただいております。一日も早く接種を進めて、新型コロナに打ち勝つ、そうした協力の輪が全国に広がりを見せていることを実感をしております。改めて皆さんに感謝を申し上げる次第でございます。

一方で、全国の現場では打ち手の方々がまだ足りないとの声や接種費用には上乗せ支援が必要などの意見が聞かれます。医師、看護師に加えて、新たに歯科医師に接種を行っていただいており、さらに救急救命士、臨床検査技師が、接種を行うことができるように、また薬剤師が診断にご協力いただけるよう、取り組んでおります。

国としては、しっかりと財政支援を行います。できることは全てやります。1日100万回を目指して、日々の接種回数を増やし、まずは希望する高齢者の接種にめどをつけます。そして来月中には、予約状況などを踏まえ、高齢者への接種の見通しがついた市町村から基礎疾患がある方々を含めて、広く一般にも接種を開始いたします。あわせて皆さんの職場や大学でも接種を進めてまいります。十分な量のワクチンは既に確保しております。

6月末までに1億回が供給され、9月までにはさらに1億回を上回るワクチンが確保できる予定です。東京五輪・パラリンピック大会については、多くの方々から。不安や懸念の声があることは承知してます。そうした声をしっかりと受け止め、関係者と協力しながら安全安心の大会に向けて、取り組みを進めております。

具体策としては、まずは、来日人数削減の徹底です。当初18万人の計画が7万8000人と、半分以下に絞られており、さらに、合理化を進めます。また大会に参加する選手や関係者には、徹底した検査とワクチンの接種が行われます。そして、宿泊先を制限をし、移動は専用車両に限定をいたします。一般の国民と交わることがないようにし、悪質な違反には資格剥奪を含め徹底した行動管理を行います。

テスト大会も実施され、万全の感染防止に努めています。引き続き、IOC(国際オリンピック委員会)、IPC(国際パラリンピック委員会)、(大会)組織委員会、東京都が調整を進め、国としても、しっかりと協力して国民の命を守ってまいります。感染を封じ込めながら、ワクチン接種を加速するというこれまでにない新たな挑戦に立ち向かい、1日も早く安全、安心な日常を取り戻すために、内閣の総力を挙げて、取り組んでまいります。

私たちの力を結集すれば、必ずウイルスに勝つことができます。私自身、その先頭に立って、やり遂げてまいります。改めて皆様方のご理解とご協力をお願いをします。私から以上です」

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