札幌で新築を建てたら半年でシロアリが出たから建設会社とのやりとり記録を公開①
■北海道でも他人事じゃない、住宅トラブルのリアル
2024年11月末に引き渡されたばかりの新築一戸建て(木造住宅)で、まさかの事態が起きました。
築半年で床下にシロアリと木材腐朽菌(カビ)が発生。
現在も対応中で、今後の備忘と情報共有のため、当事者としての記録を残していきます。
■これが築半年の床下の現実です【写真あり】
まず、こちらが専門業者により撮影された築半年の床下写真です。
「まさか札幌で」「新築で?」「6か月で?」と思うかもしれませんが、
北海道でも近年シロアリの被害は増えています。
温暖化や気密性の高い住宅構造が一因とされ、
防蟻処理や換気設計が不十分な場合、
被害は年々深刻化しているようです。
■シロアリが出た日と、建設会社とのやりとり(2025年5月31日~)
2025年5月31日(土)
午後8時頃、自宅の階段下から大量の羽アリが這い出しているのを発見。確認できた限りで50匹以上。
場所は札幌市西区、外壁ではなく家の中心部から。
あわてて侵入経路をマスキングで封鎖。
夜間だったため、建設会社である「豊栄建設」の緊急窓口に連絡するも、
「翌日のアフター担当からの連絡を待ってほしい」との案内のみ。
※市販薬剤の使用は避け、現場保持を優先
2025年6月1日(日)
豊栄建設のアフター担当者が点検口から床下を確認。
見解としては以下の通り:
ヤマトシロアリと見られるコロニーを2ヶ所確認。
発生源は「土壌」で、「基礎と基礎の隙間(ひび割れ)」から侵入した可能性が高い。
木材には防虫処理がされており、現時点で被害は未確認だが放置すると危険。
豊栄建設では「使用薬剤が効かないため対応不可」。
契約上、虫の発生は保証対象外で、自己負担で業者手配・駆除が必要。
■私たちの疑問と懸念
土地はもともと祖父母宅があった場所で、
築30年以上シロアリの発生は一度もなし。
それが築半年の新築で大量発生。
これを偶発的とは思えず、以下の可能性を指摘しています
施工時の防蟻処理が適切だったか
資材の保管・管理が湿気・汚染を防げていたか
基礎構造に不備や設計ミスはなかったか
■追い打ち:床下からカビ(ナミダタケ)発生
豊栄建設のアフターだけでは対処不可と言われたため、
シロアリ駆除の専門業者による調査を実施したところ
シロアリ以外にも「ナミダタケ」という木材腐朽菌の発見。
*木材腐朽菌・・・
木のセルロースを分解する能力の高いカビで木造住宅の床下に増殖し、
住宅を倒壊させる原因になりうる厄介なもの
この菌は高湿度環境を好み、床下の換気システムが導入されている近年の住宅では珍しいとされます。
つまり、床下は「シロアリ」と「カビ」が共存する湿気まみれの環境だったということ。
原因としては、導入されていた床下換気システムの性能不足が疑われ、別システムの導入を推奨されました。
しかし、その費用は概算100万円前後。
施工のやり直しや基礎への穴あけ工事も入っての額です。
・・・もう、言葉になりませんよ、本当に。
■現時点の整理と今後の方針
・築半年でシロアリとカビの発生
建設会社は「保証外」という見解
床下への対処は平行して進める必要がある
瑕疵担保である第三者(ハウスジーメン)への相談準備中
※これが合ってるのかすら不明
消費者センターも相談は可能とのこと
■シロアリが足元にいるという事実
なってみてわかりました。
足元に確実にいるんです。蠢いてるんです。
って想像したら、
住めます?寝れます?安心できます?子どももいるのに。
半年でシロアリにカビに…保証対象外ですよ?書いてますよ?
で、納得できます?私には、無理です。
・北海道で家を建てる方への強い警鐘
現在、北海道・東北では、防蟻処理は義務ではありません。
しかし、気候変動や住宅性能の進化により、
シロアリや湿気への備えは考えねばならない時代に入っています。
以下のような点は、契約前・施工前に必ず確認をおすすめします
土壌の防蟻処理は実施済か
使用する木材の防虫処理状況
基礎構造に隙間が発生しにくい設計か
床下の換気システムの方式と実効性
万が一の害虫・腐朽菌の発生に対する保証の範囲
次回予告:
【第2回】では、
「瑕疵担保保険(ハウスジーメン)とのやりとり」や、
施工会社との今後の交渉について記録を公開予定です。
※本記事は事実に基づきつつ、施主目線での体験をもとに構成しています。同様のトラブルを未然に防ぐ参考になれば幸いです。
※建設会社を批判する意図ではなく、
当事者視点から具体的な事象を記載することを重要視しています
コメント
2札幌の新築住宅たくさん見てきましたが、シロアリにナミダタケは衝撃を受けました。安易に言えませんが、どこかに施工不良があったとしか思えませんね。
tsuzuriさん
大変参考になるご意見、ご見解ありがとうございます。
続報で詳細記事にしますが、
複数業者に半年でシロアリ・ナミダタケ・木材の自体の濡れが発生するのはかなり異常と言われています。
実態をリアルに記録して発信しますので、またお気づきのことがあればコメントいただけると幸いです。