(エッセイ)トランス(性別越境者)の心のサバイバル(第1回)(全4回)
トランス(性別越境者)がネイティヴの女とイコールになることは絶対ありません。寿命を削ってホルモン剤を服用しても、丸っきり男にしか見えない人は沢山いますし、整形し身体を切り刻んでも、子供が産めるわけでも生理が来るわけでもありません。染色体からして違うのです。SRS(性別適合手術)で形成された人工的なヴァギナも、多くの場合通常の性交にも不十分だ、という報告があります。さらに言えば、過去を消し去ることはできません。
GID(性同一性障害)治療の始まった当初は、SRSを完了し元の性別については一切明かさない女性としての生活を獲得したら、それが即幸福であるかのような楽観的な見方がまかり通っていました。しかし現実には、ネイティヴとイコールになることはあり得ませんし、継続的なホルモン服用、完全とは言い難い性器形成などを考えれば、恋愛関係にあるパートナーに対し元の性別を隠し続けるのも難しいでしょう。仮に可能だったとしても、むしろ心理的なプレッシャーが強まる場合もあり得ます。
だからといって、トランスを否定するわけではありません。例え不完全であっても、少しでも望む生き方に向かって努力することには意義があります。ただ、トランスの目的は本質的に完全達成されることのないものですから、結局は各人にふさわしい形、できる範囲で折り合いを付けていくしかないのです。これは時に気持ちが先走ってしまう当事者が、胸に刻んでおかなければならない大切な点です。
ウェブサイトを公開しているトランスの方が沢山いらっしゃいます。中にはかなり赤裸々に、自分のトランス過程を報告している人もいます。そういったサイトの中には、夢に向かってGID「治療」のステップを一つ一つ上がっていく過程が描かれ、ある日突然消滅してしまったものがあります。
彼女は果たして「幸福」になったのでしょうか。そうだと願いたいです。「普通の女」としての生活を手に入れ、ウェブサイトという形での表現を必要としなくなったのだ、と。



コメント
2おはようございます😉
性別越境者の心のサバイバルは 一生共に生活して行かなくてはとは思えます
でもね やっとの想いで手に入れた女性だから
あまり雑音とかを気にせずに 女性として
幸せをつかみとってほしいものです。
俊介さん、おはようございます。いつもコメントありがとうございます( ´∀` )
性別越境者の心のサバイバルは、一生続きますね(笑)
やっとの思いで手に入れた女性だから、あまり雑音とかを気にせずに、
女性として、幸せをつかみとりたいですね・・・