勉強の遅れが不登校を長引かせる?
再登校支援サービスのToCo(トーコ)広報担当の成瀬と申します。
上記の記事では、不登校が長引く要因の一つとして「勉強」がどのように影響を及ぼすのか、そして親御さんがどのようにサポートできるのかについて、児童心理司が詳しく解説しました。
不登校の問題に向き合うご家庭にとって、学習の遅れは決して軽視できない課題です。しかし、それにどう対応すればよいのか、正解がわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私たちToCoには、不登校のお子さんを持つ親御さんから「うちの子はもう学校の授業についていけないのでは」「勉強が遅れたせいで余計に戻りづらくなっている」といったご相談が多く寄せられます。実際に、勉強の遅れは単なる学習の問題ではなく、心理的な負担として積み重なり、不登校を長引かせる要因となることが多いのです。
では、なぜ「勉強」が不登校を長引かせるのでしょうか。
その理由をもう一度整理すると、不登校が続くことで学習の遅れが生じ、その遅れが「自分はもう追いつけない」という自己否定感につながり、結果として再登校のハードルを上げてしまうからです。
特に、中学生になると学習内容が高度になり、「わからない」状態が続くことで、ますます勉強を避けるようになりがちです。
「学校に戻りたくても、勉強についていけないのが怖い」という気持ちが生まれ、それがさらなる登校拒否につながるという悪循環が発生します。
この悪循環を断ち切るために、親御さんは何ができるのでしょうか。記事の中でも触れられていますが、最も大切なのは「今すぐにすべてを取り戻さなくても大丈夫」という意識を持つことです。
焦って「勉強しなさい」と言ってしまうと、子どもにとってはさらなるプレッシャーになり、「やらなければならないのにできない」というストレスを生み出してしまいます。それよりも、まずは勉強に対する抵抗感を減らすことが重要です。
また、塾を活用するかどうかについても、多くの親御さんが悩まれるポイントです。
注意すべき点は、塾は学力向上には有効な場合があるものの、「学校への適応」をサポートする場ではありません。
不登校の本質的な問題は「勉強が遅れていること」ではなく、「学校に行きにくい状態になっていること」にあります。そのため、塾に通わせても「勉強は少しできるようになったけど、学校には戻れない」という状況に陥ることが少なくありません。
そして、親御さんの接し方も非常に重要です。記事でも述べられているように、勉強に対するプレッシャーを減らすことが、結果的に学習習慣を取り戻す近道となります。例えば、「今日は何か一つでも新しいことを知れたらOK」という気持ちで接するだけで、子どもの心理的な負担は大きく軽減されます。勉強をしないことを責めるのではなく、「やろうとしたこと」を評価する姿勢が、不登校の子どもにとっては大きな安心感につながるのです。
不登校は「放っておけば解決する問題」ではありません。しかし、適切な支援を受けながら進めていけば、学校復帰の可能性を高めることができます。ToCoでは、不登校のお子さんを持つご家庭に対して700名以上の再登校を支援した実績があります。「子どもが勉強の遅れを気にしている」「学校に戻りたがっているけれど、一歩を踏み出せない」といったお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。



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