ハンガリー首相、政府建物でのLGBTQシンボル掲示を禁止
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【6月7日 AFP】ハンガリーのオルバン・ビクトル首相は、「第30回ブダペスト・プライド・フェスティバル」が6日に正式に開幕する数時間前に、性的少数者(LGBTQ)を「示唆または推進する」シンボルを政府機関の建物に掲示することを禁止した。
オルバン氏が署名し、5日夜に官報に掲載された新たな政令は、「異なる性的・ジェンダー指向や、それらを代表する政治運動を示唆または推進するシンボルを建物に掲げてはならない」とし、政府機関や中央銀行に言及している。
首相府は、政府庁舎にこうしたシンボルを掲げることは「一般的な慣行ではない」と説明している。
ナショナリストのオルバン氏は長年、「子どもの保護」を唱えてLGBTQの権利を後退させており、今年に入ってから同氏の与党連合は、毎年行われているプライド・パレードの禁止を目的とした法改正を採択した。
プライド・パレードは、数週間にわたって行われるブダペスト・プライド・フェスティバルのクライマックスで、今年は禁止される恐れがあるにもかかわらず、6月28日に開催を予定している。
今回の政令では、市庁舎は除外される。
ブダペストでは、2019年にリベラル派のゲルゲイ・カラーチョニ氏が市長に選出されて以降、毎年プライド・フェスティバルの期間中は市庁舎にLGBTQを象徴する虹色の旗「レインボーフラッグ」が掲げられている。(c)AFP