お気に入りのクロワッサンと、週替わりのスープを買うのが日課になっていた。
そのパン屋にいる店員さんが、なんというか、すごく感じのいい人で。
朝の挨拶も、パンの説明も、会計のときの笑顔も、全部がちゃんとしてる。
清潔感のある白いシャツと、コーヒー色のエプロンがよく似合っていて、
たぶん僕よりも年下で、言ってしまえば、ちょっとだけ「かわいい」と思っている。
それだけなら、よくある話だと思う。
「感じのいい店員さんがいて癒やされる」っていうやつ。
名札はついていない。
Instagramにも出てこない。
でも、名前を知らないままこのまま通い続けるのも、だんだん苦しい。
これが恋なのか、執着なのか、ただの現実逃避なのかは、わからない。
でもそれすら許されないのだとしたら、
いったい何のために、こんな朝を続けているのかわからなくなる。
たまに休んでいる日がある。
誰にも相談できないのでここに書く。
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