さて、7年ぶりのブログ復活ということで、昔と同じようなことをやっていてもつまらない。
そういうわけで、今後のカセットテープの記事については、なるべく実際にテープに録音/再生して、
どんな音を聴かせてくれるのか、より突っ込んだレビューをしていければと思う。
そういうわけで、今後のカセットテープの記事については、なるべく実際にテープに録音/再生して、
どんな音を聴かせてくれるのか、より突っ込んだレビューをしていければと思う。
で、今回はついでにカセットテープの「突き詰めた録音方法」について、知らない世代向けにこの機会でレポートしていこう。
もちろんカセットの使い方はそれぞれ自由。
押し付けるつもりは毛頭ない。
押し付けるつもりは毛頭ない。
しかし、カセットは使いこなせばCDの音と区別がつかないレベルまで持っていける場合もある。
テープの持つポテンシャルは想像以上に高く、その限界性能を追求する世界もあるってことを知ってほしい。
そこで、その第一弾のテープとして選んだのが、
SONY スーパーメタルマスター
知る人ぞ知る、ソニー最高峰のテープ。
いきなりド級のテープだがリファレンステープとするならやはりこのクラスが望ましい。
スーパーメタルマスターは2000年代初めの頃、現物を秋葉原でかなりの数を大人買いしている。
その後、店頭からなくなると、オークションでも手に入れた。
当時、オークションでの価格はすでに1本3000円だったが、今考えれば安い。
その後、店頭からなくなると、オークションでも手に入れた。
当時、オークションでの価格はすでに1本3000円だったが、今考えれば安い。
当時からカセットの絶滅に危機感持っていたので無理してでも買っておいてよかった。
このテープの希少性は世間の評価に任せるとして、果たしてその実力はいかに?
コレクションとして所有するのもいいが、やはり物は使ってなんぼだ。
久々にこいつに録音するのはちょっとドキドキ。
今後の多くのカセットテープの基準とするべく、気合を入れていこうと思う。
今回ソースとして使用するのは、
レベッカの4thアルバム「REBECCA Ⅳ Maybe Tomorrow」だ。
このCDは、2013年にリマスターされ、かつBlu-Spec CD2 で収録されている。
もともとレベッカのアルバムはアナログレコードの頃から録音がいいと思っていたが、初CD化された時もレコードと比べても不満はなかった。
過去のレベッカのアルバムが全てBSCD2で再発されたので、全アルバム大人買いしている。
で、このリマスター後の音はというと、見違えるほどの高音質だ。
しっかりリマスターしましたという音だ。
(わからないか)
(わからないか)
ビートルズのリマスターの時同様、音圧は上がり、全体に音がくっきりになっている。
もともとレベッカの楽曲はそれぞれの楽器の分離がよく、ボーカルに隠れることなく前面に押し出された録音がされていているのが特徴だ。
ドラム、ベース、ギターはテクニックがあれば耳コピできそうなくらいよく聴こえる。
まあ、有名過ぎてちょっとベタな感じもしたがこれを録音ソースに決定。
そして、次は録音に使うデッキ。
何台か所有するデッキの中からどれを録音マシンとすべきか。
今回はテープがソニーだから、ソニーにしよう。
SONY TC-KA7ES
常設のパイオニアのT-D7をどかして、ラックにセッティング。
もちろん、ヘッドのクリーニング&消磁もやって準備完了だ。
KA7ESは比較的新しく、オークションや中古屋でも手に入れやすく、まだメンテナンスも大丈夫?だと思われる。
そして音質はお墨付きである。
せっかくなので背面の写真も1枚。
LINEのイン/アウトしかない。
使用したケーブルは、
オーディオテクニカ製のそこら辺にあったそんなに高くないケーブル。
それでは、そろそろ始めようか。
再生側は、
Marantz DV9500
SACD/DVD Audioを5.1chでアナログ出力ができるので大切に使っているユニバーサルプレーヤーだ。
5.1chのCDを持っていなければ買い替えてもよいが、そのCDのためだけに手放すことは今後もないだろう。
今はまともに5.1chを再生できるプレーヤーは少ない。
それでは、まずはダイレクトに再生音をチェック。
録音するときは必ずヘッドホンを使う。
オレの愛機は、MDR-1A Limitedだ。
それでは、CDの音をカセットデッキから出してみよう。
電源いれて、ヘッドホンをカセットデッキに差してヘッドホンのボリュームをとりあえず上げる。
モニターレバーを操作し、SOURCE側にし、右端REC LEVELつまみで音量を上げてみる。
こうすればレベルメーターの振れ幅と連動して、カセットデッキからCDの音が聴ける。
接続は問題ないようだ。
接続は問題ないようだ。
写真ではカセットはすでにセットしており、オートテープセレクターがタイプⅣメタルを認識している。
このデッキの場合、テープをセットした時点で、テープタイプに応じた参考のピークレベル範囲がレベルメーター上下に表示される。
メーター右端の赤い点線部分がそれ。
この範囲内までレベル上げていいという目安である。
(個々のカセットの目安ではない)
この範囲内までレベル上げていいという目安である。
(個々のカセットの目安ではない)
適当に録音するなら、大きい音が出たときに赤点線範囲にメーターが振れるところまでREC LEVEL
を上げて録音開始すればOK。
でも、このデッキは3ヘッドかつキャリブレーションでより詰めたセッティングができるので、録音はまだだ。
こっから先はKA7ESのやり方なので、デッキが変わればやり方も変わるので注意。
ディスプレイ上部のCAL(キャリブレーション)ボタンを押すと、写真のような画面になる。
では、マニュアルキャリブレーションを始める。
カセットテープをセットし、RECボタンを押したら、キャリブレーション待機状態となる。
この状態からプレイボタンを押すとキャリブレーションの開始。
テープも当然回る。
つまりテープにテスト信号を録音しながらの調整となる。
つまりテープにテスト信号を録音しながらの調整となる。
メーターの上部がHIGH、下部がMIDで同じレベルで振れるよう、BIASつまみを調整する。
次にLEVEL(赤字)の横の図形が■だけになるよう、REC LEVELつまみで調整する。
調整できた。
この間も先にやったBIASが狂うので同時に微調整していく。
最後にREC EQの調整。
(真ん中のつまみ)
(真ん中のつまみ)
赤い上下の矢印の位置にメーター先端がくるようつまみで調整する。
3つのつまみで全ての調整が完了。
スーパーメタルマスターのつまみの位置は上記の通り。
これでカセットのキャリブレーションは完了。
これでカセットのキャリブレーションは完了。
テープを停止して、巻き戻す。
再び録音待機状態にするが、まだ録音はしない。
最後の調整、CDを再生し、デッキの再生ボタンを押して仮録音を開始する。
右端の大きいREC LEVELつまみで録音レベルを調整していく。
瞬間の大きい音が赤点線の範囲内に入ってくるよう、つまみを回していく。
油断すると音が歪みはじめるので、ここは自分の耳を頼りに歪まないギリギリまでレベルを上げていく。
録音レベルを高く設定できれば、再生時はボリュームを下げられる。
これがローノイズなカセット録音の基本。
NRなしでもCDがソースならテープヒスはそこそこ抑えられるものだ。
再生時に音量を上げなくていい分ノイズも聴こえにくい、結果S/Nのいい音になるという簡単な理論。
メタルテープはMOL値が高いので録音レベルを高めに設定でき、上記の恩恵を受けやすいのがメリットでもある。
さて、録音レベルを歪まないギリギリまで上げることができた。
(さすがスーパーメタルマスターである)
こっからが楽しいところ。
SOURCE/TAPEの切り替えレバーでCDとテープの音を聴き比べにかかる。
3ヘッドカセットデッキの真価はここにありだ。
録音ヘッドの後に再生ヘッドがあるので録音しながら録音したばかりの音をモニターできるのだ。
何度か切り替えして聴き比べてみたが、ぜんぜんCDの音に近くない。
高域がこもり気味でメリハリがない。
キャリブレーションの調整ができたからといって求める音になるとは限らない。
もちろんキャリブレーションを信じてそのままの設定で録音しても構わないが、もっといい音で録れるならそれにこしたことはないだろう。
ここで落胆する必要はない。
今回はCDの音にいかに近づけるかという目的でREC EQとBIASをいじってみることにする。
スーパーメタルマスターの実力はこんなもんじゃないはずだ。
と、いうわけで。
聴き比べの結果、REC EQとBIASを限界まで回してしまった・・・。
CDの音に近くという話になるともともとのキャリブレーション設定から大きく変わった。
キャリブレーションの意味がないように思えるかもしれないが、感度合わせのために最初の手順は不可欠なわけで、最後は好みに合わせただけ。
だからオレはデッキの推奨キャリブレーションはそれほどあてにしていない。
だからオレはデッキの推奨キャリブレーションはそれほどあてにしていない。
結局いつも最後は自分の耳で調整する。
ちなみにNRは今回はOFF、でもHX PROは入れている。
HX PROは再生時のデコード不要なのでついてるなら無条件に入れるようにしている。
(つまり他のデッキで再生しても有効ということだ)
録音した音はCDに近い音になり、ブラインドテストではカセットの音と気づかないと思うレベルになった。
テープ特有の磁性体のドロップアウト箇所の音飛びがテープだということを気づかせるが、これはカセットの宿命。
高い録音レベルのせいか、すでに曲間に転写音が聴きとれた・・・。
(こんなすぐにでも転写してしまうのか)
とはいえスーパーメタルマスター恐るべしだが、キャリブレーション結果を見る限り、ややじゃじゃ馬な感じも受ける。
昔オレのデッキでソニーのテープを使いきれなかった理由はここにあったのだろうか。
とはいえこのカセットこそソニーナンバー1の音なんだろう。
ナカミチでやったらどうなるのか、また次の機会でやってみようと思う。
(あと安いテープでも)
(あと安いテープでも)
気合を入れてスーパーメタルマスターに録音してみて、CDに近い音で録音できることを確認できた。
これはカセットテープにとって、これ以上ない褒め言葉だと思う。
が、アナログの世界だからデッキによってはそうはならない場合もあるだろう。
他にも素晴らしいカセットテープは存在するので、これがナンバー1とは断言できないがポテンシャルが高いのは間違いない。
ちなみに46分テープを使用したが、KA7ESのカウンターでは片面24分で48分録音できることを確認。
まあどんなテープでも最低30秒は多めに入ってるものだ。
カセットによっては2分以上のものもある。
サービス分はありがたいことだが、余った分は結局早送りが必要という意味ではサービスもそこそこにというところか。
なお、今回の録音方法はあくまで好みの音に仕上げることを目的としており、キャリブレーション
終了時点の設定で録音したほうが無難だったりすることもある。
あくまでデッキのキャリブレーションを信用できないオレのやり方だ。
あくまでデッキのキャリブレーションを信用できないオレのやり方だ。
アナログの楽しみとして、3ヘッドデッキの存在意義は自分好みの音作りの幅が広がるところにある。
キャリブレーションの先に残された自分の味付けを我慢する必要はない。
3ヘッドデッキを所有していなくとも、テープを変えれば自分好みの音が見つかるはず。
(オレは昔そうしていた)
(オレは昔そうしていた)
すでにそのテープを選べない現状ではあるが、自分の環境に見合ったカセットの楽しみ方ができれば
それでいいだろう。
機会があれば、現代普通に店頭で買えるテープでも同じことやってみたい。
限界まで性能を高めたかつてのカセットテープを今回使用したが、果たして現在のテープの実力はいかに?