FC2
無料カウンター
FC2
ネットショップ開業
●
トップページ
●
BBS
●
告白・作品投稿
●
mail-Raido
●
LINK
【 彩香のOL遊戯:第一章 】
01:
プロローグ
02:
変身
03:
秘め事
04:
選択
05:
快楽
06:
契約
07:
感触
08:
始まり
8:始まり
どれくらい経ったのだろうか、彩香はゆっくりと目を開けると最初自分が何処にいるのか分からなかった。
『あっ・・・仮眠室だ・・・。』
身を起こすとそこはオフィスと同じフロアーにある仮眠室のベットであった。
『課長・・・・?』
矢口の姿は無かった。 乱れた服は元通りにきちんと着せられていた。
先程までのことは夢だったのだろうか・・・・?
ひょっとしてシャワーの後ここで寝てしまって全部夢だったとか・・・?
いや、そんなはずは無い。 今でも下半身がジンジンしている。
今まで感じたことの無い射精を体験したあの感覚が、夢だなんていうことがあるのだろうか?
オフィスの方からは何も聞こえない。
6畳ほどの仮眠室にはベットが2つとソファーがあるのだが、
しかし部屋の中には彩香以外誰の姿も無かった。
『あっ・・・。』
彩香はスカートをめくり先程の余韻が残る股間を覗いた。
『違うっ・・・。』
シャワー後に着替えた白いパンティーではなかった。 彩香の股間は綺麗にされており、別の黒いTバックを履いていたのだ。
『ひょっとして・・・。』
ブラウスの胸を覗き込むと、やはりお揃いの黒いブラジャーを着けている。
『・・・・?』
私の間違いだろうか・・・? いやそんなはずは無い。
この下着だって、自分のバックに入れておいたものだった。
(コツ・・・コツ・・・コツ・・・)
フロアーの廊下を歩いて来る足音がする。
『どうしよう・・・課長じゃなかったら・・・。』
近づく足音が矢口で無かったらこの状況は非常にまずい。
どうしようかとあたふたしているうちに足音は仮眠室の前で止まり、ノブがゆっくりと回った。
(カッチ・・)
そっと開かれたドアから顔を覗かせたのは、矢口だった。
『・・・課長・・・。』
ほっとしたとたんに全身の力が抜けた。
「おっ? 気が付いたね。」
にっこり笑う矢口は手にしていたコーヒーを彩香に差し出すと、隣のベットに腰を降ろした。
「起こす前にコーヒーを入れて来たんだ。」
「大丈夫か?」
大丈夫かと聞かれてもただ恥ずかしいだけで顔をうつむかせてうなずくのが精一杯であった。
『私・・・・。』
「うん、失神してしまってびっくりしたよ。」
「体は俺が拭いて綺麗にしておいた。 バックがあったのでその中の下着を着けさせてもらったぞ。」
「さっきのやつは履ける状態ではなかったのでね、洗って乾かしてある。」
(洗って・・・?) 『・・・くすっ・・・。』
自分の汚れた下着を他人に洗われたのはとても恥ずかしかったが、
それよりも課長が女性用のパンティーを熱心に洗っている姿を想像してしまい、思わず微笑んでしまった。
「んっ? どうした?」
『いっ・・・いえ、何でもありません。』
『どのくらい気を?』
「うーん、1時間ほどかな? もう夜中の2時だ。 もう少し寝るかい?」
『いえ・・もう大丈夫です。』
ベットから脚を下ろし矢口の方を向いて座り直す。
自分の恥ずかしい姿を見られた相手にどう接したら良いのだろう。
この人の前で脚を大きく広げ、悶えながら失神するほどの射精をしてしまった自分。
両手で持つマグカップが暖かくて、少し気持ちを落ち着かせてくれる・・・。
「恥ずかしがらなくていいんだ。 彩香の体も声も感じ方も、全て気に入ってしまった。」
「もっともっと感じさせてやりたい。 君の体を整えながらそう思っていたんだよ。」
『あの・・・下着ありがとうございます・・・。』
「いやいや、どうかと思ったんだけどね、そのままにしては置けなくて何枚かあった中から私の好みで選んだんだが。」
『いえ・・・これ私も好きなやつですから・・・。』
「そうか、それなら良かった。」
「ところでこれからどうする? 残業のままだったから夕食まだなんだろ?」
「私は接待で食べたからね、君は何も食べてないんじゃないのか?」
性欲と食欲とは何か関係があるという話をどこかで聞いたことがある。
今の彩香は、さほど空腹ではなかった。
『いえ・・・お腹空いてないです。』
「そおか、どうだ何か買ってから帰るか?」
『はい・・・。』
「じゃあ決まりだ、カップは私が洗ってくるから支度をして来なさい。」
そう言うと矢口は空になった彩香のマグカップを持ち部屋を出て行った。
ベットから降りた彩香はドレッサーに行き身支度を整える。
化粧を直し、髪を整えるともう一度鏡に映した自分の姿を見てチェックした。
今までの自分とは何か違うように見える。
見せる相手がいるというのは、何と嬉しい事だろうか。
誰かのために綺麗になる。 それは女としての喜び・・・彩香の欲しかった立場。
にっこりと微笑みながら唇に真っ赤の口紅を塗ると鏡に顔を近づけ自分の笑顔を確認した。
大人の女・・・そんな表現にぴったりの艶やかな顔立ちがそこにある。
「お~い。 そろそろ行くぞぉ~、支度は出来たかぁ?」
オフィスのほうから毎日職場で聞くような矢口の明るく大きな声が聞こえてくる。
『は~~~~い。 今行きま~~~~す♪』
もう、恥じらいは無かった。
一人の女性として彼氏に答えたかった。
今夜出来る最高に明るく元気な声で返事をした彩香は、口紅をバックに滑り込ませて化粧室のドアを開けた。
細い通路を出て行くとメインの廊下で矢口が待っている。
「おっ? 今度は赤だなぁ、その方が色っぽくて俺は好きかな。」
にっこりと笑う白い歯、屈託の無い優しい表情で彩香を引き寄せると首筋に軽くキスをし、肩を抱いて歩き始める。
エレベーターを降り、ビルのロビーへと向かう。
ドアを開けると心地よい夜風が髪をなびかせ首筋を抜けていく。
彩香は矢口の腕に腕を絡ませ、がっちりとした肩に頭をもたれ掛けて夜の街を眺めていた。
深夜2時を回っているのに街はネオンの楽しそうなキラメキで賑やかだ。
週末ということもあるのだろう、通りを走る車の流れも今夜はかなり多い。
ライトが二人の姿を照らし出しては通り過ぎていく。
矢口は彩香の腰に手を回し、優しく・・・しかし力強く自分の体に引き寄せた。
「さぁ、新しい人生の始まりだぞっ!」
そう言うと彩香の髪に軽くキスをして大きく足を踏み出す。
矢口の肩にもたれた姿勢で身を任せる彩香。
歩道を歩くヒールーの感触がいつもとは違って感じる。
藤崎彩香・・・・常に隠しておいたもう一人の自分が人生の表舞台に立とうとしている。
「なぁ・・・。」
『ん・・・? どうしたの?』
「綺麗だぞ・・・・。」
『・・・・・・やだっ・・・・・・・・・嬉しい・・・・・。』
何処から見ても仕事帰りのカップルは、
お互いの新しい生活に向けて夢を抱きながら、まだ賑やかな夜の街へと溶け込んで行った。
つづく・・・
<
戻る
第二章へ
>
動画
アダルト動画
ライブチャット