【昭和100年へ 特別編】さらば丸の内TOEI 北大路欣也、数々の作品で舞台あいさつ「守りたいけど変えていかなきゃ…ただ、なくなるのは寂しいね」

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自身も空いている席に座り、観客に交じって作品を見たことも数えきれない。「ここでは2階席の真正面、1階席の後ろ、前からも見たことがあります。『仁義なき戦い 広島死闘篇』なんかは1階で見た方が迫力があるし、すごいロマンチックな美しいものは2階で見た方がいいかも。人それぞれ好みがあるから手本にはならないだろうけど、映画は映画館ならどこで見てもいいと思います。映画館でなければ味わえないから」。

テレビや舞台出演の依頼が届くようになった20歳の頃、社長室を訪れたことも忘れられない。「当時は他社に出られないという五社協定があったんですよ。そのときに取締役だった坪井与さんが、大川(博)社長の所へ連れて行ってくださって『これから世界が変わってくるから欣也君たちには、そろそろ門を開いてもいいのでは』と何度も言ってくださった。そのおかげで、いろんな世界に出られるようになりました」と映画以外に活躍の場を広げた。

12歳で役者の道を進むことを自ら決め、先輩からせりふの読み方、衣装の着方、立ち回り、立ち居振る舞いなどを教え込まれた少年が来年、デビュー70周年を迎える。「数々の作品がこの劇場で上映されました。我々の尊敬する先人の方々も舞台に立って、ごあいさつをされて感謝を伝えられてきました。そういう先人の背中を見て育ってきました。もう少し頑張って先輩の後を追い掛けていきたい」。先人の教え、同館での多くの人たちとの出会いを胸に役者道を歩み続ける。

★7月27日まで「さよなら」上映

東映会館では、映画館で映画を見るすばらしさと同社の歴史を感じられる「さよなら 丸の内TOEI」を7月27日まで開催中。6月に上映される主な作品は、別表の通り。

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