昨日(2025年1月4日)「TEAC C-1Mk2 メンテ始末記」が完結しましたが、早速の"外伝"です。σ(^_^;)
初の"外伝"ですが、今回は「ダイソーハイポジのキャリブレーション」です。
暫定調整中はなんとかBIASキャリブレーションが取れていましたが、最終メンテ後のTEAC C-1Mk2で"ダイソーハイポジのBIASキャリブレーションが正常に可能なのか?"チェックしてみました。
「ダイソーハイポジ」はBIASが結構深くて、フラットな録再周波数特性を得るには「TDK SA」比で+20%程BIASを多くする必要があるんですよね。
測定の方法は、PCソフトウェア「WaveGene」と「WaveSpectra」を使用して"ユーザー波形連続スイープ"を用いたリアルタイム周波数特性観測で行なっています。
基準周波数は「400Hz」。基準レベルは「0dB -20dB(0dB=200nWb/m)」です。


なお、最終調整時のBIAS調整基準テープは「TDK SA(1981年型)」になります。

まずC-1Mk2標準状態=CX-8に標準「REFERENCE型(CX-8 ref)」を使用した場合のダイソーハイポジの録再周波数特性がこちらです↓。
※ 以降、固定設定の「CX-8 REFERENCE型」を「CX-8 ref」、設定可変が可能な「CX-8 VARIABLE型」を「CX-8 var」と表現します。

かなりのハイ上がりで、20kHz位の周波数で4dB〜5dB程度レベルが上昇しています。
要はBIASが浅過ぎるんですよね。
この特性の違いがTDK SAとダイソーハイポジの差と言う事になります。
ダイソーハイポジの方は"つき抜ける高音の冴え"ですかね?......( ´∀`)@初代AD......
このハイ上がりはC-1Mk2オリジナルのBIAS発振モジュール「50401060」+「CX-8 var」では解消出来ず、また「CX-8 var」の録音イコライザーVRを調整しても補正出来ませんでした。

左が代替(強化?)モジュールの「50401010」で、右がオリジナルの「50401060」
で、BIAS発振モジュールを「50401010」に換装して、モジュールの電源電圧である"+B電圧"をモジュール規定の電圧「DC+23V」に調整後「50401010」+「CX-8 var改」の組み合わせで得られた結果が次の画像です。
なおBIAS調整の要領としては、まず1kHzピークBIASを出して、その後400Hzで録音感度を調整、次に400Hzと15000Hz及び18000Hzの周波数を交互に入力して、ミリバルの指示値を見ながらBIASを微調整して行きました。最終的には若干BIASを深くした程度で、ほぼ1kHzピークBIASかな?。最後に録音イコライザーを微調整しています。
※「CX-8 var改」ですが、特に何か特別な回路などを挟んだ訳では無くて、BIAS調整系統に入っている固定抵抗器1本を「5.6kΩから4.7kΩに変更」し、BIAS調整用半固定VRの抵抗値を「47kΩから10kに変更」しただけです。
半固定VRの抵抗値をオリジナルから1/5近くまで小さくしているので、BIASを浅くする方向への調整幅が結構少なくなっています。ですが現在の低BIASノーマルテープでも1kHzピークBIASの設定が可能なので現状十分ですし、BIASを増やす方向では回転角に応じた抵抗値の変化量が小さくなっているので"改"以前よりも調整が行い易くなっていますね。またBIAS調整系統の固定抵抗器の値を小さくしているので、BIASを深くする方向への調整幅は若干広くなっています。

レベルのレンジが広いですが、まぁまぁのフラットさですよね?。あのハイ上がり特性に比べれば断然良いと思います。
次は、私がいつも測定で使っているレベルレンジの画像です↓。

ふむ、これもまぁまぁかな?。図で見た印象ではノーマルよりは良いかも知れない。
ちなみにノーマルテープ(TDK AD@1981)での特性はこんな感じ↓。

さて、もうチョット細かく見るためにレベルのレンジを「± 10dB」にして観測してみました。
ピコピコ髭の様に出ているのは恐らく測定系からのノイズの影響なので、無視して下さい。
まずはLOGスイープですが、30Hz〜20000Hzの間で概ね「±2dB」の範囲に入っていますね。
シビアに見れば「30Hz〜20000Hz +1.9dB -0.9dB以内」ってところかなぁ?

ちなみに最初に掲載した「CX-8 ref」を使った特性図はこんな感じでした↓。レベルスケールが同じなので、比較しやすいと思います。

比較してみると、BIASを深くした事で概ね10kHzから上の周波数で頭を押さえた様な形になっていますね。
この特性図は、特性カーブを見ながらBIASをリアルタイム修正をしたのでは無くて、ミリバルの計測指示を見てBIASを微調整して行った結果です。
1kHzピークBIASを出した時点でそこそこ良い感じの周波数特性が得られてしまったので、その後はBIASの微調整と録音イコライザーの微調整で済んでしまいました。
録音イコライザーの微調整は、18000Hzの時にRチャンネルの出力レベルを1dB弱上げただけですね。
11kHz〜12kHz程度をピークに高域のレベルが2dB程上がっていますし、20kHzでは逆にレベルが下がっていますが、20kHzのレベルは基準の400Hzとあまり変わりません。
これは恐らく本体内の録音イコライザーの定数設定が、ダイソーハイポジとマッチしていない為だと思います。
※ 改善の予定はありません。ダイソーハイポジに特化した定数になってしまうので......σ(^_^;)
次にLINEARスイープの画像です↓。

ふむふむ。カーブは若干山なりですがピークで+2dB以下ですし、悪くは無いのかなぁ?と......
ちなみに、我が家C-1Mk2のCrO2ポジションのリファレンスである「TDK SA」の特性はこちら↓。


※ レベルスケールが違うのはご勘弁下さい。脳内補正で......σ(^_^;)
ふむ。こちらの方が良いに決まってますが、今回は"そのままではキャリブレーションが取れなかったテープでキャリブレーションが出来た"という事が成果です。
それに、実際の録再周波数特性カーブは多少暴れ気味とは言うものの、30Hz〜20000Hzの間で「± 2dB」以内ですし、人間の高域可聴限界と言われている超高域20kHzをクリアしていますし......
この特性が実際音にどの様な影響があるか?は別にして、今回の"TEAC C-1Mk2の「BIAS発振の強化」"は成功と言って良いと思います。今の所不具合は出ていませんし。
ん〜、ダイソーハイポジCAL時のBIAS発振モジュールへの+B電圧が最大31V程度かぁ。
規定の+B電圧23Vに対して約8Vもの差。チョット高いんだよなぁ。BIAS発振モジュールに結構無理させてるんだろうなぁ。
まぁダイソーハイポジだけしか使わない訳じゃ無いから、常に高い電圧が掛かってる言う訳じゃないし。
さて、皆様の評価は如何に......σ(^_^;)
初の"外伝"ですが、今回は「ダイソーハイポジのキャリブレーション」です。
暫定調整中はなんとかBIASキャリブレーションが取れていましたが、最終メンテ後のTEAC C-1Mk2で"ダイソーハイポジのBIASキャリブレーションが正常に可能なのか?"チェックしてみました。
「ダイソーハイポジ」はBIASが結構深くて、フラットな録再周波数特性を得るには「TDK SA」比で+20%程BIASを多くする必要があるんですよね。
測定の方法は、PCソフトウェア「WaveGene」と「WaveSpectra」を使用して"ユーザー波形連続スイープ"を用いたリアルタイム周波数特性観測で行なっています。
基準周波数は「400Hz」。基準レベルは「0dB -20dB(0dB=200nWb/m)」です。
なお、最終調整時のBIAS調整基準テープは「TDK SA(1981年型)」になります。
まずC-1Mk2標準状態=CX-8に標準「REFERENCE型(CX-8 ref)」を使用した場合のダイソーハイポジの録再周波数特性がこちらです↓。
※ 以降、固定設定の「CX-8 REFERENCE型」を「CX-8 ref」、設定可変が可能な「CX-8 VARIABLE型」を「CX-8 var」と表現します。
かなりのハイ上がりで、20kHz位の周波数で4dB〜5dB程度レベルが上昇しています。
要はBIASが浅過ぎるんですよね。
この特性の違いがTDK SAとダイソーハイポジの差と言う事になります。
ダイソーハイポジの方は"つき抜ける高音の冴え"ですかね?......( ´∀`)@初代AD......
このハイ上がりはC-1Mk2オリジナルのBIAS発振モジュール「50401060」+「CX-8 var」では解消出来ず、また「CX-8 var」の録音イコライザーVRを調整しても補正出来ませんでした。
左が代替(強化?)モジュールの「50401010」で、右がオリジナルの「50401060」
で、BIAS発振モジュールを「50401010」に換装して、モジュールの電源電圧である"+B電圧"をモジュール規定の電圧「DC+23V」に調整後「50401010」+「CX-8 var改」の組み合わせで得られた結果が次の画像です。
なおBIAS調整の要領としては、まず1kHzピークBIASを出して、その後400Hzで録音感度を調整、次に400Hzと15000Hz及び18000Hzの周波数を交互に入力して、ミリバルの指示値を見ながらBIASを微調整して行きました。最終的には若干BIASを深くした程度で、ほぼ1kHzピークBIASかな?。最後に録音イコライザーを微調整しています。
※「CX-8 var改」ですが、特に何か特別な回路などを挟んだ訳では無くて、BIAS調整系統に入っている固定抵抗器1本を「5.6kΩから4.7kΩに変更」し、BIAS調整用半固定VRの抵抗値を「47kΩから10kに変更」しただけです。
半固定VRの抵抗値をオリジナルから1/5近くまで小さくしているので、BIASを浅くする方向への調整幅が結構少なくなっています。ですが現在の低BIASノーマルテープでも1kHzピークBIASの設定が可能なので現状十分ですし、BIASを増やす方向では回転角に応じた抵抗値の変化量が小さくなっているので"改"以前よりも調整が行い易くなっていますね。またBIAS調整系統の固定抵抗器の値を小さくしているので、BIASを深くする方向への調整幅は若干広くなっています。
レベルのレンジが広いですが、まぁまぁのフラットさですよね?。あのハイ上がり特性に比べれば断然良いと思います。
次は、私がいつも測定で使っているレベルレンジの画像です↓。
ふむ、これもまぁまぁかな?。図で見た印象ではノーマルよりは良いかも知れない。
ちなみにノーマルテープ(TDK AD@1981)での特性はこんな感じ↓。
さて、もうチョット細かく見るためにレベルのレンジを「± 10dB」にして観測してみました。
ピコピコ髭の様に出ているのは恐らく測定系からのノイズの影響なので、無視して下さい。
まずはLOGスイープですが、30Hz〜20000Hzの間で概ね「±2dB」の範囲に入っていますね。
シビアに見れば「30Hz〜20000Hz +1.9dB -0.9dB以内」ってところかなぁ?
ちなみに最初に掲載した「CX-8 ref」を使った特性図はこんな感じでした↓。レベルスケールが同じなので、比較しやすいと思います。
比較してみると、BIASを深くした事で概ね10kHzから上の周波数で頭を押さえた様な形になっていますね。
この特性図は、特性カーブを見ながらBIASをリアルタイム修正をしたのでは無くて、ミリバルの計測指示を見てBIASを微調整して行った結果です。
1kHzピークBIASを出した時点でそこそこ良い感じの周波数特性が得られてしまったので、その後はBIASの微調整と録音イコライザーの微調整で済んでしまいました。
録音イコライザーの微調整は、18000Hzの時にRチャンネルの出力レベルを1dB弱上げただけですね。
11kHz〜12kHz程度をピークに高域のレベルが2dB程上がっていますし、20kHzでは逆にレベルが下がっていますが、20kHzのレベルは基準の400Hzとあまり変わりません。
これは恐らく本体内の録音イコライザーの定数設定が、ダイソーハイポジとマッチしていない為だと思います。
※ 改善の予定はありません。ダイソーハイポジに特化した定数になってしまうので......σ(^_^;)
次にLINEARスイープの画像です↓。
ふむふむ。カーブは若干山なりですがピークで+2dB以下ですし、悪くは無いのかなぁ?と......
ちなみに、我が家C-1Mk2のCrO2ポジションのリファレンスである「TDK SA」の特性はこちら↓。
※ レベルスケールが違うのはご勘弁下さい。脳内補正で......σ(^_^;)
ふむ。こちらの方が良いに決まってますが、今回は"そのままではキャリブレーションが取れなかったテープでキャリブレーションが出来た"という事が成果です。
それに、実際の録再周波数特性カーブは多少暴れ気味とは言うものの、30Hz〜20000Hzの間で「± 2dB」以内ですし、人間の高域可聴限界と言われている超高域20kHzをクリアしていますし......
この特性が実際音にどの様な影響があるか?は別にして、今回の"TEAC C-1Mk2の「BIAS発振の強化」"は成功と言って良いと思います。今の所不具合は出ていませんし。
ん〜、ダイソーハイポジCAL時のBIAS発振モジュールへの+B電圧が最大31V程度かぁ。
規定の+B電圧23Vに対して約8Vもの差。チョット高いんだよなぁ。BIAS発振モジュールに結構無理させてるんだろうなぁ。
まぁダイソーハイポジだけしか使わない訳じゃ無いから、常に高い電圧が掛かってる言う訳じゃないし。
さて、皆様の評価は如何に......σ(^_^;)
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