京都地検

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 児童ポルノ事件の記録を無断でコピーして自宅に持ち帰り、スマートフォンで撮影したなどとして、京都地検は6日、30歳代の男性検察事務官を懲戒免職にした。

 事務官は地検に「性的好奇心を満たすためだった」と説明。記録の流出は確認されていないという。

 京都区検は6日、事務官を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(所持)と、駅で女性を盗撮したとする性的姿態撮影処罰法違反で略式起訴し、京都簡裁は罰金100万円の略式命令を出した。

 発表によると、事務官は3月下旬、勤務中に児童ポルノ事件の記録の一部をカラーコピーして自宅に持ち帰り、児童の性的な画像など19点をスマホで撮影し、保存した。事務官は事件記録を扱える立場だったという。このほか、昨年11月~今年1月には、京都市内の駅や電車で複数の女性の下着をスマホで撮影した。

 地検は「人事院の懲戒処分の指針に基づき、事務官の氏名は明らかにしない」としている。

 地検の石井壮治・次席検事は「国民の信頼を損なうもので深くおわびする」とコメントした。