埼玉県警は6日、今月17日付で発令する春の第2次人事異動を内示した。警部以上が中心で、対象は580人となった。
退職する岩根忠総務部長の後任に丹下浩之交通部長を起用し、交通部長には荻野長武首席監察官、首席監察官には佐藤拓也組織犯罪対策局長をそれぞれ充てる。
組織改編では、サイバー空間の脅威への対応能力を強化するため、生活安全部にサイバー局を新設し、サイバー対策課とサイバー捜査課を設置する。県警によると、生活安全部に地方警務官をトップとするサイバー局の設置は全国で初めて。県警が局を新設するのは16年ぶりになる。サイバー捜査課には、専門的な知識や技術を要するサイバー事案に対処するため、サイバー特別捜査隊を設ける。
安倍晋三元首相が昨年7月、奈良市での参院選の演説中に銃撃され死亡した事件後に定められた警察の新たな警護要則を踏まえ、警備課に警衛警護室を新設する。
特殊詐欺の捜査態勢の強化と抑止・検挙対策の推進に向けて、刑事部管理官兼生活安全部管理官を司令塔とする新体制を構築し、組織犯罪対策部門との連携を図る。
児童虐待などすべての人身安全関連事案に一体的に対処するため、児童虐待対策室は少年課から人身安全対策課へ移管し、人身安全対策室を新設する。