京都府警伏見署は9日、京都市伏見区の男性会社員(38)が、大手カード会社の社員や警察官をかたる人物から電話を受け、現金272万円をだまし取られたと発表した。特殊詐欺事件として捜査している。
同署によると、この日午前9時ごろ、男性の携帯電話に大手カード会社の社員を名乗る人物から「あなたのキャッシュカードが仙台で発行され、悪用されている。被害届を出すべき」などと電話があった。さらに宮城県警捜査2課の捜査員を名乗る男に同じ電話で「顔を見て相談したほうがいい」と告げられ、LINEに誘導された。その後、ビデオ通話の中で偽物とみられる警察手帳を提示された上、「身の潔白を証明するためには預金を振り込んでお金の確認をしてもらうしかない」との男の発言を信じた男性は、272万円を指定された口座に入金したという。
金融庁の職員を名乗る男から重ねて振り込みを促す趣旨の電話を受けたことから不審に思った男性が伏見署に相談し、発覚した。
ビデオ通話に誘導された後、偽物とみられる警察手帳を提示され、現金をだまし取られる被害は若年層の間でも増えているといい、警察当局が注意を呼びかけている。(東九龍)