柏崎刈羽原発6号機 原子炉に核燃料を入れる作業を開始
東京電力は再稼働を目指す新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所6号機で10日午後1時ごろから原子炉に核燃料を入れる作業を始めました。
作業や検査が順調に進めば、ことし夏ごろまでに先行する7号機と同じく設備面の準備が最終段階に入る見通しで、地元同意が焦点となる中、新潟県の花角知事が今後、どのような判断を示すか注目されます。
柏崎刈羽原発6号機と7号機は8年前、再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査に合格していて、東京電力によりますと、このうち6号機で再稼働に必要な検査の一環として10日午後1時ごろから原子炉に核燃料を入れる作業を始めました。
作業は24時間態勢で行われ、6号機の原子炉建屋で燃料プールに保管されている872体の核燃料を1体ずつ専用の装置でつり上げて原子炉に入れていき、2週間ほどかけてすべての核燃料を原子炉に移す予定だということです。
そして、原子炉に核燃料が入った状態で、原子炉を緊急停止させる装置や、冷却装置などの性能を検査し、順調に進めばことし夏ごろまでに準備が先行する7号機に続き、再稼働に向けた設備面の準備が最終段階に入る見通しだとしています。
一方、東京電力が優先して再稼働させる方針を示している7号機は規制基準で義務づけられているテロ対策施設が完成しておらず、期限のことし10月以降、施設が完成するまで3年から4年程度運転できなくなる見通しで、今後、東京電力は、6号機とどちらの再稼働を優先するか検討する考えを示しています。
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐっては、地元同意が焦点になっていて、東京電力が設備面の準備を進める中、新潟県の花角知事が県民の意見などを聞いた上で、再稼働の是非について、今後、どのような判断を示すか、注目されています。
【準備先行する7号機の再稼働を優先する方針】
東京電力は柏崎刈羽原子力発電所6号機と7号機のうち、準備が先行する7号機の再稼働を優先する方針を示していますが、7号機は規制基準で設置が義務づけられたテロ対策施設が完成しておらず、期限のことし10月以降はこの施設が完成するまで運転できなくなります。
東京電力が、この期限のことし10月までに7号機の営業運転を始めるには、その前に地元同意が必要になりますが、新潟県の花角知事が再稼働について県民の意見を聞く場と位置づけている「公聴会」は今月29日からことし8月末にかけて開催される予定で、花角知事の再稼働の是非をめぐる判断はそれ以降になる見通しです。
また7号機はすでに原子炉に核燃料が入れられていますが、原子炉の冷却装置などのほか、タービンなど発電用設備の検査などもあり、東京電力は現在の状態から原子炉を起動し、さらに営業運転を始めるまでには2か月程度かかるという見通しを示しています。
こうした状況から、7号機がことし10月までに営業運転を始めることは、スケジュールの面で厳しさを増しています。
一方、6号機はテロ対策施設の設置期限を決める基準となる原発本体の工事計画の認可が7号機より遅かったことから、テロ対策施設の設置期限が2029年9月となっています。
また6号機では10日から原子炉に核燃料を入れる作業が始まり、東京電力は作業や検査が順調に進めば、ことし夏ごろまでに設備面の準備が最終段階に入るという見通しを示しています。
このため東京電力は、地元同意や6号機の検査の状況などを踏まえながら、今後、6号機と7号機のどちらの再稼働を優先するか、検討を進める考えを示しています。