肉はトイレに流し、骨は市場の豚骨に混ぜたはずなのに…「16歳援交少女バラバラ殺人事件」犯人逮捕につながった『動かぬ証拠』とは?(海外の事件/平成20年)
「動かぬ証拠」はいかにして見つかった?
しかし、特別招集された排水サービス局の職員が路地裏や下水道、複数のマンホールを捜索し、廃棄物や沈泥を採取、ろ過した後、残渣をビニール袋に入れて持ち帰ったところ、その中に人肉とみられる物体が20個以上発見された。DNA検査の結果、ワンのものと一致。動かぬ証拠だった。 2009年7月27日、事件は高等裁判所で結審。判事は「死者の解体方法が特に不快で残酷」と指摘し、終身刑を言い渡した。 この事件が香港社会に衝撃を与えたのは、被害者の骨が豚骨と混じって売られ、一部が主婦らによって購入されたと報じられたからだ。関係者は、スープを作るために客が豚の骨を買うことはめったにないと反論したが、多くの主婦が不安を表明した。 さらに、戦慄したのは、ワンのかつてのクラスメイトの反応だ。 彼女は皆と関係が悪く、いじめられていた節があり、一部の人間たちが事件のニュースを笑い、昔の同級生を名乗る青年は、ブログに彼女を誹謗中傷するメッセージを残したと言われている。
鉄人ノンフィクション編集部/Webオリジナル(外部転載)