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魔王討伐軍選抜トーナメントが開かれる


 国際会議が終わった翌日──空は高く、風は清らかに吹き渡っていたが、地上はまさに、熱気と喧騒に包まれていた。


 場所は港町フルポカにほど近い、古代競技場アステール・サーク。五千年の歴史を誇る遺跡が、今日この日、かつてない熱狂の舞台となる。


「いよいよか……“魔王討伐軍選抜トーナメント”」


 ウィルコップ・タイガーアロー……すなわち俺は静かに剣を撫でながら呟いた。


 これは、各国・各種族・各ギルドが、それぞれ自慢の戦士を送り込み、「魔王ダルクス討伐隊」の正式メンバーを決定する大会。


 ドワーフの王も、エルフの貴族も、黒い貝殻の外交官たちも、観客席に陣取っている。


 なぜならこの戦いの結果が──世界の未来を決めるからだ。


「我ら《風車と癒しの会》も、いよいよ主役ってワケだな……」


 風車職人ヒーラー(自称)・ビルが、なぜか風車つきの冠を被って張り切っていた。


 選ばれた戦士たちは、広大な競技場で一対一、あるいはチーム戦で戦い、実力と知略、さらには“世界からの信頼度”で評価される。


「くっくっく……ついにこの日が来たか……!」


 毒属性を克服した植物医療士テリーも、頭に葉っぱを巻きつけて参戦表明していた。


 そして何より──


「私が、全員まとめて黙らせるわ」


 王国の王女にして剣姫、アリシアは、すでに冷ややかな瞳で戦場を見渡していた。


 その一方で──


「な、なんか……皆ガチ過ぎない……!? 私ただの盗賊だったんだけど!? うわああ!!」


 エリーが観客席のアヒルに手を振っていた。


「我が名はダイナ! ビキニアーマーで炎を纏う者!!」


「みんな自己紹介が長いってば!!」


 かくして、世界をかけた前哨戦──いや、もはや一大イベントは、観客の大歓声と、空に舞う鳩の祝砲の中で始まろうとしていた。



【あるあるNo.49達成!:魔王討伐軍選抜トーナメントが開かれる】


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