【ヒューマン】多岐川裕美、71歳「10年後も舞台に」 『鬼平犯科帳』で共演の中村吉右衛門さん偲ぶ「見とれて何度もNGを出した」

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「コロナ禍で健康志向になりました」と語る多岐川。「女優の仕事をずっと続けたい」と瞳を輝かせた=東京・渋谷区

振り返れば、1974年に女優デビューし、2024年2月で丸50年。「やだあ、そんなになるんですかねえ。71歳という自分の年齢にもびっくりですが、昔は50歳でみんな貫禄があった。そこは今、ちょっと違う。安心です」とちゃめっ気たっぷりに苦笑した。

代表作は映画「仁義の墓場」「いつかギラギラする日」など、深作欣二監督作品を思い浮かべる人も多いに違いないが、記者は中村吉右衛門さん(昨年11月死去、享年77)主演のフジテレビ系「鬼平犯科帳」で演じた鬼平の貞淑な妻、久栄役を挙げたい。

「あぁ、久栄はすてきな役でした。吉右衛門さんは鬼平に心から命を吹き込んでいるので、歩くシーンや息遣いにも見とれちゃって…。自分の演技を忘れて私、何度もNGを出したんですよ」と懐かしそうだ。

他にも世話になった共演者に山田五十鈴さん、杉村春子さん、淡島千景さんら今は亡き先輩女優を挙げ、「自分の中に確かな映像のように残っています」と述懐。「女優になって20年ぐらいしてからでしょうか。テクニックより、相手との呼吸と心で感じることを大切に演じるようになりました」と基本姿勢をさりげなく明かした。

私生活では特撮ドラマ「ウルトラセブン」のソガ隊員を演じた俳優で元マネジャー、阿知波信介さん(2007年死去、享年67)と結婚したが、1997年に離婚。一人娘で女優、多岐川華子(33)も10年前に俳優、仁科克基(39)と離婚しており、現在は親子2人暮らしだ。

単刀直入に再婚について聞くと、「再婚⁉」と瞳をさらに大きくし「娘は分かりませんけど、私は全然、考えられない。ハハハ」と破顔一笑。記者が「好きな人ができたら?」と食い下がると、「たまに会うのはいいかもしれないけど」と首を横に振るも、すぐ思い直したように「人生は何があるか…分かりませんからね」と意味深長な笑み。このミステリアスな雰囲気も魅力たっぷり。さらなる活躍が楽しみだ。

★家事は自ら…「料理は苦手なの」 舞台「粛々と運針」は、4月8~10日に大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の最終回は4月8日に放送される。多岐川は仕事の忙しいとき以外、家事は自分でこなすそうだが、「料理は苦手なのよね」と苦笑。「でも、最近は(料理レシピサイト)クックパッドで簡単においしく和食やイタリアンを作れるので、娘の分も作ることはあります」と明かした。

■多岐川裕美(たきがわ・ゆみ) 1951(昭和26)年2月16日生まれ、71歳。東京都出身。山脇学園短大英文科中退。73年12月、東京・新宿区の喫茶店でスカウトされ、東映の主演映画でデビュー。美貌が評判を呼び、NHK大河ドラマ「峠の群像」「山河燃ゆ」などに出演したことも。歌手としては故渡哲也さんとのデュエット曲「めぐり逢いしのび逢い」などがヒットした。

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