今回、安倍首相の真珠湾訪問に「正直、父がどう思うかは分からないが、現職の首相が赴くことには隔世の感があるのではないか」。戦後は航空自衛隊で幕僚長も経験し、米軍との交流もあった源田氏。やいばを交えた米国には恨みよりも「未来をどうするか考えていた」という。
真珠湾攻撃自体は成功したが、その後形勢は逆転し敗戦。真珠湾には参院議員時代、米軍関係者の招きで訪れたことがあったが、「家族の前では変わったそぶりは見せなかった」。それでも「真珠湾の地には父も複雑な思いがあるはずだ」と健寿さん。「不戦の誓いは、父の中に深く刻み込まれているのではないか」と思いを寄せた。
■源田実 明治37年8月16日生まれ。大正10年、海軍兵学校に入学。戦闘機パイロットや航空参謀を歴任し最終階級は海軍大佐。戦後は航空自衛隊に入隊、幕僚長などを務め、ブルーインパルスを創設。参院議員も4期務めた。平成元年8月15日死去。享年84。