ネットミーム・デビルサマナー   作:生しょうゆ

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第五話 けてる

 

 

 

「ジュセ!」

「おかのした!」

 

 こんな数、まともに相手していられるか! 俺は上に逃げさせてもらうぞ!

 

 動きが緩慢なのが幸いし、俺と野獣は鎧の間を縫ってメインエレベーターまで辿り着く。その間にも嫌がらせとして銃弾をバラまいておくのを忘れない。

 エレベーターは当然、使用停止状態になっているが、んなことは関係ない。野獣の手に掛かればな!

 

「ホラホラホラホラ、どうだ気持ちぃかぁ~~?」

「メインエレベーターをガン掘りしてる屑がいますね……」

 

 訂正。手に掛かるのではなくチンポに掛かるだった。更に言うと顔に掛けられることになるな、精子が(ド下ネタ)

 でも、ただの下ネタじゃねえぞ。いや、ド級の下ネタ、ド下ネタである事は確かだが。

 

 ガチャリと、エレベーターのロックが外れた。

 

「おっ、開いてんじゃ~~ん!」

「お前が開けたんだよなぁ……」

 

 今でこそ、外道:ヤジュウセンパイとなっている野獣だが、元は電霊だ。そして今も尚その性質は残っているのである。ネットに限らず電子機器全般に強い悪魔、それがヤジュウセンパイだ。

 こんな見た目でも結構役に立つ……いややっぱねえわ(掌返し)

 

 俺達は急いでエレベーターに乗り込み、最上階のボタンを連打する。音も立てずに速やかに、俺達は上へと昇っていった。

 

 最上階に辿り着いたのは弾帯を身体に括り付けた後、野獣にチャクラドロップ払って外に出たらすげー広い部屋。海へ行きたかったな。

 

「フロアぶち抜いて研究設備作るとか、陰陽寮の奴等が見たら泣いて悔しがるぜ」

「こういうのって普通、地下に作るんじゃないんですかね? 頭だけ重くしたら崩れませんかぁ?(懸念)」

「そりゃ、お前……馬鹿と煙は高い所に昇りたがるって言うだろう」

「あっ、そっかあ」

 

 軽口を叩きながら、しかし歩を進めることはない。何せ敵は目の前にいる。

 

 三階を纏めて一つのフロアにしたそこには、中に人間を収めた筒状の容器が連なっている。連なりの根源には巨大な機械が、胎動するように駆動音を響かせており、異様なまでに神聖な気配を発していた。

 

 そして、その前には、如何にも学者然とした白髪の眼鏡男がいる。

 

「頭行きますよ!」

「イキソ…イクッ!」

 

 とりあえずぶっ殺そう(提案)ということで、呪殺弾を脳天目掛けてぶち込んでいく。こっち見ても全然動かないとか余裕こいてんじゃねえぞてめえよお! 野獣が前衛を受け持っている内に、後ろからありったけの弾バラマキしてやるよ。

 

 しっかし、この場にいるってことは、メシアの科学者かなんかか? の割りには妙な格好してんな。

 戦闘中だというのに、そんな疑問が湧いてくる。それ程までに、目の前の男は異彩を放っていた。

 

 まるで神聖な気配のない──真っ赤なスーツに、車椅子なんて。

 

「<ムドオ……オォン!?」

「ファッ!? どうした田所!?」

 

 野獣が突然消えた。銃弾が全て弾かれた! 何が起こった。この男は何をした!?

 

「──君たちに会うつもりは、なかったのだがね」

 

 男はゆっくりと振り向き、眼鏡の奥に隠された双眸を俺に向けた。

 俺は自然と一歩下がっていた。余りにも非人間的な気配。経験が、目の前の存在が碌でもないと盛んに警鐘を鳴らしている。

 

「何だお前!?(驚愕)」

「私の名はスティーヴン。悪魔召喚プログラムの開発者だ」

「は? ……ウッソだろお前」

 

 悪魔召喚プログラムの開発者だって? マジに言ってんのかコイツ。

 

 20世紀末に突如としてバラ撒かれた悪魔召喚プログラムは、多くの混乱と利益を生み出したという。

 

 誰が作ったのかも知れぬそれを、各組織は血眼になって追い求めた。当然だ。それまで儀式でしか召喚できなかった悪魔共を、簡易なプログラムだけで呼び出すことが出来たのだから。

 

「だが、開発者はどこ探しても見つからなかったって聞いたぞ。未だにブラックボックスが解けねえって代物だ。まさかだろ?」

「真実だ。この名を耳にすれば、多くの悪魔は納得するだろう。そして、君も納得するはずだ。君のCOMPは今、機能を停止されている」

「ウッソだろお前!?」

 

 思わず確認するとマジじゃん。うんともすんとも言わねえ。

 えっ、じゃあ死ぬの俺? ジュセを呼び出せない俺とか、貧弱弾撃ち一般男性なんですがそれは(焦り)

 

「そう絶望した顔をしないでくれ。私は戦うつもりなどない。会いに来たつもりもない。勘違いしないでくれ。……こう明言しておかないと、余計な運命の糸が絡む」

「……じゃあ何だってんだよ」

「この世界の行く末を見に来た」

 

 そう言ってスティーヴンはメシアンの巨大な機械を見上げた。なにいってだこいつ。

 

「『悪魔合体プログラム』……。本来、技量と設備を要しなければ使用できなかったそれが、この世界では携帯電子機器に収まる程度まで圧縮されている。勿論、その様な世界も他に存在するが……特異なのは、これが人と悪魔との合体に最適化された物だと言うことだ。言うなれば『悪魔人間プログラム』か」

「ああ、何か最近バラマキされたって奴ね。それもお前がやったんじゃねえのかよ?」

 

 そのせいでメシアもガイアもウザいったらありゃしないんだよなぁ……。特にガイアがな。いや九割ガイアだったわ。異界の中にも失敗した奴等のオブジェが乱立してるしな。

 

「私の手による物ではない。私は既に、現世に干渉できる立場ではないからね。だからこそ興味があった。……これが、この世界の運命だ」

「は?」

 

 なんか、『俺分かっちゃってる』的な雰囲気を醸しているが、聞いてる側としてはまるで要領を得ないぞ。説明下手なんじゃねえかこいつ。

 

「もうすぐメシア、そしてアンチメシアが生まれるだろう。それはヒーローと呼び替えても良いものだ。いずれにせよ彼、或いは彼女の出す答えこそ、この世界に対する救世となる。Lawにせよ、Chaosにせよ、Neutralにせよ……」

「Internetがないんですがそれは」

 

 思わずそう言うと、スティーヴンはつまらなそうに溜息を吐いた。コイツ生意気なんで殺しちゃって良いすか?(できない)

 

「……君に会うつもりはなかったと言ったろう。君はメシアにも、アンチメシアにもなれない。存在しない答えを与えられ、目覚めず拓かずただ強くなるだけの愚者が、一体、運命に何を成せるというのかね? ……強さという観点で見れば、一種の天才ではあるのだろうが、私の興味の対象ではないよ」

 

 スティーヴンは真正面から俺を見つめた。

 

 眼鏡の奥に隠されたその瞳は、人間と言うよりは機械のようであり、悪魔のようであり、そしてどうしようもなく人間のそれで、冷酷に俺を捉えていた。

 

「──精々が、贄だ。君は運命を自ら閉ざした。獣の手により導かれ、最後は獣に食らい尽くされるだろう」

 

 重々しく予言するように、或いは確信を込めて、スティーヴンはそう言った。

 対して、俺は驚愕と共に口を開いた。

 

「それって……俺が野獣先輩に昏睡レイプされる……ってコト!?」

「…………はぁ」

 

 なんだよ淫夢厨かよお前よぉ!(歓喜)小難しい話してた癖に、結局ヤジュパイネタにして俺を心配してるだけじゃんね!(おいミカァ!)

 

「お前、思ったよりイイヤツか? 恥ずかしがんなって! 分かってるからよ!」

「……一人の人間として、誰かを害したいと思ったのは久々だよ」

「またまたご冗談を! 照れちゃってんだから……な!」

 

 つーかそう解釈しないと何言ってるか何も分からんわ。こういう自分の理屈を押し付けてくる奴には、こっちも理屈を押し付けてやるのが一番である。

 

「と言うわけで、終わり! 閉廷! 君もう帰っていいよ」

「君に言われずとも帰るが……ああ、そう言えば」

 

 キュラキュラキュラ…と車椅子を動かして、スティーヴンはエレベーターに進みながらふと言った。

 

「そこの機械は、動作の途中で停止させていただけだから、じきに再起動する」

「は?」

「それでは。二度と会うことはないだろう」

「ちょ、おま」

 

 最後にとんでもないこと言ってきやがったなコイツ! 文句を言って止めようとすれば、いつの間にか姿は消えていた。まだエレベーターは着いてないんですがそれは。

 

 そして言葉通り、機械の駆動音が響き始める。ゴウゴウとガチャガチャと異様な音が木霊する。

 

『──システム・ケテル。再起動を開始します』

「……これマジ?」

『停止中の悪魔合体プログラムを再起動。対象者:管理者code002。対象悪魔:null。新規に悪魔を召喚します。……管理者権限が行使されました。<指定:大天使>……種族:大天使の召喚を開始します』

 

 ヤベッ♡ 大天使出るっ!

 

「うおおおお! たどっちぃいいいい!」

「何が起こったんですかね……? ってファッ!? 何だこの濃密なMAG!?」

 

 俺は急いでCOMPを起動しジュセンパを再召喚した。大天使召喚とか洒落になってないんだよお前よお!

 

「今からでも停止させろ!」

「かしこまり!」

『敵性存在を確認しました。迎撃を開始します』

 

 巨大な機械の各部から伸び出たケーブルに、野獣は拳骨を、俺は弾丸をぶち込んでいく。しかしこの機械自体に防衛の意思が存在するのか、逆に銃弾を放ってきやがった!

 

「さっさと弱点を教えてくれよな~~頼むよ~~」

「今やっている! 出た!」

 

 COMPの画面にアナライズ結果が表示される。[マシン:システム・ケテル Dark-Law Lv30]初めて相手にする種族だぞマシンなんて!

 

「弱点:電撃! 耐性:物理! 無効:破魔、呪殺!」

「有効な手がお前の電撃弾しかないじゃん」

「その電撃も付属効果でしかねえ! つーかマシンならお前、ガン堀りできんじゃねえか!?」

「おっ、そうだよ。やりま……オォン!?」

 

 野獣が機械に向かって飛びかかると、拒絶するように神聖な気配が溢れかえる。それに弾かれ、野獣は床を転がった。

 

「ダメだやっぱ。破魔属性で守られてるってはっきりわかんだね。こりゃ万年物の処女ケツだぁ……」

「やってみせろよジュッセンパイヤー! 何とでもなる筈だ!」

「俺のチンコは繊細なんだよなぁ……。そんな事したら壊れちゃう!」

「そうなりゃ野獣先輩女の子説の証拠として学会に発表すればいいだろ!」

「えぇ……(困惑)」

 

 しかし、そんな軽口を言っても埒が明かない! 仕方なく、弱そうなケーブル部分を狙って攻撃を仕掛けていけば、次第にシステム音は警告音へと切り替わる。

 ガーガーピーピーうるせえんだよ! お前はダイヤルアップ時代のパソコンか!

 

『継続的ダメージを確認しました。システム・ケテル、積極的攻勢を行います』

『……管理者権限が行使されました。悪魔合体を最優先に切り替えます。代替手段として、テンプルナイト放出を行います』

『……状態不安定。出荷の基準を満たしません。代替手段として、敵性存在を取り込み、悪魔合体プログラム行使の高速化を行います』

『……管理者権限が行使されました。<指定:Light-Law>……敵性存在は条件を満たしません』

 

 ガチャガチャ忙しなく動いてはいるが、相手は選択肢に迷っているようだ。先程から冷や汗が浮かぶ手段を提示されては、それを否定されていく。

 

「混乱してんねぇ! どうりでねぇ!」

「中の責任者さんとやらが焦っちゃってんのかなぁ!? だったらこのまま壊れちまえよクソアホロボットがよお!」

 

 電撃弾の用意は不十分。元々天使を相手にすると思っていた物だから、残弾の大部分を呪殺弾が占めていたのだ。だからさっさと壊れてくれよな頼むよ!

 

 機械は先程から沈黙し、銃弾を放ってくるだけである。どうやらクソアホなのは中の人間みてえだな。自分から選択肢を潰すとか馬鹿じゃねえの(嘲笑)

 

 しかし、ふと背後からチィンと音が聞こえた。

 

「あ!? 何だこの音ォ!」

「テンプルナイト君達ですねえ!」

「ウッソだろお前!(絶望)」

 

 見れば、エレベーターには虚ろな顔の量産型テンプルナイト君達が、ズタボロになった正規のテンプルナイト君達を抱えて立っている。何やってんだミカァ!

 

「ぐっ……すまない。抵抗したのだが、聖句が我々を縛り付け、相手を祝福する中では……。しかし、システム・ケテルだと……? 完成していたのか……メシア・プロジェクトの要が……!」

「いきなり重要そうな設定出してくるの止めない?」

 

 知りたくねー事をわざわざ知らせてくんじゃねーよ! そういうのはライドウとかに任せておけよ! こっちはうんこの擬人化しか戦力がねえんだぞ!

 

 しっかし状況は最悪だ! このままじゃテンプルナイト共を相手にしている内に時間切れ。大天使が召喚されて悪魔合体、ザ・エンドってね。

 

「ふざけんじゃねー! 立ち上がれワグナス!」

「分かって……いる!」

「おっ、やりますねえ!」

 

 仮称ワグナスが、よろよろとしながらも剣を持ち、量産型テンプルナイトに斬りかかる。サスガダァ……。他のテンプルナイト君達が倒れたままの中、彼だけが戦う力を残している。二十三区内のテンプルナイト隊長は伊達じゃない!

 

『──属性:Light-Lawの敵性存在を確認しました。悪魔合体プログラムに組み込みます』

「あっ」

「な、ん……っ!?」

 

 げえーっ!機械からケーブルが、触手みたいにワグナスを絡め取りやがった! どころか他の正規テンプルナイト君達も!

 

 それと同時に何故か知らんが量産型の方がバタバタと倒れ出す。好機と思ったのも束の間、クソアホロボットがベラベラと喋り出した。

 

『悪魔召喚プログラムを開始します。処理の高速化のため、テンプルナイトの再定義を停止します』

『……管理者権限が行使されました。<悪魔合体プログラムにおける私以外の人格排除>……機能にありません。召喚が完了しました。悪魔合体プログラムを開始します』

『……管理者権限が行使されました。<合体プログラムの中止>……システム・ケテルの安全性のため、否認します。既に大天使は召喚されました』

『……管理者権限が行使されました。<私を悪魔合体の対象から外せ>……不可能です』

『それでは悪魔合体プログラムを開始します。対象者:管理者code002、テンプルナイトA、B、C、D、E、F。対象悪魔:メタトロン』

 

「メタトロンぅ!? とんでもレベルの大天使じゃねーか!」

「マズいですね……これはマズい……。マズ過ぎてマズルが生えたわ」

「言うてる場合か!」

 

 システム音の中に中々お笑いな断末魔が聞こえていたが、今は嘲笑を楽しんでる場合じゃない! 一刻も早く機能停止させるか、逃げ出すかだ!

 

「つーか肉おじゃ野郎は何を手間取ってんだよぉ! さっさと片付けてこっちに来いよ! こっちのが明らかにヤバイって……っ!?」

 

 その時、唐突にビル全体が揺れた。と言うよりも、地下が揺れた?機械からは騒がしい警告音が鳴り響き、思わず俺は外を見た。

 

「うわ……何だあのでっかいモノ……(レ)」

「ちんこちっちゃい(自虐先輩)」

 

 外に見えたのは、教会から屋根を突き破り出現した巨大な肉塊と、それを一撃で切り伏せた鎧武者だ。さ、流石は坂上さん……Lv70台は伊達じゃない……(震え声)

 

『システム・ケテルに異常発生。贖罪発電炉、機能停止。内部燃料の内、97%が死亡。3%が重傷……更新、死亡。贖罪発電炉の機能回復は不可能と判断しました。メタトロン強制召喚及び悪魔合体による過負荷が原因と推定されます。システム・ケテルに異常発生。電力供給が不完全です。召喚された悪魔を電力に変換し、強制的に悪魔合体を完了させます』

 

「げっ、結局召喚されんのかよ!」

「だけど格は絶対に落ちますねえ! 天使どころかスライムにでもなんじゃなぁい?」

「そうだよ!(希望的観測)」

 

 こんな滅茶苦茶な状況で合体した悪魔人間がまともな形を保てるものかよ。精々奇怪なオブジェになって博物館に飾られやがれ!

 

『合体結果の予測が完了しました。大天使:メタトロン Lv49』

「メタトロンじゃねーか!(半ギレ)」

「ま、多少はね?(震え声)」

 

 坂上さんはやくきて~はやくきて~(懇願) ってその前にやれることはあるよなぁ!?

 

「おいジュセ! 今の内にチンコ突っ込んで腰振っとけ!この状態ならバリアは張れないな!」

「やりますねえ!」

 

 予想通り、今度は野獣が引き剥がされることなく、機械に向かって腰を使っている。やったぜ。これで何とかなる筈だ。ならないと死ぬな!

 

『システム・ケテルに深刻な異常発生。悪魔合体を最優先で完了させます』

「ホラホラホラホラ~~! どうだ気持ちいかぁ~~?」

「メインシステムをガン堀りしている屑がいますね!」

 

 やっちゃえ、ジュセンパ!(ILY) こんなクソアホロボットなんてさっさと犯し尽くしちまえ! 俺も援護射撃をやってんだからさ!

 

『システム・ケテルに異常発生。システム・ケテルに異常発生。システム、システ、ケテル。異常発生。異常はっっせせせせせせ。悪魔合体を完りょう、悪魔合体を』

「MADみてえになってんなお前な!」

「スキャットマン(淫夢)の誕生かぁ?」

 

 なんかハイになっちゃったのか、ゲラゲラ笑いながら俺達は機械を壊していった。これはもう勝ったな(確信)

 

『──シス、システ──システム・ケテル──悪魔合体が完了しました。召喚を開始します』

「チッ! 遅かったか!」

 

 見れば、部屋の中央、中空に、一つの光球が出現している。悪魔人間:メタトロン! だがまだこっちには手段がある!

 

「ジュセンパ! 急いでその機械に精子ぶっかけろ! そして大天使を送還させるんだよ!」

「やってますねえ!」

 

 そうとも、こいつはまだ召喚完了していないんだ。悪魔人間故に、その召喚速度も必要なMAGも少なく、時間的余裕もないが、その途中に入り込んで無理矢理送還させることが出来れば、後に残るのは人間の塊(物理)だけだ!

 

『テル、システ、テム、けてる、しすて、け、システム』

「良い声上げてんねどうりでねぇ!」

「もう時間の問題だってはっきりわかんだね!」

 

 もう機械は陥落直前である。大天使の方は像を成し始めたが、これなら……!

 

『しすて、けてる、けてる──けてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてるけてる』

 

 ……なんか暴走し始めたんですがそれは。

 

 

 

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