命と財産守るリフォームを 田口住生活設計室 田口寛英社長 職人や技術者が誇りと幸せを持てる業界に 埼玉活躍企業
住宅の耐震補強に重点を置いたリフォーム事業で信頼を集める田口住生活設計室(さいたま市北区)。田口寛英社長(62)は、働く職人や技術者が誇りと幸せを持てる業界を作っていきたいと意欲を示す。 --創業のきっかけは 「父が営む建築資材の卸業で働くうちに、『学んだ知識や技術を、直接お客さまのために役立てたい』という思いが強くなりました。その決意から建築士の資格を取得し、設計事務所を開設したのが始まりです。開設が阪神大震災の直後だったこともあり、耐震診断や補強設計の仕事からスタートすることに。そこから既存住宅のリフォームへと事業を広げ、現在の形になりました。人々の暮らしを支えるこの仕事に、日々情熱を注いでいます」 --現在注力している事業内容や課題は 「創業以来、住宅の耐震補強に注力してきました。能登半島地震以降、耐震への関心は高まり、多くの方が不安を抱えながら暮らしていると感じています。私たちは、命と財産を守ることを最優先に考えるリフォーム業者です。正確な情報提供やセミナーなどを通じて、皆さまの過度な不安を和らげるための活動を続けています」 --今に至るご苦労は 「事業家だった父の『売ってはいけない、買っていただける人になれ』という教えに基づき、誠実な営業を貫いてきました。お客さまに不要な工事は勧めず、無理な営業をかけない方針のため、収益化に苦労する局面もありました。ただ、正直な情報提供と信頼構築を重視することで、顧客基盤と収益の安定化を実現できるようになってきました」 ■地元を守るのは私たち地元企業の使命 --新たに取り組みたい事業や目標は 「リフォーム業界には、建築業以外からの参入が増えています。ただ、本来、住まいに関わる仕事は、人生に寄り添う大切な仕事です。一時的な利益を追うのではなく、住む人が主人公になれるリフォームを提案していきたい。そして、そこで働く職人さんや技術者が誇りと幸せを持てる業界をつくることを目標にしています」 --今後、企業をどう成長させていきたいか。また埼玉企業としての意気込みは