秘伝のカギ足法(期間限定)
※ この記事は、noteのフォロワーさん4千人突破のお礼として、フォロワーさんに向けて2日間の期間限定(2025.6.7~6.8)で公開する記念記事です。
日頃からおじさんの記事を読んでくださるnoteのフォロワーさんに向けた記事ですので転載等はご遠慮ください!
[6.8の夕方に削除します]
こんにちは😊
おじさんのnoteのフォロワーさんが4千人を突破しました!😊
前回の3千人突破が2月末でしたから約3ヶ月で千人もフォロワーさんが増えたことになります。「スキ」をくれたりコメントをしてくれたり、中にはチップを送ってくださったり(お気遣い無用です🙇♂️)、noteは読んでほしくて書いているのでとてもうれしいです。
いつも本当にありがとうございます!
noteのフォロワーさんに向けてのささやかなお礼として、今回も限定記事を書いてみました。以前の限定記事と同様、普段は公開していないおじさんの手法の一つを紹介したいと思います🥸
鈎足チャート(カギ足チャート)
多くの皆さんはローソク足チャートを使っていますよね。では、どうしてローソク足を選びましたか?
それしか知らない、なんとなく、他の人も使っているから、みたいな理由が多いのでしょうけれど、その常識を疑ってみることも大切です。
実はチャートにはいろいろな種類があって、そのうちの一つに鈎足チャートというものがあります。
鈎足チャートは日本で考案された特殊なチャートの一種で、価格変動にフォーカスして時間の経過を無視する「非時系列チャート」です(横軸は時間ですが一定間隔になりません)。鈎足チャートを使用した投資法は柴田秋豊という伝説の相場師が作ったと言われていて、ローソク足やラインチャートのように「時間ごとに描かれる」のではなくて一定の値幅で価格が動いたときだけ線が引かれるので、相場のトレンドが視覚的にとても分かりやすくなります。値幅が動かなければ線が動かないので、主観や経験則を排除して株価の勢い(モメンタム)が正確に分かることが特徴です。
ChatGPTに尋ねると「トレンドの転換点が分かりやすい」「ダマシが少なくノイズが除去される」「時間の経過を無視するので価格の本質的な動きに集中できる」「長期トレンドやサポート・レジスタンスが見えやすい」といった特徴があると説明してくれますが正にそのとおりなので、興味がある人は勉強してみてください😊
下の図を見ると違いがわかりますよね。
ローソク足は世界的にメジャーなのでチャートパターンの教科書はたくさんありますけど、カギ足チャートはマイナーな手法なので人気がなくて(泣)、本を探してもほとんどありません😢。でも金融業界では一定数の人が使い続けていて、いまや相場を支配している一部のアルゴにもこの理論は取り入れられているんです😱
おじさんは師匠から教えてもらった手法でトレンド分析の一部に鈎足チャートを使っていて、いくつかの特徴的な鈎足用のチャートパターンを探します。鈎足チャートはTradingViewでも表示できますよ。
今回はこの鈎足チャートのお話です。
全部説明していると、またシリーズものを書かないといけなくなるので、今回は記念記事ということで役に立ちそうな情報を2つほどお伝えしようと思います🥸
1⃣ 絶対鈎足
皆さんは中江滋樹さんをご存知ですか?🤔
投資ジャーナル事件という事件で世間を騒がせてしまったものの、株投資の天才です(故人)。Xでも下の本を紹介したのですが、この中におもしろい記事があります。
この本の一部を下に紹介します。興味深いことが書かれています。
気になりますよね「絶対カギ足」🤩。投資に「絶対」なんてないはずなのに、この不世出の天才がはっきりと言い切っています。中江さんは柴田さんの孫弟子に当たる人で、鈎足を使っていました。
おじさんが教えてもらった鉤足チャートのチャートパターンの中でも特に上昇モメンタムが強くなるパターンの一つに「棒高跳び」という名前のパターンがあるのですが、これが中江さんの言う「絶対カギ足」と一致しているんです。(上の黒塗りの箇所には年月とイベントが書かれているので「絶対カギ足」と「棒高跳び」が同じものであることは検証できています。)
どんなチャートパターンなのか紹介します。
これ、めったに出現しないんですけど、けっこうスゴいのでここだけの話ですよ😎
これです。「あまり変動幅の大きくない上昇の鈎足(赤色)が3つくらい並んだあと、一回だけ沈んでまた上昇」というパターンが絶対カギ足です。棒高跳びするときに、走ってきて一旦下に沈んでからビヨーンと跳ねるイメージです。上の図は中江さんが本に書かれているまさにそのときのチャートです。少し後にも小さめの絶対カギ足出ていますね。
この記事のあとにつながるので、出来高が急に増えているところも見ておいてください。
この絶対カギ足が出たあと、ほとんどの場合は株価が大きく上昇していきます🥰。この図のように小さめの棒高跳びしながらどんどん上がっていくケースは多いです。逆に、反対向きのパターンになると株価が大きく下落していきます。
2⃣ 出来高分析が大活躍
おじさんはかねて、出来高の分析が役に立つとお伝えしてきています(リンク:その1、その2)。
出来高の分析は慣れてくるまではなかなか判断が難しいと思います。というのも、日々の出来高の動きはそれほど大きく変化しないので、出来高の変化に気付きづらいという問題があります😢
ところが、上で説明したとおり、鈎足チャートは時間の概念がありませんから、出来高の変化にも時間の概念がありません。鈎足が動かなければ出来高は蓄積されていくので、鈎足チャートにおける出来高チャートは、出来高の上げ下げが際立って表現されるチャートになります😘
ということはですよ、上の記事の中にある出来高分析で開発したインジケータ(出来高VCP)を鈎足チャートで使うと、売買のポイントがさらにくっきりと分かることになりますよね!
この出来高VCP指標(下の図でピンクの線)が上に向かっているときだけ買います(①③⑤⑦)。下向きに動き始めたら早めに退避です(②④⑥)。ただこれだけです。例としてNASDAQの鈎足チャートと通常チャートを並べて載せておくので見てください。
上の絶対カギ足が出たときの出来高VCPの動きはこんな感じ。ピンクのラインが下がってから上がるタイミングです。
絶対カギ足と出来高VCPで、勝利の可能性はとても高くなりますね🤩
注意点
カギ足チャートは初期設定がかなり重要です。説明が長くなるので「日経平均やS&P500のようなインデックスと個別株では設定が異なります」ということだけお伝えしておきます。
ただ、通常のチャートと較べながら設定をすればそれほど難しくないですし、いったん設定が分かってしまえばあとは簡単。上に書いたような特徴を活かした分析が可能です。
ただし、トレンド変換を狙う逆張り手法に有効な手法と言われているので、初心者は慎重にお願いしますね🥹
まとめ
おじさんは皆さんのお勉強に役立つと思う知識や情報をnoteでお伝えしていますが、普段のnoteの記事ではおじさん自身の取引手法をお伝えしているわけではありません。
鈎足や平均足はローソク足と違って特徴的なトレンドが読めるので、どんな特性かを理解すれば実はけっこう便利なツールです。おじさんにとってはそこそこ使用頻度の高いツールです(常に使っているわけではないです)。こういった機会に色々な手法に興味を持ってもらえたらうれしいです。
鈎足は勉強しづらいので可能な範囲で質問にお答えしますが、以前からお伝えしているとおり、おじさんはお肉屋さんスタイルですので予めご了承ください🥸。(noteのコメント欄は公開の場ですので、個人的な質問にはお答えできません)
noteのフォロワーさんが5千人に到達したら、また記念記事を書きたいと思います!
ではまた!😊
[注意]
この記事の情報は個人の範囲では自由にお使いください。無断で転用・流用したり、特に金銭を目的に利用することは厳禁です。




コメント
4はじめまして、新しい発見でした。
チャート表示の仕方は様々ありますが、見方が分からないものの方が多いです。
参考にさせていただきます!
いつも有り難う御座います! 勉強させてもらってます。 最近、勢力図などにも登場していますね。 益々のご活躍応援しています。 株おじさん様がもっと有名になれば詐欺にあう方も減るだろうと思ってますので。
株おじさんさま、いつもためになる記事をありがとうございます。カギ足の存在は知っていましたが、米相場の頃はまだしも、現代において利用価値があるかどうか理解できませんでした。今回の記事でカギ足の価値がわかりました。こんな手法があるとは!と驚きました。(おじさん様の記事は全部印刷して、教科書のつもりで読ませてもらっています。)
ありがとうございます。毎回記事が素晴らしいですね。私は正直どういうものか理解していなかったので興味深かったです。