kabalog Written by kabanosuke

【反省と成長の記録】風俗嬢にダメ出しされて、少しずつ“いい客”を目指してみた話

会話術/NG行為

風俗に通っていると、ふとした瞬間に思うことがある。
「あれ、自分って、ちゃんと“いい客”になれてるんだろうか?」

楽しむ側である“客”の立場にいると、どうしてもサービスを受ける側の目線に偏りがち。けれど、風俗嬢の側に立ってみれば、毎日何人もの男性と接する中で「またこのタイプか…今日はハズレだ。何も考えないようにして時間が過ぎるのを待とう」と思う瞬間も少なくないはず。

――そんな中、ある日、指名した子に言われた。

「○○さんって、ちょっと気遣いが足りないときあるよね」

衝撃だった。
正直、かなり凹んだ。でも同時に、どこかスッとした感覚もあった。

なぜなら、それは“もっと良くなれる余地がある”ということだから。


ダメ出しから始まった“客としての成長計画”

最初は軽いノリだった。
「じゃあ、今日もダメ出ししてよ」「直せるとこがあったら教えて」――そう頼んだのが始まり。

彼女は最初こそ遠慮がちだったが、少しずつ本音を言ってくれるようになった。
そしてそこには、“客目線では絶対に気づけない視点”が詰まっていた。


ダメ出し①:すぐ脱ごうとしすぎ!

彼女の第一声がこれだった。

「部屋に入ってすぐ服脱ぐの、ちょっと焦るっていうか、なんか気持ちの余裕感じないかな」

…なるほど。確かに「早く気持ちよくなりたい!」という思いが前のめりすぎたかもしれない。

以来、まずは軽く世間話をして、お互いに笑顔を交わしてから…という流れを心がけるようになった。
それだけで、空気が柔らかくなり、むしろその後のプレイもずっと濃密になるから驚きだ。


ダメ出し②:褒め方が“雑”

ある日言われた一言が刺さった。

「可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど、“とりあえず言ってる”って伝わると、ちょっとね…」

ハッとした。
確かに、「可愛いね」「スタイルいいね」とは言っていたけど、それはただの“テンプレ褒め”だった気がする。

そこで意識を変えた。
髪型が変わっていれば「今日の巻き髪、雰囲気違って素敵だね」
ネイルが新しくなっていれば「その色、すごく似合ってる」

“ちゃんと見てるよ”というメッセージを添えることで、彼女の笑顔が自然と深くなった気がする。


ダメ出し③:終わった後、無言はちょっと…

プレイ後に何も言わず、ぼーっとしてしまう癖があった。
彼女はそれをこう言った。

「終わった後って、ちょっと気まずい空気になるときあるの。無言だと、“つまらなかったのかな”って不安になるんだよね」

たしかに、心地いい余韻に浸ってるつもりが、相手を不安にさせていたとは…。
それ以来、終わった後には「すごく気持ちよかったよ、ありがとう」「一緒にいる時間、癒された」としっかり伝えるようになった。


気づけば“また会いたくなる客”を目指していた

気づけば、ダメ出しをもらうたびに、自分の中に“変化の楽しさ”が芽生えていた。
毎回小さな工夫をして、彼女の反応を見る。
反省しつつも、それをポジティブに捉えられるようになった。

そして、ある日こんなことを言われた。

「○○さんって、最初と全然違うよね。すごく話しやすくなったし、気も遣ってくれるし、来るの楽しみになった」

…思わず、心の中でガッツポーズをした。


“お金を払ってるから偉い”という幻想を捨てよう

風俗はサービス業だが、普通の接客とは少し違う。
身体的・精神的な密着がある分、マナーや配慮が求められる。

よく言われる「お金払ってるんだから何してもOK」的な態度は、むしろ自分の価値を下げるだけ。

むしろ、“また会いたい”と思ってもらえる存在になることが、本当の意味での“勝ち組客”だと思う。


最後に|風俗嬢は、実は“プロのカウンセラー”でもある

風俗嬢は、毎日さまざまな男の“素の姿”を見ている。
だからこそ、彼女たちの目は鋭く、正直だ。
その言葉には、キャバ嬢や普通の接客業のスタッフでは得られないリアルな「人間観察」が詰まっている。

ダメ出しをもらうのは、恥ずかしいことじゃない。
それは、“もっと良くなれる”というチャンス。

今日もまた、彼女にダメ出ししてもらいながら、“いい客”への道を一歩ずつ進んでいる。