スマートフォンは「もう一人の自分」だ
この15年で、スマートフォンは生活必需品へと進化した。
もはや「電話」ではない。GPS付きID追跡装置、そして・・・
(使い古された表現かもしれないが)「もう一人の自分」である。
スマートフォンには、銀行口座、SNS、各種パスワード、写真、行動履歴・・・
他人には絶対に見せられない個人情報が、すべて詰まっている。
GoogleやAppleは「検索」だけでなく、
通話、移動履歴、趣味嗜好、思想傾向に至るまで、
私たちの情報をあらゆる手段で収集している。
しかも、その手口は私たちが気づかぬほど巧妙だ。
しかし、だからといって「スマホを手放せ」というのは現実的ではない。
現代社会において、スマートフォンはもはや生活インフラの一部だ。
では、監視を逃れることは可能か?
答えは――YES(可能)である。
このブログでは、
脱Google・脱Appleを前提としたスマホ運用術を中心に、
監視社会から逃れるための実践的ノウハウを共有していく。
GrapheneOSという選択
前述のとおり、スマートフォンはもはや自分の分身であり、
同時に無意識への侵入口となっている。
そして、その無意識の入口は、
AppleやGoogleといった巨大企業によって支配されている。
本当の自由を勝ち取りたいなら、
選ぶべき道は明確だろう。
GrapheneOSとは?
Google Pixel専用に開発された、セキュリティ特化型のAndroid派生OS。
Googleのサービスを完全に排除し、
アプリの挙動を細かく制御できる強力な分離環境を提供する。
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Googleに一切依存しない運用が可能
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アプリごとのネット通信、マイク、カメラ等の権限を完全制御
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プロファイル機能により、用途別の環境を完全に隔離可能
GrapheneOSは、
「スマホ=監視装置」という構造を破壊するために設計された思想性を持つOSだ。
これは、ただのOSではない
GrapheneOSは、
監視社会から距離を取るための最初の「ツール」であり、
無意識インジェクションに抗うための武器でもある。
次回は、GrapheneOSの導入手順と、
合わせてインストールすべきアプリについて解説する。