品薄のはずのコメが突然店頭に 銘柄米が並びだした理由とは? 価格下落の兆しも
■価格下落の兆し 値下がりのワケは?
一部のスーパーに銘柄米が出回り始めるなか、価格にも変化の兆しがあった。 東京・品川にあるコメ販売店では。 内田米店 代表取締役 内田幸男さん 「1俵(60キロ)あたりの値段は茨城・千葉産のコシヒカリが4万9500円の売り物が多かった。きょうは3万9000円くらい。全然期待してなかったので、下落はびっくり」 内田米店が購入しているのは、JAを通さずに売り手と買い手の業者が直接取引するスポット取引というもの。 店頭では高い時は5キロ5000円余りだった銘柄米が、4000円程度まで下がる見込みだという。 「備蓄米も徐々に流れ始めているので、安くなると利益が圧迫されるので、売り抜けようと考えている方が多いのではないか」 内田さんによると、茨城産や千葉産の新米が出回る8月にかけて価格はもっと下がるのではないかという。 「8月には新米がどんどん出てくるので、その辺り(千葉産・茨城県産のコメを)持ってる業者は売り急ぐ可能性がある」
■大手コンビニで備蓄米販売 30分で完売も
小泉大臣 「コンビニさんのスピード感、これだけ早く店頭に並べていただいて全国的に面的な備蓄米の展開につながるのではないかなと」 5日から大手コンビニの一部店舗で販売が始まった、2021年産の政府備蓄米。販売開始を前に、小泉大臣が店舗を視察した。 小泉大臣 「これがうわさの」 ファミリーマート 細見研介社長 「はい、きょうから」 小泉大臣 「よくこのスピードで作られましたね」 細見社長 「なんとか消費者の方に楽しんでいただこうと思いまして。だいたい2週間で全国にこの1キロのものが行きわたる」 ファミリーマートでは、東京と大阪の一部店舗で1キロ税込み388円で販売を開始。販売時間や店舗などは公表されていないにもかかわらず、来店した人が次々と手に取っていく。 備蓄米1キロを購入した客 「来るまで知らなかったけど、出社してみたらちょうど会社(近く)のコンビニにあったので。なかなかコメも手に入らなくて。5キロを持って帰るのは大変だったので、こういう小分けパックはありがたい」 販売開始から、わずか30分で完売。 ローソンでも5日から東京と大阪の一部店舗で1キロ税込み389円、2キロ税込み756円で販売を開始した。 3日に農水省と契約してから、わずか2日で店頭に。急ピッチで並べられたおコメは、無地のパッケージに政府備蓄米と書かれたシールが貼られていた。 備蓄米1キロを購入した客 「ラッキーですよ。すごい良かった、コメがなかったので。本当、買わなきゃいけなかったんで」 備蓄米2キロを購入した客 「18歳の子どもがいるので一日4合炊くので、安くてすごく助かります。ちょっと食べてみたいのできょう炊いてみます」 さらに、セブン-イレブンでは、備蓄米を無洗米に加工し、今月17日から販売を始めるとしている。 手頃な価格の備蓄米が店頭に並び始める一方、今週発表された全国のスーパーでのコメの平均価格は5キロあたり税込み4260円と、依然高いままだ。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年6月6日放送分より)
テレビ朝日
- 1,225
- 3,870
- 1,384