ファミマなど4社、プライド月間にLGBTQへの理解促進 レインボーカラーの限定商品も
【記事の要点】
◇全国のファミリーマート1万6300店でLGBTQへの理解促進キャンペーンを実施
◇飲料・食品3社が参加、レインボーカラーの限定商品の販売やステッカー配布も
◇6月は性の多様性を祝福し、LGBTQの権利を啓発する「プライド月間」
「プライド月間」の6月、ファミリーマートは全国の約1万6300店で、飲料・食品の3社と共同でLGBTQへの理解を促すキャンペーンを実施している。性の多様性やLGBTQコミュニティを象徴する6色のレインボーカラーをあしらった限定商品の販売やステッカーの配布で、アライ(LGBTQの理解者)の輪を広げることをめざす。(編集長・竹山栄太郎)
レインボーカラーの「ライフガード」やグミを発売
3社はコカ・コーラ ボトラーズジャパンとチェリオジャパン、クリート。キャンペーンは「We are “Rainbow”」をテーマに掲げる。
ファミリーマートは、フライドチキン「ファミチキ」の袋を数量限定でレインボーカラーに変える。チェリオはパッケージをレインボーカラーにした炭酸飲料「ライフガード」、クリートはレインボーカラーのグミ「レインボーキューブグミ」を限定販売する。また、東京都内の店舗でコカ・コーラの対象製品を買った客にはオリジナルステッカーをプレゼントする(配布は6月16日までで、なくなり次第終了)。商品の売上の一部は、LGBTQの啓発や支援に取り組む認定NPO法人ReBitへ寄付される。
6月3日に東京都内のファミリーマート店舗で開かれた説明会で、ゲストとして招かれた女装パフォーマーのブルボンヌさんは、「18歳のころに少数者の一員と自覚してから35年間、日本の変化を見てきて、ついにここまで来たと感じている。コンビニというどこにでもある場所、誰もが手にとったことのある商品でこういうキャンペーンをしてくれることで、当事者もそうでない人も自分らしさに気づくきっかけになると思う」と話した。
6月は性の多様性を祝福し、LGBTQの権利を啓発するプライド月間。日本国内でも各地で関連のイベントが開かれる。
朝日新聞SDGs ACTION!編集長。2009年に朝日新聞社入社。京都、高知の両総局で勤務後、東京・名古屋の経済部で通信、自動車、小売りなどの企業を取材。2021年にSDGs ACTION!編集部に加わり、副編集長を経て2024年4月から現職。
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