3日夜、福岡市・天神の商業施設や地下街などで大規模な停電がありました。停電の影響は一夜明けた4日も続き、一部の店舗で営業開始が遅れるなどしました。
3日午後6時すぎ、福岡市の天神で起きた大規模な停電。ソラリアプラザの入り口は、外へ避難してきた人たちであふれていました。
非常持ち出し袋を持った人や、突然だったのか、コック帽をかぶったままの人もいました。
■避難した人
「いきなり停電して、エスカレーターも動いていなくて。」
人通りの多い帰宅時間帯、天神地下街も普段と違い、暗くなっていました。
■館内放送
「停電しています。足元にお気をつけて通行してください。」
シャッターは下り、地下街のおよそ150店舗すべてで営業が取りやめになりました。
■店舗の従業員
「急にバッて落ちて、どこの店も消えていて。お客様は2･3人いましたが、レジも開かないし。」
隣接する福岡三越も、全館停電となっていたことが新たに分かりました。
■平山翼記者
「ソラリアプラザの前です。規制線の中には、消防隊員やガス会社の人たちが集まってきています。」
ソラリアプラザ地下3階にある変電施設で煙が充満し、西鉄によりますと、変圧器の一部が焼ける「ぼや」が起きていました。
ケガ人はいませんでしたが、ソラリアプラザでは施設内にいたおよそ1900人が屋外へ避難しました。その中には、ソラリア西鉄ホテルの宿泊客もいました。
■韓国からの宿泊客
「びっくりしました。荷物は全部、ルーム、ルーム。」
停電が復旧したのは3日午後11時前で、宿泊予定だったおよそ320人のほとんどが、西鉄が用意した市内の別のホテルに移動したということです。
■平山記者
「天神地下街の一部の店舗ではきょうも、停電の影響が出ています。」
国産の生野菜などを扱うサラダボウルの専門店では、対応に追われていました。
■店長
「3時間ほど停電になっていたので、冷蔵庫に入っていた生野菜は廃棄で、その影響でちょっと営業を遅らせました。」
天神地下街の複数の店舗で、設備の点検などのため、営業開始が遅れたということです。
ソラリアプラザでも、映画館や飲食店など16店舗が営業開始を遅らせました。
西鉄は、停電と変電施設のぼやとの関連について調査中としています。西鉄によりますと、ぼやのあった変電施設は、去年3月に設備を更新したばかりだったということです。
消防は、ぼやの原因を調べています。
