酔いどれ編集長のクラフトビール飲みある記(127)「東映荒波IPA」は、あの「波ざっぱーん」をイメージさせるIPAだった

この記事をシェアする

僕は東京生まれだが、新宿エリアをメインに遊んでいたこともあって残念ながら丸の内TOEI(僕の学生時代は「丸の内東映」だったはず)で映画を観賞したことがない。銀座なのになぜ「丸の内」なのかはさて置き、銀座エリアの映画館がまたひとつなくなるのは寂しい。「丸の内」について、ビール取材の際にOさんに尋ねると「東映会館の前にかつて『丸の内橋』がかかっていたからだそうです。かつて『丸の内OL』という言葉も流行していましたけど…」とのことだった。ネットで調べたら、丸の内OLは東京駅、丸の内駅、大手町駅、有楽町駅、銀座駅、日本橋駅近辺で働く人の総称だそうだ。

「丸の内OL」も「丸の内TOEI」も昭和の香りが漂う。丸の内TOEI閉館プロジェクトを盛り上げるために造ったクラフトビールを飲みながら、ノスタルジックな感慨に浸ろうとも思う。

名前は、ずばり「東映荒波IPA(TOEI ARANAMI IPA)」。缶のラベルは映画のオープニングの画像そのものをモチーフにしており、“全社プロジェクト”のひとつとして造られたことがわかる。見るからに「ザ・東映」だ。

「東映荒波IPA」を3本並べるとスクリーンの「波ざっぱーん」に

「東映荒波IPA」発売初日の5月22日の夕方、「丸の内TOEI」にお邪魔した。Oさんに加え、映画営業部のKさん、丸の内TOEIマネジャーのIさんも同行してくれた。「上映中なのでお静かに願います」と言われて中へ(薬師丸ひろ子主演「里見八犬伝」のリバイバル上映中だった)。800円を支払い、330ミリリットル缶を手にする。Oさんが用意してくれたプラコップに、泡が立たないようにとくとくと注ぐ。アルコール度数は6%。見た目はクリアな黄金色。大手ビールのラガービールとさほど変わらない。鼻を近づけるとフレッシュな柑橘(かんきつ)系ホップの香りが鼻腔をくすぐる。

「東映荒波IPA」

さて、お味は? 香り同様、柑橘系フルーツ&グラッシーな味わい。モルト感は少なめでホッピー主体のIPAだ。分類するならアメリカンIPAといったところか(米国のホップを使っているかは不明)。苦味はほどほどで最後に少し残る程度。ホップの爽やかな香りと味わいが、荒磯にぶつかって砕けた波のしぶきを浴びたような気分になった。

資料にあった「東映荒波IPA」の説明は以下の通り。

<缶のラベルは映画のオープニングの画像そのものをモチーフにしており、ビアスタイルは映画のワンシーンを彩るような華やかなホップの薫るIPA(アイ・ピー・エー)。

豊かなホップの香り、「荒磯に波」を連想させる力強いホップの味わいが、オープニングの荒々しい波と岩のイメージに寄り添うクラフトビールとして仕上がっています。>

どんな食べ物にも邪魔をしない味わいなので食事しながらでも合うが、これを飲みながら映画を観賞するのも悪くない。ホッピーならぬハッピーな気分で映画に没頭できそうだ。かくいう僕は、「さよなら 丸の内TOEI」のパンフレットをめくり、リバイバル上映作品のラインアップを見ながら、「あれも見た、これも見た」と懐かしさも手伝ってハッピーな気分で3人に話しかけていた。

続きを見る
シェアする
最新のニュースやお得な情報を受け取ろう