トランプ政権VSハーバード大学 現場で感じた危機感…取材を拒否する留学生多数
■「留学生がいなければハーバード大学ではない」
この深刻な対立は、いつまで続くのか――。トランプ大統領は4日、ハーバード大学で新たに学ぶ外国人留学生の入国を一時停止する措置に署名した。これに対し、連邦地裁は大学側の申し立てを受け、文書の効力を一時差し止める決定を下した。激しい攻防が続いていて、先は見通せない。
卒業式当日、複数の学生や教職員が胸元に共通のステッカーを貼っていたのが印象的だった。ステッカーに書かれていたのは、以下のフレーズだ。
“WITHOUT OUR INTERNATIONAL STUDENTS, HARVARD IS NOT HARVARD”(留学生がいなければ、ハーバード大学はハーバード大学ではない)
このフレーズは大学が5日、政権の措置の差し止めを求めて連邦地裁へ提出した書類にも記されていた。危機感が高まる一方で、大学の中では留学生に対する連帯と支援の意識が広がっているように感じた。