整数で表すことができない数は、小数や分数を用いて表します。
では、小数と分数の大きさを正しく比較できるでしょうか。
今回は、小数と分数の比較の問題に挑戦してみましょう。
問題
1/4と0.3、どちらが大きい?
分数と小数を比較する問題です。
正しく解くことができるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「0.3の方が大きい」です。
分数と小数を比較する方法は、以下の二つあります。
・小数に揃えて比較
・分数に揃えて比較
それぞれ順に解説をします。
小数に揃えて比較
まずは小数に揃えて比較してみましょう。
つまり「1/4」を小数に直します。
分数は次のように割り算で考えることが可能です。
◯/△ = ◯÷△
よって、以下のように計算ができます。
1/4
=1÷4
=0.25
したがって、0.3は1/4より大きいということが分かります。
分数に揃えて比較
次に分数に揃えて比較してみます。
つまり「0.3」を分数に直します。小数と分数の基本の関係は次のとおりです。
0.1は、1を10等分した大きさ(1/10)と等しい。
0.3は、「0.1が3個分」→「1/10が3個分」
よって
0.3=3/10
「0.3=3/10」と分かりましたが、これでは「1/4」とどちらが大きのか、すぐには分かりません。
そこで通分(分母を揃えること)をしましょう。
1/4= 5/20
3/10 = 6/20
「5/20」と「6/20」では、「6/20」の方が大きいということが分かります。
したがって、0.3は1/4より大きいというのが答えです。
まとめ
今回は二つの方法を紹介しましたが、「小数に揃えて比較」の方が簡単に求めることができました。
数字によっては「分数に揃えて比較」の方が簡単になることもあるので、どちらの方法も理解できるようしておくと良いでしょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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