米大学の留学生支援、国内87大学が表明 学費免除や日本語支援も
トランプ米政権によるハーバード大の留学生受け入れ資格の停止措置などを受け、文部科学省と日本学生支援機構は6日、国内の各大学が表明した留学生支援策を取りまとめ、同機構のホームページで公表した。同日時点で87の国公私立大が留学生の一時受け入れなどを表明している。
同省が5月下旬、国内の各大学に対し、支援策を検討するよう通知していた。支援を表明した大学は国立46校、公立7校、私立34校。ほかに5大学が支援を検討中だという。
多くの大学は留学生を非正規生として一時的に受け入れる。一橋大は科目等履修生として学べるようにし、空きがあれば学生寮に入居も可能とした。大阪大は非正規生として受け入れる学生の学費を全額免除する。東京大も非正規生として受け入れる予定だ。
東北大は選考過程を経た学生を正規生として受け入れる。東京科学大も正規生として学べる体制を準備している。
私立大では、立命館大が正規生として大学院に入学できるようにする。東京理科大や明治大は科目等履修生などとして受け入れる。
東京外国語大は留学生を受け入れた国内の他大学に、オンラインの日本語講座を無償で提供する。
同省によると、ハーバード大には日本人学生110人が在籍。同機構から奨学金を受けて米大学に留学している学生は855人に上る。
同省は同機構のホームページに、米国留学に関する問い合わせ窓口を開設。メールで相談を受け付けているほか、ビザに関する情報を提供している。
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