北陸新幹線延伸 京都市議会が地下深く通るルート案に反対決議
北陸新幹線の新大阪までの延伸計画をめぐり、京都市内の地下深くにトンネルを建設するルート案に反対する決議案が京都市議会で可決されました。
北陸新幹線の新大阪までの延伸をめぐって、与党のプロジェクトチームは、福井県の小浜市から京都へ南下する「小浜・京都ルート」で整備することを決めています。
しかし、京都市内の地下深くを掘り進める工事が地下水に与える影響などについて、京都市などから懸念の声が上がり、今年度(2025年度)中の着工を事実上、断念しています。
こうした中、京都市議会の本会議で、6日、市内の地下深くにトンネルを建設するルート案に反対する決議案が、日本維新の会と国民民主党などの合同会派や共産党などの賛成多数で可決されました。
決議では「地下水への影響や、ヒ素を含む可能性のある大量の残土の処理、歴史的・文化的建造物への影響などについて問題のある状況だ」と指摘しています。
そのうえで「現在の計画をこのまま進めることは京都市の未来に向けて重大な問題を招く」としています。
一方、自民党や公明党なども延伸計画について、現在のルート案への反対は明記せず国側に丁寧な説明などを求める別の決議案を提出し、こちらも賛成多数で可決されました。
【京都市長“重く受けとめ”】
京都市の松井市長は記者団に対し、「すべての議員がいずれかの決議に賛成している。極めて重く受けとめなければいけない」と述べました。
そのうえで「国家事業としての重要性は理解しているが、可決された2つの決議と、市民の思いは共通性が高いと思う。国側が懸念を解消して延伸計画の道筋をつけることは厳しいと思うが、いろいろなアイデアを考えてほしい」と述べました。