普遍論争

人間は種である、と言われる。しかし実際は人間はヒト科の存在であり、単に種である、とは言えない。"人間はある種に分類された存在である"と、厳密にはこのように説明するべきであろう。

人間が種である、と誤記すると、そこには普遍的な意味合いが具わっていそうである。そこには人間はたくさんいて、種の代表が人間総体であるかのようなイメージがある。

 

人間全体はヒト科の生物である。人間とはどのような概念なのか。人間とは何かと問うのではなく、人間という概念の根本を明らかにしたい。

 

人間という概念は英語でhumanである。人間は……と語るとき、人間全体を指していることも懸念される。人間は……朝昼晩食事をし、眠り、……と語ることがあるが、気まぐれに食べない人間もいれば、眠らない人間もいる。こうした人間はこうだ、理論にそぐわない一例もあり、人間は……と語るとき、間違えて話していることにも注意するべきであろう。

 

しかし、"多くの"人間は、眠る、というとき、範囲を狭めていて可能性的には事実を語っていることもある。A区の人間は全員眠る、という意見を学んで、A区の人間は全員眠ると言って"A区の"と範囲を狭めていて嘘ではないこともある。