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子どもにChatGPTをどう使わせるべきか

こんにちは。不登校支援サービスのトーコの成瀬です。

今日は不登校とは離れて、たまに相談をいただく「子どもにChatGPTをどう使わせるべきか」という議論について考えてみたいと思います。

最近、ChatGPTの話題を耳にする機会が増えてきました。中学生や高校生の間でも「宿題を手伝ってもらった」「進路相談をしてみた」という声がちらほら出ています。
保護者としては、使わせてみたい気持ちと同時に、「本当に大丈夫?」「AIに頼りすぎない?」という不安もあるかもしれません。

けれど、これはある意味では当然のことです。なぜなら、ChatGPTはただの検索エンジンや辞書ではなく、「人と会話ができるAI」だからです。そしてこの違いこそが、今までのツールとは全く異なる本質を持っていることを意味します。

そこで今回は、ChatGPTという道具の正体を整理しつつ、「どうやって子どもに使わせるべきか」「どこに注意すべきか」、そして「どんなふうに活用すれば、子どもの学びに本当に役立つのか」を、一緒に考えてみたいと思います。

ChatGPTは、現代の人類が手にした火

まず、最初にお伝えしておきたいのは、ChatGPTの登場は私たちの社会にとって「人類が火を手にしたこと」に匹敵するくらい、大きな出来事だということです。

これは決して大げさな例えではありません。

火を使えるようになったことで、人間は寒さをしのぎ、食べ物を調理し、暮らしを大きく変えました。同時に、火をうまく扱えなければ、大きな事故や災害の原因にもなりました。ChatGPTもそれと似ています。

このAIは、知識を与えてくれるだけでなく、「問いかけることで、思考を深めていく」という全く新しい学びのかたちを生み出しました。

しかし、その一方で、ChatGPTに丸投げして答えをコピーするだけで終わるような使い方も簡単にできてしまいます。それは、まるで焚き火に直接手を入れてしまうような危うさがあります。

だからこそ、子どもたちにChatGPTを使わせるときには、「危ないから触らないで」ではなく、「安全な使い方を一緒に覚えていこう」というスタンスが大切です。

「答えを聞く道具」にしないこと

今のところ、子どもたちの多くがChatGPTを使うとき、いちばん多いのは「調べたいことをそのまま聞く」という使い方です。

たとえば、「地球温暖化とは何か」と聞くと、ChatGPTは丁寧に説明を返してくれます。それをそのままノートに書けば、たしかに宿題は“完成”します。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみてください。

それは本当に「学び」になっているでしょうか?

答えだけを受け取るというのは、「自分で考える」というプロセスをすっ飛ばしてしまう危険があります。これは、AIに限らず、参考書やネット検索でも同じことです。

しかし、ChatGPTは本来、「問い続ける力」を育てることができるツールなのです。

たとえば、「地球温暖化の問題は、私たちの生活にどう影響してるの?」と聞いてみると、「気温上昇で農作物が育ちにくくなる」など、より生活に根ざした答えが返ってきます。さらに「じゃあ、自分たちにできることって何?」と聞くことで、答えが一つではないという感覚を得ることができます。

つまり、ChatGPTは「問いを深める相手」として使うと、圧倒的な力を発揮します。そしてこの感覚は、受験やテストの点数にはすぐに出ませんが、「考える力」「自分で探す力」として、将来的には必ず影響が出てきます。

このような使い方を教えるには、「とりあえず使ってみなさい」と放り出すのではなく、大人がそばにいて、会話を見守りながら「問いの形」を少しずつ共有していくことが重要です。

※下記が公式アプリです。偽物が多いので注意してください。

iOs

Android


親子で一緒に試したい、ChatGPTの活用例

ChatGPTを子どもに使わせるとき、「どうやって教えたらいいかわからない」と感じる親御さんは少なくありません。でも、実はとてもシンプルです。ポイントは、「まず親が一緒に使ってみる」ことです。

たとえば、以下のような会話からスタートしてみるのがおすすめです。


例1:自由研究や作文のアイデア出しに使ってみる

親:「今年の自由研究、何にするか決めた?」
子:「うーん、まだ…」
親:「じゃあ、ChatGPTに“中学生の自由研究でおすすめのテーマは?”って聞いてみようか」

このような導入で始めると、子どもは「使わされている感」なく、自然に会話に参加できます。ChatGPTは一度に10個、20個とアイデアを出してくれるので、そこから「これはやってみたいかも」と思えるテーマに出会える確率も高くなります。

ここで親がやるべきことは、良し悪しの判断ではありません。
「へえ、こういうのもあるんだね」「ちょっと変わってて面白いね」と、アイデアを一緒に楽しむスタンスでいることが大切です。


例2:日常の疑問をChatGPTに聞いてみる

例えばこんなやりとりも考えられます。

子:「なんで地球は回っているの?」
親:「そうだね、お母さんもよく分かっていないからChatGPTで聞いてみようか?」
子:「…なんか難しい答えが返ってきた」
親:「じゃあ、小学生にも分かるように教えてって聞いてみようか」

このように、ちょっとした日常会話から「問いを育てる」ことができます。ChatGPTは思いもよらない角度で説明を返してくれるので、子どもも「自分で聞いたら何が返ってくるかな?」という好奇心を持ちやすくなります。


例3:自分の考えを整理するツールとして使ってみる

ChatGPTは、必ずしも“答えを出す”ためだけの道具ではありません。むしろ、「自分の考えをまとめたいとき」にこそ力を発揮します。

たとえば、子どもがこんなことを言ったとします。

「友達とケンカしたけど、自分が悪かったのかよく分からない」

こういう時に、「試しにChatGPTに説明して相談してみようか」と促してみます。
すると、ChatGPTは「友達との関係を見直すときのポイント」「話し合いのコツ」「感情の整理方法」などを、丁寧な言葉で返してくれます。

もちろん、AIが人間関係のすべてに正解を出せるわけではありません。けれど、第三者のような立場で冷静に話を聞いてくれるAIは、子どもにとっては「自分を見つめ直すきっかけ」になることもあります。

そして、人間同士だと「こんなことを聞いたら恥ずかしい」「馬鹿にされるんじゃないか」と思ってしまうことでも、何度でも相談できる点も大きいです。

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子どもがChatGPTを使う環境づくり

ここまで見てきたように、ChatGPTは非常に柔軟で、さまざまな使い方ができます。ですが、やはり大切な点は、子ども自身が「使ってみたい」と思えるようになる事と、生成AIの本質を理解する事です。

そのためには、家庭の中で以下のような行動を意識してみると良さそうです。


1. 親が日常的に使っている姿を見せる

「今日は夕飯どうしようかな。ChatGPTに聞いてみよう」
「このニュース、背景が分からないな。ちょっとAIに質問してみよ」
「旅行の計画、AIに候補を出してもらったら楽だったよ」

こんなふうに、親が自然体で使っていると、子どもは「便利そうだな」「自分でもやってみたいな」と感じるようになります。

子どもは、大人が言葉で教えることよりも、「日々どう行動しているか」から強く影響を受けます。


2. 集合知であることを伝える

たとえば、子どもが「日本にはこんな問題があるってChatGPTが言っていたよ」と話した時、「面白いね!ただ、試しに逆の意見を教えてって聞いてみよう」と促します。

AIは正しい答えを出すツールではありません。あくまでも今までの人間の集合知であることを意識しないと、自分の頭で考える習慣が失われてしまったり、エコーチャンバーに陥りやすくなるリスクが高まります。


3. 正しい使い方ではなく、「自由な使い方」を尊重する

「宿題に使っちゃダメ」
「調べものだけに使いなさい」

こうしたルールを強く押しつけると、AIを“管理される道具”としてしか認識できなくなってしまいます。

もちろん、ある程度のルールは必要ですが、最初は自由に試させてみることも大切です。思わぬ問いを投げかけたり、変な会話になったりする中で、子ども自身が「使い方の輪郭」を自分で掴んでいくこともあります。

親としてChatGPTにどう向き合うか

ここまでの話を踏まえると、多くの保護者の方が次のように感じるかもしれません。

「でも、どこまでが良い使い方なのか分からない」
「これって甘やかしてることにならないの?」
「自分がAIをよく知らないから、指導なんて無理かも」

その不安、とてもよく分かります。
特に日本では長い間、「子どもに何をさせるか、どうさせるか」を親や先生が道を示すことが教育だと信じてきました。でも、AIという存在はその常識をゆるがせます。

なぜなら、ChatGPTは「大人が正しい知識を持っている前提」で動かす必要がないからです。
親自身がよく分からなくても、使いながら子どもと一緒に探っていく。
「分からないけど聞いてみよう」と親子で並ぶこと自体が、新しい学びのスタートになります。


答えを出すより、「問いを育てる」

私たち大人はつい、「答えを出してあげる」ことに価値を置きがちです。
でも、ChatGPTのようなAIを使うことで、むしろ大切になるのは「問いの力」の方です。

・なぜ、そうなるんだろう?
・他の視点ではどう見えるんだろう?
・それって、自分にどう関係があるんだろう?

こうした問いを育てる力こそ、AIがどれだけ進化しても、人間にしかできない力です。

そしてそれを支えるのが、「正しさ」ではなく「自由に問いを投げてもいいんだ」という安心感です。

親ができることは、正しい答えを与えることではありません。
子どもがAIとの対話の中で、自分なりの疑問や違和感を育てられるような、そんな“空気”を家庭の中に用意しておくことです。


まとめ

今回のテーマ「子どもにChatGPTをどう使わせるべきか」に対する答えは、ひとつではありません。

大切なのは、「どう使わせるか」を決めることよりも、
「子どもがどう感じているか」「どう問いを持っているか」に親が気づくことです。

ChatGPTは、学校の成績を上げるための道具でも、言うことをきかせるための手段でもありません。

それよりも、「考えることって面白い」「知らないことを知るって楽しい」と思える時間を作るための、新しいパートナーです。

親がすべてを把握していなくても大丈夫です。
むしろ、一緒に迷いながら問いを投げていくことで、親子の関係も、子どもの思考力も、きっと豊かになっていくはずです。

「こう使わなければいけない」と肩ひじ張るよりも、
「ちょっと試してみようか」くらいの柔らかさで、ChatGPTとの対話を始めてみてください。

それが、子どもの未来にとって、何よりのギフトになるかもしれません。



本題とは関係なく恐縮ですが、継続登校まで無理なく支援するトーコについて、最後に紹介させてください。

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