現代の小学校と中学校における不登校事情
登校支援サービスのToCo(トーコ)広報担当の成瀬と申します。
このたび、児童心理司の藤原が執筆した「小学校の不登校、中学校の不登校の特徴」という記事を紹介します。この記事では、文部科学省のデータや現場の経験をもとに、不登校の実態を明らかにし、小学生と中学生それぞれの不登校の特徴や、その対策について詳しく解説しています。
不登校は「待つ」だけでは解決しない
「不登校は見守ることが大切」という言葉をよく耳にするかもしれません。しかし、私たちは、不登校の子どもたちを支援する中で、「ただ見守るだけでは、状況が改善しにくい」という現実を何度も目の当たりにしてきました。
もちろん、無理に学校に行かせようとするのは逆効果です。しかし、「この子が学校に行きたくなる日を待とう」と思っているうちに、生活リズムが崩れ、人との関わりが減り、ますます学校に戻りづらくなるケースが多いのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
この記事では、「不登校の要因は小学生と中学生で異なる」という視点から、それぞれの段階に応じた適切な対応方法を提案しています。
たとえば、小学生の不登校の多くは、「なんとなく学校に行きたくない」という漠然とした気持ちから始まります。クラスの雰囲気や先生との相性、ちょっとした友人関係のトラブルがきっかけで、徐々に登校が難しくなるのです。そのため、小学生の場合は、早い段階で「何が嫌なのか」を明確にし、親子のコミュニケーションを密にすることが重要です。
一方で、中学生の不登校は、より深刻な要因が絡むことが多くなります。学習の難易度が上がり、成績や受験のプレッシャーに苦しんだり、人間関係がより複雑になったりするため、一度不登校になると、長期化しやすいのが特徴です。こうした場合、単に「学校に行こう」と促すだけでは逆効果になり得ます。中学生の不登校には、環境を整えながら、段階的に再登校の準備を進めるアプローチが求められます。
この記事では、そうした学年ごとの違いを理解し、それぞれの子どもに合った対応が必要であることを詳しく説明しています。
新学期は「不登校の分岐点」
記事の中では、新学期の迎え方についても触れていますが、これは私たちToCoにとっても非常に重要なテーマです。
4月と9月は、不登校が増える時期であり、また、改善するチャンスでもあります。
新学期は、子どもにとって大きな節目のタイミングです。「このタイミングで復帰できるかもしれない」と期待を抱く一方で、「また学校生活が始まるのが怖い」と感じる子どもも少なくありません。
こうした時期に、「明日から頑張ろうね」と親がプレッシャーをかけてしまうと、かえって子どもを追い詰めてしまうことがあります。だからこそ、新学期の前には、焦らず少しずつ準備を進めることが大切なのです。
この記事では、新学期を迎えるにあたって注意すべき点として、
無理に登校を促さないこと
生活リズムを整えること
子どもの不安を具体化し、一緒に解決策を探ること
といったポイントを詳しく説明しています。
特に、「最初からフル登校を目指さない」という考え方は、多くの保護者の方に知っていただきたいポイントです。いきなり毎日学校に行くことを目標にすると、プレッシャーが強すぎて逆効果になることがあるからです。最初は午前中だけ登校する、保健室登校から始めるなど、「小さな成功体験」を積み重ねることが、不登校解決の鍵となります。
家庭環境が子どもに与える影響
記事の最後では、日常的にできる不登校対策3点が紹介されています。
不登校の支援をしていると、「家庭の雰囲気」が子どもに与える影響の大きさを痛感します。特に、夫婦喧嘩や家庭内の緊張感は、不登校の長期化を招く要因のひとつです。
私たちが支援してきたケースの中にも、学校に行けるようになったきっかけが「家族の関係が良くなったこと」だった例が数多くあります。子どもにとって「家が安心できる場所」であることが、学校に戻るための大前提となるのです。
興味のある方は、ぜひ全文をお読みください。


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