億り人が教える「10万円で買える」有望株の探し方 資産1.5億超の坂本慎太郎氏は「高配当・低PER銘柄」に注目
最低投資金額引き下げの動きも追い風に
投資の達人たちが厳選した銘柄は別表にまとめたが、こうした少額投資の追い風になる材料もここにきて浮上している。 東証は個人投資家の市場参入を促すため、上場企業に対し、株式投資に必要な最低投資金額を現在の50万円未満から10万円程度に引き下げるよう要請している。 「10万円程度」まで引き下げが進めば、手の出しにくかった値がさ株への投資も身近になる可能性がある。それは「新NISAにとっても追い風」と億り人投資家・DAIBOUCHOU氏は期待を口にする。 「個別株にも投資できる新NISAの成長投資枠の年間投資上限額は240万円なので、最低投資金額が10万円程度に下がれば20銘柄以上に分散できることになります」 ただ、別表の今買える「10万円株」が魅力的であることは変わらないだろう。 「最低投資金額の引き下げには手間もコストもかかるので、今回の東証の要請を呑むか呑まないかは経営の自由。キーエンスやファーストリテイリングなどの値がさ株が下がると期待して先回り投資する必要はなく、正式な発表まで待っても遅くありません。まずは現状での『10万円株』から投資先を探す戦略のほうが有力でしょう」(坂本氏) 達人たちの知恵を参考に第一歩を踏み出したい。 ※週刊ポスト2025年6月20日号